わーい!!海賊という設定だからなのか、なんだか妙にアニメチックなノリで、すっごく面白かったです。いや、ストーリー自体はね、まあ先の展開が読めちゃうような印象も確かに否めないのだけれど、ざくざくと気持ちよく進展していくし、エピソードにも無駄がない。<正義の海賊>的なオチは正直言って蛇足だった感はあるが、既にリリースが決まっている次回作に期待を抱けるほどには、序章としては及第点と言えるだろう。そして、その期待を抱かせる何よりの要因は、間違いなくレイノルズ(子安)というキャラだろう。
海賊のキャプテン、ということなのに、なぜか「豪華客船で・・」の船長みたいな、少し気障なキャラクターを勝手に想像していたのだが、それは非常にいい意味で裏切られた。声のトーンはいつもの<ちょっとがんばっちゃってる二枚目声>なのだけれど、これがなんともお茶目なキャラで。このところ、BL作品ではクールで歪んだ二枚目キャラばかり続いていた子安氏だったが、この作品では、声はそのままに、やんちゃチックで可愛いセリフを聴くことができる。そのボヤきとツッコミ、さらに時々聴ける囁きがまたたまらない。欲目と言われようがなんと言われようが、こんな子安武人が私は大好きです。
そしてミドリン演じるルークは、生真面目で融通の利かない勝気なお姫様、といった感じ。海軍士官である立場と男としてのプライドから、なかなかレイノルズに対して素直になることができない、なのに素直になっちゃったときにはもの凄い破壊力を見せる、いわゆるツンデレキャラ。ていうか、ぶっちゃけていいですか?私、南原作品以外で、子安×緑川を聴いたのは、おそらく初めてだと思うのだが、<略奪>というよりは<人質開放>に近いね。急に呼吸が楽になったかのようなこのリバティーかつフリーダムな空気(笑)は一体何?
あともうひとつ、すげー個人的に言わせてもらえば、一人称が「私」の子安氏が、あまりにルークルークと連呼するので、しかも傍らにいるのは松本保典・・・・そんな、どこのネクロマンサーだよ!的な萌え設定に、呼称が提督ではなく大佐だったら・・そんなことを思う腐女子は私だけではないはずだ。
と、まあ、余談はそのくらいにして。
大胆に展開していくストーリーの中で、ルークのモノローグがそれなりに丁寧なのは有り難くはあるのだけれど、感情的な口語調の独白は正直ちょっとウザイ。感情の起伏が大きいキャラだからこそ、モノローグ自体は抑制の効いたそれの方が相応しいような気がした。それと、ラストのレイノルズとキリンズが対峙・決闘するシーンだが、あれだけで状況を把握することができる人間は果たしているのだろうか。全体を通して、SEはそれほど悪いとは思わなかったが、あのシーンに限ってはリスナーが置いてきぼり、あまりに不親切すぎるというもの。説明不足です。
あとは、他のキャストにしても楠さん、松本氏、浅野さん、浜田くんと、脇も安心して聴ける面子だったのも嬉しかったし、何より、黒いヘリちゃんを久々に聴けた?この喜び。今回はほんの紹介程度だったが、次回作以降がとても楽しみ。
ただ、性描写は結構多めだと思うのだが、このメインキャストであるにもかかわらず、なぜか萌えではなかったんだよね。キャラの割りにルークの受けが必要以上に女性的だったというか。あとはあれだな、Hシーンのラストに無駄なエコーが効いていたこと。今時まだそんな方法でフェイドアウトさせるなんて、ある意味驚きだ。
とりあえず、前述のように続編、そしてそのまた続編のリリースまで決まっているようだが(笑)私は買います。つか、このキャストで私が買わないはずがありません。珍しく<男っぽい>キャラを演じる子安氏に次回作も期待。
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