コメントし辛れ〜。(笑)
あらすじも、どう書いていいのかわからない変なスケール感。ジャンルはファンタジーに括られるのだろうけれど、シリアスな話と思いきや、これってコメディ!?な部分も多く、何から書いていいかわからない。せつな面白い、というのかな。
幼馴染みの綱家/涼太郎(増谷)暗殺の命を受けた伊賀忍者の真改(櫻井)は、それに失敗、反対に深手を負う。瀕死の状態の真改を、愛刀・兼頼に封じられた刀神・シヴァ/司場(置鮎)が救い、彼を不老不死にする。真改と何度となく交わってきた涼太郎もまた、不老不死になり、それ以来、涼太郎暗殺の呪縛から逃れられない真改と、返り討ちにしては彼を葬ってきた涼太郎の、先の見えない追いかけっこが400年もの間続いている。
真改に拒絶され続けていることに苛立つ涼太郎と、その昔、涼太郎に置き去りにされたことがトラウマになっている真改のすれ違う心のループは終わらない。そう言うと、一見、かなりシリアスな作品なのかと思うところだが、とにかく、主人公がかなり天然でバカ、もしくは相当なマゾ。400年も生きていながら進歩のない、いつまでたっても半人前な男。冒頭で、涼太郎が真改を土に埋めるシーンのモノローグがかなり切なくて、うわ、これってもしかしてヤバイ!?と思ったのだけれど、ヤバかったのはそこだけで、あとは妙な方向へ路線が流れていく。涼太郎は、真改へのすごく深い愛情を抱えているのだが、ひねくれているというか根がサドというか、情事の度、ついつい、真改を殺してしまう。愛しているがゆえ、数え切れないほど繰り返されてきた彼を土に返す、という作業は、とても寂しく切ない雰囲気が漂う・・・なのに、どうしてこうもおかしいかな?最後の、真改の「涼太郎・・」という台詞は、これから殺されるというのに、あまりに幸せそうで、思わず笑ってしまう。相手を葬る寂しさを知れ、という涼太郎の思いは、真改に通じたのか通じなかったのか、それでもとりあえずはハッピーエンド?ということなのか。一言で言ってしまえば、<不老不死であることを利用した究極のSMプレイ>、そう、そんな感じです。
原作を読まないことには解り辛い部分もかなり多いのだが、CD化するに当たっては非常に難しいであろう作品を1枚にしたという点では、苦労がうかがえると同時にそれなりにまとまっているのではないかと思う。真改とシヴァの関係だったり、僧アーマラカ(中原)と月年(高橋)のエピソードなんかもかなり端折られているだろうことは想像するに難くないし、原作ファンには物足りないところも多いのではないかと思われるが、私自身は結構楽しめた。確かに、この収録時間でこの内容というのは無理があるのでは?という印象は否めないが、増谷氏の攻めを久々に聴けたということでそれなりに満足。
ボーナストラックの「はじめてのおつかい」についてはなんとも言い難いが、勇刀くんのラブリーさに負けて、とりあえずはオッケー、ということで。
|