司法書士として事務所を構える浅海(八戸)と、受験を控える高校生の未樹(宮崎)という、年の差カップルなのだけれど、プロセスが丁寧に描かれており、とても好感が持てる。長所とも短所とも言える未樹のパーソナリティーも上手く表現されていたと思うし、浅海の優しい人柄も非常によく伝わってきた。もともと年の差カップルは好きである。しかもこの二人、キャラ的にとても魅力的で、特に未樹の方は、欠点も含め、いちいちせつなくなるほどに可愛くて。臆病なんだけれど、メソメソとは少し違うし、抱えているせつなさの種類が、他の作品ではなかなか見当たらないほどの、ほんとにきゅんきゅんしてしまうような少年であり。そして、紳士で大人な浅海の、痛いくらいの思いの深さであったり、それでいて時々見え隠れする激しさだったりが、すごく心地よく胸に響く。お互いがお互いに惹かれていく過程が手に取るように感じられ、そういう意味では最近稀に見るいい作品。
宮崎さんの声が以前から好きで。なんたって、次世代を担う、私の王子さま声候補ナンバーワンなので・・・という、前提の下に聴いた一枚・・・だったのだけれど・・・・・うーん、終始作り声に聴こえたのは気のせいだろうか。もう少しナチュラルでも、全然いけたと思うのだが。それと、BGMがとても印象的に素晴らしいのだけれど、そのBGMとモノローグの末端の「ズレ」が妙に気になったのだが、私だけだろうか。
原作を先に読んでしまったこともあって、しかも、それがとてもいい作品だっただけに、もしかしたらちょっと辛い評価かもしれないが、これ、CDの方を先に聴いていたら、手放しで星4個はつけていたかもしれない秀作。お勧めです。
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