| SEX PISTOLS 1 |
| 寿たらこ |
| ムービック |
| ★★★★ |
| 梁田清之×鈴木千尋 子安武人 大川透 遊佐浩二 |
| うわ〜ん、どうしよ〜、面白かったよ〜!!←なんか泣いてます もう、こんな作品に出会えたことだけで感動、神様、どうもありがとう!!と、天を仰いで感謝したくなるような心地だ。とにかく、ストライクもストライク、私的にど真ん中。まさしく「スバラシイ!」のひとことだった。 脚本よし!キャラよし!キャストよし!その上ストーリーも面白く独創的。更には、会話のセンスもテンポも言うことなし、コミカルなのに妙にセクシーだったりと、次から次へサプライズの連続。これこそファンタジー、これこそメルヘン、すみません、興奮が冷めません。 確かに、あまりにすっ飛んだ世界観なため、理解するまでには多少の努力を要するかもしれないし、もしかしたら好き嫌いがはっきり分かれる作品かもしれないが、これを面白くないなどという人とは私、多分お友達にはなれません。ひとまずBLということはこの際措いといて(措くな!)とにかく、私はこの非凡さに、どうやらとことん惚れ込んでしまったようなのだ。 大まかなあらすじを説明したいところだが、とてもじゃないけれど、私に「この複雑な世界設定」を簡潔に記述するのは、どう考えても絶対に無理。ていうか、聴けばいいと思うぞ?そうすれば遊佐浩二が親切且つ丁寧に説明してくれるから。それでも解らなければ、原作を読めばいいと思うぞ?「フクロウ博士」が親切且つ丁寧に説明し・・(うるさい!) そんなわけで、私の貧困なボキャブラリーでは、この作品をどこまで語れるか、あまり自信はないが、以下、感想。(長いです、念のため) まず脚本。これだけ難しい作品を、ここまで解りやすくまとめ上げたのは、本当に見事だと思う。特に、「解説」をこのようなカタチで入れたのは、素晴らしい試みだし、それがまた、成功しちゃっているわけだ。しかし、一番最初は原作を読まずに聴いたのだが、かなり難解だったのは事実。「重種」とか「魂源」など、漢字に変換されないと、なかなか意味が伝わってこない。原作のように、ヒエラルキーなんかでブックレットに図説を入れてくれたら、もっと親切だったかもしれない。 次に、キャラ。この変な世界観もさることながら、その中で、全然負けていないキャラたちの魅力がスゴイ。一見、周囲の変化に振り回され、流されちゃっているようで、実はそうじゃないノリ夫。動揺しまくりのモノローグの中にも、自分の感情を素直に認め、ちゃんと自分であろうとしている彼が、めちゃめちゃキュート。目の前の信じられない現実にも、思いのほか高い順応性を開花していくその様が、また非常に可笑しい。一方、振り回している側に見える国政だが、意外に振り回されているのは彼の方で。強引なようでいて今ひとつ押し切れない、そんな彼の優しさと甘さや、ノリ夫の素直さ(ro匂い?)にメロメロになっていく様子が、なんとも言えず可愛らしくほほえましい。だいたい、強大な力がありながら、蹴られたり殴られたり突かれたり(笑)と、一方的に愛の暴力を受けているのは国政の方で、そんな二人の「案外対等な関係」がひどく心地よい。更には、ゴツくて乙女な熊樫先輩や、今の段階では得体の知れない米国と、どこまでもキャラの魅力が炸裂。 そしてそして、なんと言っても素晴らしいのがそのキャスティング。意地っ張りから妙に素直に、コミカルからセクシーへ、と、くるくるとその表情を変えるノリ夫をちーたんが好演。叫び系の演技が多いため、多少パターン化されているのは少し気になるが、それ以外は頗るマル。で、国政役の梁田氏だが。本人も、「高校生は・・・」と危惧していたように(笑)確かにちょっとオヤジチックではあるものの、さすが「私的セクシー声優ベスト3」に名を連ねている(ちなみに第1位は山寺宏一、第2位は大塚明夫)こともあり、超個人的にはこれ以上ないキャスティングだった。本当は、もっと人を喰ったようなキャラの方が好みなのだけれど、こういったイヌっぽい(猫科なのに)役柄も新鮮でよかったと思う。あの尾てい骨直下型の色っぽさは、本当にたまらない。次に熊樫先輩の大川氏だが、ていうか、ここに大川透を起用したそのセンスには、心から脱帽、なんと絶妙なキャスティングだろう。このところ、アニメでも非常に露出の高い大川氏だけれど、こちらの世界にもどんどん進出して欲しい。そして、まあ私的にはこれがすべてと言っても過言ではない米国のキャスティング、これが肝、源、命であり。その米国に子安武人、やはりBLの神様はいる!と思った次第だ。「○○なんてメじゃねぇよ」というこのセリフ、某作品で聴き覚えのある方は想像できることと思うが、全身に鳥肌が立つような高揚感に打ち震えた。「俺は自分以外の男は・・」というセリフも、あまりに米国っぽくて大好きなのだが、ぶっきらぼうなあの口調がまさにぴったり、もう米国は子安氏以外には考えられない。最後に、忘れてはならない遊佐さんの存在なわけだけれど、もう、両手を挙げて感嘆する以外、いったい私に何ができよう。もちろん、脚本的なタイミングが絶妙なこともあるけれど、「解説」という一つのキャラクターとして、見事に作品に溶け込んでおり。こういったセンスのひとつひとつが、とにかく光る作品なわけで。 評価は、当然星5つ・・と言いたいのは山々なところなのだが、私にとっては「本編」とも言うべき続編のために余力を残してみた。最後に収録されている続編のCMも楽しいが、宣伝なんてしなくても、今から待ち遠しくて待ち遠しくてたまらない、私のベストCDになるような予感を孕んだ作品であり。出来如何によっては、安全日に聴かないと妊娠させられそうな子安武人の米国に期待。 ◆参考日記:「SEX PISTOLS」・「SEX PISTOLSとか米国とか子安武人とか」 購入する↓ |
| SEX PISTOLS 2 |
| 寿たらこ |
| ムービック |
| ★★★★★ |
| 子安武人×平川大輔 梁田清之×鈴木千尋 野島裕史 遊佐浩二 |
| まず、結果から言ってしまおう、私はこのCDを墓に持って入る!ていうか、保存用にもう一枚買う!!(勝手にすれ) コミックスで、しかも、ここまで複雑怪奇な話を、解り辛い部分もほとんどなく、しっかりまとめ上げたのは、前作同様、返す返すも見事。多少省略されている部分や、進行上、どうしても前後させなければならない部分を除いては、ほとんどがデフォルトなトレースであり、非常に満足。確かに、原作を読み込んでいれば読み込んでいるほど、セリフのニュアンスや抑揚に微妙な違和感を感じることは皆無ではないにしても、3Dになったことで加わった新たな要素が、それを些末なことに変える。もちろん、もし原作未読のリスナーがいるとすれば、決して易しい作品ではないだろうが、ならば、原作を読むことを心からお奨めする。本当に面白いこの作品を、本当に面白く聴くためならば、決して惜しくはない、間違いなく、それだけの価値はあるだろう。 とにかく、だ。脚本のよさ、ストーリーの面白さ、非凡さ、キャラの魅力などについては、前作で嫌と言うほど語ったので、今回は割愛。それより何より、私的には何をおいても米国だったわけなのだが。いや〜、子安武人がまたやってくれちゃいました。個人的には、あまりにこの作品への期待が大きすぎたため、実はほんの少し心配していました、ごめん、ちょっとでも疑っちゃってごめん。 その米国、ああ、もうどうしよう、何から語っていいのかもよくわかりません、バカすぎて。あああ〜、でもバカだけど、すげー嫌なヤツだけど、こんなに可愛くてカッコいいヤツ、ほかにいないでしょ、な、超ヘビー級な存在感。自分で上手く体温調節ができない彼の、いわば、唯一のウイークポイントさえ、もう、子宮を震わすには充分。普段のチャラチャラとしたおバカさんな米国、意識混濁した色気全開な米国、授業中に妄想しながら一人ボケツッコミで頭ぐるぐるな米国、そのどんな米国にも萌えメーター振り切れっ放し、蟹座のA型の母性本能を根こそぎ持っていかれてしまったわけだが、それも米国ならば本望、文句なし。そして、そのすべてが子安武人イリュージョン、「俺様」と言う人称は、彼のためにのみ在るのだと断言しよう、キング、オブ、俺様。低音で超いい声、両手を挙げて降参です、参った、参りました。 そして、この作品を左右すると言っても間違いではないだろう、委員長のキャスティングだったわけだが。優しい、と言えば聞こえはいいけれど、ただでさえ女々しい委員長を、乙女声なんかで演られた日には、製作会社に不幸の手紙を送ってやろうか、なくらいだったのだが、平川くんと聞いて、とりあえず声のトーンに問題なし、と判断。(何様だ、お前) ただ、当初、如何せん、私的にはどうも彼の芝居は微・・ゲフンゲフン・・だったもので、こればかりは聴いてみないとわからない、そう思っていたのだが、いやー実際、決して悪くなく、いや、むしろ出来過ぎ?(だから何様だ、お前) 絡みの際に、ちょっとあんあんしちゃうのが多少気にはなったものの、他はまさに委員長、な感じで、概ね、安心して聴けたと思うし、せつなさも充分に伝わる好演だった。 そしてそして、これだけはどうしても述べておかなければならないのだが、ノリリン@ちーたん、彼の功労が、この「米国編」においてここまで大きかったことを、今回、改めて感じた。ストーリーの内容と、受けキャラの性格から言って、もしかしたらシリアスになりがちな雰囲気を、要所要所で引き上げ、コミカルでテンポのよい、従来の「セクピス」の魅力を際立たせるキーマンになっている。その屈託の無い性格と本能に忠実なボケボケしさは、なくてはならない、愛すべきキャラだろう。 確かに、ビギナーにはかなり難解な設定だが、それを理解さえすれば、ここまで、その設定を生かしきった作品も、他には無いのではあるまいか。 とにかく、言いたいことが、ここまで伝えられないものか、と、自分のレビュアーとしての非力さを呪うとともに、どこまでも自己嫌悪に陥らせてくれる、そんなありがたくも大迷惑な作品。秀逸です。 ◆参考日記:「クロコと云え」 購入する↓ |