そして恋がはじまる
月村奎
ムービック
★★★☆
八戸優×宮崎一成 遊佐浩二 千葉進歩
司法書士として事務所を構える浅海(八戸)と、受験を控える高校生の未樹(宮崎)という、年の差カップルなのだけれど、プロセスが丁寧に描かれており、とても好感が持てる。長所とも短所とも言える未樹のパーソナリティーも上手く表現されていたと思うし、浅海の優しい人柄も非常によく伝わってきた。もともと年の差カップルは好きである。しかもこの二人、キャラ的にとても魅力的で、特に未樹の方は、欠点も含め、いちいちせつなくなるほどに可愛くて。臆病なんだけれど、メソメソとは少し違うし、抱えているせつなさの種類が、他の作品ではなかなか見当たらないほどの、ほんとにきゅんきゅんしてしまうような少年であり。そして、紳士で大人な浅海の、痛いくらいの思いの深さであったり、それでいて時々見え隠れする激しさだったりが、すごく心地よく胸に響く。お互いがお互いに惹かれていく過程が手に取るように感じられ、そういう意味では最近稀に見るいい作品。
宮崎さんの声が以前から好きで。なんたって、次世代を担う、私の王子さま声候補ナンバーワンなので・・・という、前提の下に聴いた一枚・・・だったのだけれど・・・・・うーん、終始作り声に聴こえたのは気のせいだろうか。もう少しナチュラルでも、全然いけたと思うのだが。それと、BGMがとても印象的に素晴らしいのだけれど、そのBGMとモノローグの末端の「ズレ」が妙に気になったのだが、私だけだろうか。
原作を先に読んでしまったこともあって、しかも、それがとてもいい作品だっただけに、もしかしたらちょっと辛い評価かもしれないが、これ、CDの方を先に聴いていたら、手放しで星4個はつけていたかもしれない秀作。お勧めです。


ムービック(キャラCDコレクション)☆そして恋がはじまる☆



その腕で溺れたい
黒崎あつし
ムービック
★★★
子安武人×福山潤 野島裕史 檜山修之 青木誠
私にはもう、この作品を公正に評価する判断力は残っていません、すみません。
最初から最後まで、聴きながら「ヤバイ〜ヤバイ〜」と、同じ言葉を100回くらい唱えていたかもしれない。いや、本当にヤバかった、死ぬかと思った。
両親を亡くし、唯一の身内である兄も仕事で海外にいるため一人暮らしを余儀なくされている高校生・恵(福山)のもとに、弟を心配した兄に頼まれたという、その兄の友人・佐原(子安)が訪れ、一緒に暮らすことになる・・・と、まあ、唐突感アリアリな冒頭。「すべてに恵まれているけれど本当の恋を知らない男」と「本当は寂しがりで甘えたがりな高校生」のラブストーリー・・・と、もっとせつなさを期待してもいい設定だと思うのだが、如何せん話がチープ&陳腐、残念ながらそれほど面白くはなかった。ゆえに、作品的には星2つ半、といった感じなのだが、困ったことに、子安的には星を6つくらい付けたいほどの「声」なわけだ、付けないけどね!(泣)
とにかく、だ。私はこの作品を聴いて、BLCDを聴き始めた頃の初心を思い出すに至った。そうだ、私は子安武人の「いい声」を聴きたくてBLCDを聴くようになったのではなかったか。そういった意味で、声、人称、話し方から吐息に至るまで、私的には非常に満足な作品であったと言ってしまおう、うん、言ってしまえ。私に、何度「一生アナタについていく!」と誓わせたら気が済むんだ、子安武人!
そんなわけで、あまりレビューにはなっていないと思うが、この際、ストーリーはもうどうでもいいから、一人称が「私」で終始丁寧語の子安氏を堪能したいなら、迷わず聴くべし。少なくとも私は本望だ。
他のキャストだが、恵はよく中学生と間違われる高校生、ということで、福山くんの声はかなり高めのカワイイ系。なので、個人的には絡みシーンの萌え度は低目。恵の兄・望役の野島兄も、出演は電話のみだし、恵の友人・五十嵐も、檜山氏ゆえに、つい、ストーリーに絡んできそうな期待感を持ってしまったものの、思い切り脇役で拍子抜け。
鬼畜な子安氏じゃないと、もう満足できないような方にはお薦めできないが、とにかく優しくて、例えるなら・・・星宿?みたいなソフトな子安ボイスをお求めの方なら、もれなく堪能できるかもしれない。あくまで、ストーリーに期待しなければ、だが。正直、後半のHシーンより、冒頭のキスシーンの方が、よほど萌えだった気がするが、どうだろうか。


ムービック(ルビーコレクション)☆その腕で溺れたい☆