| 俺のモノ! |
| 金沢侑倖 |
| リーフ出版 |
| ★★☆ |
| 森川智之×保志総一朗 石田彰 成田剣 |
| 印象をひとことで言っちゃうと、「パパ×ミラ」の兄弟バージョン?て感じ。 まあ、それはそれとしても、なんだかな〜?ものすごくバランスが悪い気がしたんだけど。ぶっちゃけ、攻めキャラ受けキャラ脇キャラ、そして当て馬に至るまで、その全部が粒ぞろいでいいキャラなのよ。特に三室なんて、数ある石田彰のBLキャラの中でも5指に入るかもってくらいのおいし〜いキャラで。口から生まれたようなその屁理屈こねまくりのお茶目っぷりは、一番近いところで言うと三洲、そう、まるで三洲新が25歳になって社会に出たらきっとこんな感じだと思うぞ的なラブリーさなわけだ、なのに。 ストーリーと設定が、なんともアホっぽいと言うかつまんないというか、むしろそのキャラたちの魅力だけで最後まで引っ張っていけているというのはある意味すごいことだとも言えるのだけれど、だからこそ勿体ないというか、しかもキャストもいい感じでキャラにはまっているだけに、そのキャラ&キャストのよさに比べ、よく言えば明快、しかし正直言うと平凡で安っぽいストーリーとの格差に、少々困惑してしまう。 三室を絡めたキャラ同士のコメディー色の強いセリフなんかは、センスもテンポもすごくよくて聴いていて楽しいのに、シリアス色が濃くなる八神と碧の絡むシーンになると、急に陳腐でとんちんかんなセリフの応酬。攻めも受けも、相手に対する健気さをちゃんと持っていて、その思いも伝わってこないわけではないのだけれど、なんだか今ひとつのめりこめない、感動しない、楽しめない、そんなバランスの悪さを感じる。ただ、しつこいようだが、とても魅力的なキャラのおかげで、決して悪くない、そんな印象も同時に懐かせる、かなり微妙な作品。でも、こんな石田氏も滅多に聴けないと思うので、彰ファンにはたまらないものがあると思いますよ。 |