ねじれたEDGE
崎谷はるひ
サイバーフェイズ
★★★★☆
小西克幸×野島健児
この作品を聴く直前に聴いたCDが、思いのほかいい作品だったので、そのままのテンションで聴くのはどうかな?と思ったが、そんな危惧も一瞬で翻る。いわゆる「つかみ」の部分で、完全に子宮を持っていかれた。ていうか、あのリアルさはなに?
・・・・・ほんとにヤってんじゃねーのか!?(下品ですみません)
いや、そう思ってしまうくらいに迫真、ということだ。初の絡みだなんて、信じられない、絶品です、この二人。
それぞれの視点で語られていく一人称のモノローグは、この作品においては、非常に有効な手段だろう。特に、保身のため、露骨に卑屈な態度を見せる咲坂(野島)を目の当たりにし、情けなさと怒りから、偽悪的な態度に出るしかない斎(小西)の心理描写に、ひどく同調してしまった。ゆきずりとは言え、心を残してしまった人との再会、ところがその相手と自分とのあまりの温度差に傷付き、いけないとわかってはいても、引くに引けない、そういったジレンマと自己嫌悪に襲われる斎の焦燥感が、ダイレクトに伝わってくる。
一方、猜疑心でいっぱいな咲坂は、斎の、他人へ向けられる笑顔と自分に対する態度のギャップに傷付き、当たり前に優しくされては困惑し、動揺し、その惨めさに堕ちていく。己のセクシャリティーゆえに、あきらめと悟りの入り混じった生活を続けてきた彼にとって、求めてはいけない「情」を欲する相手に出会ってしまったことに気付いたところで、その事実から逃避するしかない。
とにかく、だ。モノローグが、これでもか、というくらいに丁寧。その丁寧なモノローグゆえに、マイナスとも思えるべき二人の行動や態度にも、それぞれの人柄を否定する要素は微塵も見つけられない。これだけの独白量でありながら、説明くさい違和感すら、まったく感じられない。「すれ違い」を描く上で、これ以上効果的な方法がほかにあるだろうか、そう思えるほど、私のようなモノローグスキーには、かなり理想に近い作品と言えるだろう。見事です。
そして後半、自分の思いをようやく認めた咲坂の本心を、斎が、優しく、そして意地悪く暴いていくわけだが、それがまたたまらないわけだ。斎の気持ちを確かめたいけど確かめられないためらいと葛藤、そんな様子の咲坂を前に、愛しくてしょうがない、といった気持ちがそのまま伝わってくるような斎の台詞の数々。セックスを背景にしたあの駆け引きはいったいなんなの!?野島くんと小西くん、どちらも上手すぎです。ていうか、あまりに気持ちよさそうなのだが、ほんとにヤってんじゃ・・(以下略)
そんなわけで、どこまでも満足度の高い、非常に聴き応えのある作品だった。野島弟的にも、これぞ待ってました!な1枚、小西くんに至っては、私的に「ひそやかな情熱」を超えたね、いや、もう参りました、さすがです。


サイバーフェイズCD☆ねじれたEDGE☆



ANSWER
崎谷はるひ
サイバーフェイズ
★★★☆
森川智之×鈴木千尋 千葉進歩 野島昭夫
これもまた好き嫌いの問題かもしれないが、前半の回想と丁寧な独白は、モノローグスキーにはたまらないものがあり、すぐに惹き込まれた。ただ単に傷つけてやろうと思った相手が思いのほかあっさりとその関係に慣れていくことに理解できない苛立ちを覚え、



SUGGESTION 〜ANSWER2〜
崎谷はるひ
サイバーフェイズ
★★★
森川智之×鈴木千尋 千葉進歩 野島昭夫
エロは特A級なのにストーリーはB級、といった感じなので、ボリュームのわりにエロ先行な感じがして今ひとつ感情移入できない。当て馬のエピソードが必要以上に大げさで上滑っている上に、あまりに先が読める展開過ぎて、せっかくいい感じに切なくなっていた秦野のモノローグが見事に打ち消されてしまう。そして、それ以上に気になったのは互いのメソメソぶり。正直、聴いているこちらとしたらどうでもいいと思うような些細なことをいつまでもぐちぐちと悩んでいるモノローグは、ただウザイだけの何物でもなく、切なくなるよりは嫌気がさした。この後ろ向き加減は崎谷さんぽいと言えばぽいんだけど、