君が好きなのさ
谷崎泉
インターコミュニケーションズ
★★★☆
堀内賢雄×関智一 中原茂 飛田展男
新人漫画家のつぐみ(関)は、偶然エレベーターの中で出逢ったカメラマンの浅井(堀内)に見初められてしまう。それ以来、執拗なまでにつぐみに執着してくる浅井。けれど、思いのほか浅井の気持ちは健気なものであった。
この作品はまた、私の中では特殊と言える。ストーリーとキャラだけでは、きっと、ここまで楽しくは聴けないのではないだろうか。一人ひとりのキャラクターに、まさにキャストが命を吹き込んでいる感じで、それによって魅力が何倍にも増している気がする。すべてはキャストの上手さに他ならないのだが、これはもう、本当に感嘆の域だ。まずはトモカズくん。今までに何度も言っているように、私はBLのトモカズくんに苦手意識がある。でも、私がここで言うまでもなく、トモカズくんて、やっぱり本当に上手い役者さんなんだなー、と。浅井に流されていくだけの印象があり、台詞だけを追っていたならば、それほど惹かれる要素を感じないつぐみが、トモカズくんの声で、それはもう生き生きとした魅力的なキャラになっていく。賢雄さんも言うに及ばず、そして何より、私にはわきキャラの飛田氏と中原氏だったんだよね。この二人、本当にすごい人たちだ。そんなに前に出るタイプのキャラではないのに、台詞のひとつひとつの抑揚、間とテンポ、どれをとっても言うこと無しの素晴らしさだ。そして、付け加えるなら遊佐さん。いやな奴を演らせたら右に出る者無しの無敵さで、もう、好き好き大好き、どこまでもついて行こうと心に決めた、うん、決めちゃったよ。
ただ、苦手と言いつつ、すごくいい感じの絡みを堪能できそうに盛り上がったところで、すべてをぶち壊すようなあのエコー。本気で勘弁して下さい・・


インターコミュニケーションCD☆君が好きなのさ☆



しあわせにできる
谷崎泉
インターコミュニケーションズ
★★☆
置鮎龍太郎×森川智之 鈴村健一 小杉十郎太 高木渉
大手商社に勤める本田(森川)は、NY支社から移動してきた久遠寺(置鮎)のせいで、多忙を強いられる。実力のあるもの同士の二人だが、トラブルと誤解から、仕事を超えた関係に変わっていく。
可もなく不可もなく、という印象。リーマンモノ好きな私であるわけなのだが、やっぱり面白いものにはそうそうめぐり合わないなあ。ネタ的にもありがちだし、切なさも面白さも目新しさもなし。明らかに続編を意識した作り方で、本田にしても久遠寺にしても、生い立ちにいわくがありそうなのだけれど、ここでもまた「次回作を待て」なわけだ。かと言って、序章として成功しているか、というと、意外とそうでもないんだよね。キャラ的にもそれほど魅力を感じないし、ストーリーもどうかなあ。
キャストだけれど、森川氏の攻めにかなり飽きが来ているところでの、この久々の受けは新鮮でよかったし、メソメソ感もなく、個人的にはよかった。普通っぽい森川氏は、返ってツボで。ただ、今回オフェンスの置鮎氏だが、またもラゴウに乗ってそうチックな声。これは聴いたばかりの「恋のテイスティング」でも述べたけれど、メインでしかもシリアスなストーリーの場合、こういった虎系の声は私的にはNGなんだよね。例えるなら、「幸せになろうね」の原田とか、「うたうたいの恋」のヒカルみたいな、ちょっとナチュラルな?やさしい攻め声の方が好きなんだなー。でも、相手がモリモリだし、バランス的に今回は仕方がないのかな、とは思うけれど。絡みは、萌え度こそ低いものの、さすがの安定感で、両者の上手さは際立つ。
次回作購入については、原作を先に読んじゃって判断してもいいかな、と思う。攻めキャラのかわいらしさが見えてくるようだったら、続編も検討してみたい。それにしても、原作をあまりに端折られて1枚に詰め込まれたりするのもどうかとは思うが、続編、続編、ってどうなの?なんか多いな、最近。


インターコミュニケーションCD☆しあわせにできる☆