最後の夏休み
倉科るり
インターコミュニケーションズ
★★★☆
関智一 石田彰 堀内賢雄 山崎たくみ 荻原秀樹
まず、ひとつ失敗した、と思ったのは、最初にブックレットを読んでしまったことだ。聴く前には知らない方がいいと思える情報が記載されており、人それぞれだとは思うが、未聴の方は、先入観無しに聴いた方がいいと思う。ゆえに、このレビューも、出来れば聴いてから読んでいただきたい、というのが本音だ。以下、ネタバレあり。
中盤からは涙腺との戦いで、かなり辛かった。途中で聴くのをやめちゃおうかな、と思ったくらい。せつなさの種類が、基本的にBLとは違うんだよね。なので、評価、といういのも、すごくし辛いのが本音。これがすべて作りものなら、ここまで気が重くはないのだけれど、そうではない分、とても複雑な気持ちになる。それも、キャストがトモカズくんと石田氏、ともなれば、感情移入しないわけにもいかない。ただ、それほどこの二人が上手い、ということなのだが。プラタナスも黄河の朝日も、目に浮かぶようであった。
やはり、どう考えてもBLと括るには苦しいものがあり、どちらかといえば友情の延長という方がしっくりくるだろう。でも、せつない。本当にせつない。せつなさを通り越して、ひどく悲しい。子どもゆえの無力さも、その上での前向きささえ、もう痛いほどに悲しいのだ。
ただ、平のお母さんに、ちょっと救われたかな。こういうお母さんなら、子どもが平のような素直な子に育つのだろうか。
感動の涙、というよりは、やるせなさの方が強い印象だが、とにかく、トモカズくんと石田氏の名演技を堪能できます。


インターコミュニケーションCD☆最後の夏休み☆