| ■ 歌う石田彰 「以前CDを出させてもらったとき、周囲からは、石田彰の歌なのだから、これはこれでいいのだ、と言ってもらったが、自分が買ってこれを聴いたら怒る。歌は嫌いではないが、そう思ってしまったから、極力避けている、お金を取れるレベルじゃない」 1998年のインタビュー記事で、音楽に対する興味を訊かれた際、石田彰はこんな風に答えていた。そして2002年のインタビュー記事、歌は嫌いなのか、という質問に対しては、 「嫌いなのではなく歌えないのだ。歌えることは歌えても、人が聴くに耐えられるかどうかの問題であり、自分で聴いても恥ずかしいので、やはりダメだろう。僕のファンだという意識があるなら、あえて聴いてくれるな」 と、そのように答えていた。 でも、それは違うと思う。ファンは上手い歌など期待してはいない。上手いだけの歌ならば、そこら中に溢れている。皆、それをチョイスして聴けばよい。しかし、それでも聴きたいと思うのがファン心理、決して上手くなかろうが、聴くに堪えなかろうが、聴きたいのは「石田彰」の歌なのだ。文字通り「リリース」されたものをどう聴いてどう感じるかなど、石田彰本人が決めることではなく、リスナーが決めることであって。 それに、多少贔屓目かもしれないが、聴くに堪えない、というようなことはないと思う。確かに、すげー上手い、とも思わない。けれど、私は「石田彰」の歌う歌がとても好きだ。それでいいのだと思う。上手下手の問題ではない。 ただ、石田彰はこうも言っていたはずだ。 「この業界の風潮だが、何でもかんでも歌えばいいというものではない」 それは私もそう思う。過剰なコスプレ、化粧をしたり、ダンサー引き連れて歌ったり踊ったり、決してそういうことが悪いとは思わないけれど、でも。私が石田彰を好きだ、と思うのは、彼は死んでもそんなことをやりそうにないからだ。少なくとも、「トップダウン」の場合を除いては。 ■ 歌う石田彰日記抜粋
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