いつかじゃない明日のために /side直哉
高岡ミズミ
インターコミュニケーションズ
★★★★☆
小西克幸×福山潤 鳥海浩輔
だーかーらー
ほんとにヤってんじゃねーのか!?(返す返すも下品ですみません)
ストーリーがよくて、なおかつ萌え、という作品は、実際にはとても少ない。制作側としてはどちらかを重視しているわけでもないのだろうけれど、それでも、圧倒的に少ない。そんな中、これでもか、と、ストーリーでたたみかけた上、この上なく気持ちよさそうな基継@小西くんのあの声を聴かされた日には
「どうにでもして・・・」
直哉(福山)のこのセリフにすべて集約、全腐女子想いを代弁してくれているのかと思いました、ほんと、もうどうにでもして。
さて。ストーリーは、年の差10歳のカップルの話で、二人が10年ぶりに再会するところから、過去の回想を交えつつ、タイトルどおり、直哉の視点で進められていくもの。
直哉の一人称で語られていくそれは、むしろストレートで、モノローグで二人の心理の核心に迫っていくというより、会話のやり取りの中で行間を読ませるようなところがあり、これはもう、役者の上手さに頼るほかないほどに、難しい作品だったと思う。独白自体が深い部分に触れるというよりは、どちらかというと、日常の些細なやり取りの中で、微妙な気持ちの揺れをリスナーが情報として拾っていくカタチの作品ゆえ、例えば、芝居くさい演技では、すべてを台無しにしてしまう。そういった意味で、このナチュラルさはまったく感嘆に値する。いや、本当に上手いんですよ、決してモノローグが足りないわけじゃないのだけれど、会話の「間」のみで、その顔色さえも把握できてしまうような巧みさなんだよね。
考えてみたら、結構シンプルな話なのだけれど、前半の淡々とした展開から、直哉の過去の記憶を引き出してしまったあとのセリフの迫真さなど、ここまでドラマティックなものに仕上げてあるのは、本当にスゴイ。普段なら、「俺の天使」などという浮いてしまうようなセリフすら、「ああ、基継にとっては、本当に“俺の天使”だったんだなあ」と、純粋にウルウルしてしまう始末。
絡みのシーンも、冒頭で記したとおり、小西くんは今回もあまりに気持ちよさそうで、とにかくリアル。めっちゃ萌えです。
確かに、作品に恵まれているということもないわけではないと思うけれど、それでも、やはりその実力が良作を呼ぶのではないか、と思えるくらい、またも小西克幸の真髄を見せてもらった気がした。いや、しばらくは続くんじゃないの?小西ブーム。
そして、小西・福山・鳥海、「子役声優3人組?←笑」のフリートークが、これまた非常に楽しい!!ファンならずとも、必聴だと思います。
ドラマ、萌え、フリートーク、と、どこまでも美味しい作品、超お薦めです。


インターコミュニケーションCD☆いつかじゃない明日のために《side直哉》☆



いつかじゃない明日のために /side基継
高岡ミズミ
インターコミュニケーションズ
★★☆
小西克幸×福山潤 鳥海浩輔 深見梨加
まあ、聴く価値なし、と言っておこう。つまらない、本当につまらない。前作で終わっておけばよかったのに、の典型的見本みたいな作品だ。ていうか、これのどこが「side基継」なのだろう?終始、直哉の女々しいモノローグをひたすら聴かされ、更にはたいした盛り上がりも感動もないままお帰りHに突入。そのHにしても、唯一の絡みであったにもかかわらず、これっぽっちも感情移入できなかったため、正直、うんざりしてしまった。一人で盛り上がり一人で思い悩み一人で勝手にぐるぐるしちゃっている直哉のから回りっぷりに、ずっとしらけっ放し。そして、最初から最後まで胡散臭さ全開でとことんいい人ぶった椎名という存在のウザさ。
とにかく、ここまで一方的な視点で共感できない心の愚痴を聴かされるのは、ほんと、苦痛としか言いようがない。八甲田は、基継にとって、延いては二人にとって避けられないエピソードなのかもしれないが、最後をただただ綺麗にまとめればいいだろう的な薄っぺらさが、せっかく前作で培ったキャラの魅力をも味気ないものにしてしまう。前作がよかっただけに、非常に残念。


インターコミュニケーションCD☆いつかじゃない明日のために《side基継》☆



可愛いひと。
高岡ミズミ
サイバーフェイズ
★★★
子安武人×櫻井孝宏 森川智之×杉田智和
高根(子安)は、元妻の弟・絢一(櫻井)の内気で地味な性格にイラつきながらも、次第にしそのまっすぐな瞳に惹かれていく。
好みで言えば、それほどストーリーに惹かれる部分はないし、キャラも然り、それほど魅力的には映らない。特に絢一の、度がすぎるほどの引っ込み思案はどうなの、というのと、高根のSチック全開な性格も今ひとつ。瑛司と春も似たり寄ったりで、それほど心に残るようなキャラではなく。ただ、会話のテンポとセンスは光っており、最後まで一気に引っ張っていく。が、しかし。終始気になった部分を敢えて言ってしまうが、子安氏の声が上滑りしている感が否めない。これは聴く側のコンディションなのかな、とも思いつつ、でも、最後までそういう印象が拭えない。感情のこもらない口先の台詞が空回りしているような。でも、間の絶妙さは健在で、そういうところは本当に上手いと思うのだけれど。
櫻井くんは、かなり色っぽい。可愛い、というよりは、むしろ艶めかしく、このところの急速な進化を感じずにはいられない。
カップリングにそれほど強いインパクトはないが、バランスはよいと感じた。性描写はそこそこ多く、しかも、絡みでは二人ともいい声なので、そういった意味では堪能できるかも。思わず引き込まれるようなドラマティックな部分は皆無だが、全体を通して、安心して聴ける作品。


可愛いひと。

*

可愛いひと。 U
高岡ミズミ
サイバーフェイズ
★★★☆
森川智之×杉田智和 子安武人 櫻井孝宏 
実は、この各務×春のカップルには、別段興味がなく、前作も今ひとつだったため、聴くのを躊躇していた。実際、それほど目新しいストーリーではなかったのだけれど、しかし、シンプルな話である分、非常に細部まで丁寧に作ってあり、とても好感が持てた。
14歳の年の差カップルの話で、互いが引かれていく様を、出会いの部分から、春(杉田)のモノローグでしっかりと語られていくのだが、その春がまた、いちいち乙女チックで、なぜか、すごく感情移入してしまった。わかるわかる〜!!みたいな。
前作と違い、「可愛いひと」の可愛さが、ダイレクトに伝わってきて、その春の一喜一憂に、見事なまでに同調させられる。ちょっと美人なだけの、すかしたガキで、些細なことでいちいち動揺したり葛藤したり、ひどく幼稚なのだけれど、その子供っぽさにも、いちいち心揺さぶられてしまう。そして、そういう魅力に惹かれていったのであろう各務(森川)がまた、大人で優しくて、とってもステキなんだよね〜。
仕事もできて、何でもできる、みたいな出来過ぎた正統派の攻めは、個人的には鼻に付いてしまい、実はあまり好みではないのだが、「こういう少年に惹かれちゃう」こと自体が、既に各務のウィークポイントのような気がして、なんとも魅力的に映る。
・・で、高根がまた、すっごくいいの。(←これが言いたかったらしい)
あのサド声で春をいたぶるたび、なんとも言えない快感が・・・・おっと、すみません。
絢一に対するSっぷりはなんだか弱いものいじめみたいで、ちょっとどうだろう・・という印象の前作だったのだが、高根と春とのやり取りはとても楽しい。シリアスなストーリーの中で、唯一、笑えるシーンになっており、そこが作品全体にメリハリをもたらしている、一つの要因でもあるだろう。
とにかく、春の感情に振り回された感が強いけれど、不思議とそれが快感でもあり、満足度の高い1枚、とても温かい気持ちになれる、優しい作品だったと思う。


可愛いひと。II

*

可愛いひと。 V
高岡ミズミ
サイバーフェイズ
★★★
子安武人×櫻井孝宏 森川智之 杉田智和
櫻井くんのブリ受けがどうにもダメで、というか、あの異常なほどの内気さ?に、終始イライラしっぱなしだった前々作ゆえ、今回もあまり期待はしていなかったのだが、今回はもう、子安氏にやられた。やっぱりいい声なんだわ、これが。
絢一が高根の言いつけ?を守らずに達彦(成田)に会いに行ってしまったあと、S全開でお仕置き・・いや、咎められるのかと思いきや、高根がもう、すっごく優しくて、きゃ〜っ!!でした。子宮を思い切り揺さぶられた思いです、震度5!
美砂に子供ができたときの高根の喜びっぷりには、さすがに「お前の子かよ!?」という突っ込みを入れずにはおられなかったほどだが、もう、それも可愛かったから許します。(盲目)
しかし、今回もやはり、どうにも我慢できなかったのが、絢一の、あのおどおど加減なわけだ。おとなしい、とも違う、健気、とも違う、ただ、ただ弱いだけの、庇護される存在。それに対して高根が「可愛い絢一」を連呼するわけだが、すごい違和感・・・だって、ちっとも可愛くはないんだよね。勝手に拘って、勝手に思い悩んで、勝手にキレる、気弱なくせに、そのときばかりは暴言を吐く、みたいな幼稚さに、嫌悪感すら湧いてしまう。
けれど後半、事実上、絢一が自分を裏切ったことを嗅ぎ付けた高根は、さすがにS全開、ちょっと自虐的とも思えるサディスティックさで「俺の目の前で同じことをしろ」と達彦と絢一に命じるわけなのだが、これがまたなんともいい声なんだよね〜
フリートークで、「地声に近いので演りやすい」と言っていたが、
「高根は地声なんだ・・・・・・きゅーーーーん」←ビョーキ
ですよ、もう、メロメロです
ストーリーは、達彦という、かなり変わった当て馬の存在にかき乱される、というのが大筋なのかもしれないが、結局のところは、どう考えても絢一の自業自得、ていうか、どうして高根があそこまで絢一に惹かれているのかが、今ひとつわかりません、非魅力的過ぎて。
高根が究極のSで、絢一が究極のMだからお互いがお互いを手放せない、そんな単純な理由であったなら、まだ納得がいくような気がするのだけれど。
CDレビューとしては、かなり子安寄りかも知れないが、そこら辺は差し引いて読んでほしい。ただ、一部キャラに問題はあるものの、前作同様、高根、春、それに加え達彦、3人のやり取りがなんとも言えず面白くて、私的には非常に楽しめた。達彦の実の親(自分にとっては伯母)に向かって
「達彦は死んだものと思ってあきらめろ」
と言ってしまう、そんな高根が大好きだ。


可愛いひと。III

4

可愛いひと。 W
高岡ミズミ
サイバーフェイズ
★★★
子安武人×櫻井孝宏 森川智之 杉田智和 遠山大輔
うーん・・・まあ、こんなものだろうか。とにかく、最後の最後まで受けキャラの魅力が何も見えてこなかったことが、私的にはすべてだ。イジイジウジウジから、多少前向きにはなったものの、今度はあのいい子ちゃん振りがどうにも鼻に付いてしまい、なんともイライラ感爆発な作品になってしまった。ていうか、何歳だ、お前!?
今回は高根のカミングアウトネタ。しかし、高根の母親の天然さも手伝って、たいした紆余曲折もなく、すんなりとハッピーエンドへ繋がっていく。なので、そのネタ自体も、それ以外のエピソード、例えば、あのサッカー少年も、それほど当て馬っぷりを発揮しているわけでもなく、ただの「いい話」になってしまっている中途半端さというか・・・よく言えば展開が控えめ?な感じで、かなり物足りない印象。確かに、大げさなエピソードならよいと言うわけではないが、やはり、安易なハッピーエンドは感動を生まない。
ただね〜・・今回も子安氏がね〜・・いい声なんだよね〜ゥゥゥ ・・・ええ、なんとでも言ってください。
ていうか、うるさいよ、フリートークの相槌。
オマケCDだが、内容の方は、くだらないと言えばくだらないのだが、春と高根のやり取りがやはり好きだ、というのと、最後のモリモリがラブリーだったので、個人的には不問にすることにします。(何様?)


可愛いひと。IV

*

可愛いひと。 X
高岡ミズミ
サイバーフェイズ
★★★
子安武人×櫻井孝宏 森川智之 杉田智和 村井かずさ 中村悠一
下野紘 折笠愛
今回は、絢一の前に曰く付きの幼馴染・唐沢が現れたことにより、過去のトラウマを引いてしまう、という話。最後まで聴いた印象を言うならば、上手くまとまっているけれど、中途半端に軽いな〜、という感じ。例えば拓美が、家出をするほどに思いつめていながら、高根の説得に思いのほかすんなり納得してしまったことや、唐沢にしても、あれだけ執拗だったにもかかわらず、最後、拍子抜けなほどあっさり引き下がった?ことなど、エピソードのひとつひとつが、発展しようによってはもっと重量感のあるドラマになりそうなのに、その進展を敢えて抑えている、というか、ストーリーを意識的に地味にしているような印象で。別に派手で破滅的な展開を望んでいるわけでもないが、何としても丸く収めよう的な御都合主義に思えてしまう。ていうか、「暗示」や「記憶の刷り込み」などという、どう考えても不自然なからくりに、返って安易さを隠せない。
絢一に対するイライラ感は、これまでと変わらないし、ガキを通り越してバカっぽいとさえ思うのだけれど、ただ、その何とも面倒くさいおバカさんに、一生関わっていこうという高根の覚悟のようなものを改めて感じたし、その見守り方が、以前の、単に強引に引っ張っていけばいい、というそれではなく、なんだろう、もっと時間をかけつつ、絢一の意思を尊重するといった、とても温かいものに変わっていることに気付く。過去に、嫉妬や疑念、苛立ちで相手を傷つけたこともあったけれど、今は、絢一を一人の人間として信頼したい、という高根の健気さに、少なからず感動した。拓美に対しても、「あの子は昔の絢一だから」というセリフが、現在の高根の心情を物語っている気がして、せつないほどだった。逆に、そんな彼を振り回し、悩ませる絢一には呆れるばかりなのだが、それすら高根自身が不問にしている以上、こうしてぼやくこと自体、野暮な気さえする。
そして、繰り返すようだが、シリアスで暗くなりがちな中で、やはり春というキャラの存在は大きい。別録りだったようだが、高根とのあまりにナチュラルな掛け合いに和む。唐沢の病的に嫌な奴っぷりに対して強調される高根の大人っぷりがカッコよかったし、ちょっとしたことでやきもちをやくかわいい面もしっかり描かれており、高根寄りの私としては、非常に楽しく聴けたと思う。


可愛いひと。V

*

可愛いひと。 Y
高岡ミズミ
サイバーフェイズ
★★★☆
森川智之×杉田智和 子安武人 櫻井孝宏 水島大宙  
も〜、なんか好きだな〜、このシリーズ。「何が?」って言われちゃうとすっごく困るんだけど。(笑)
今回は各務×春メイン。カップリングとしてもこちらの方が好きだ、ということもあるが、春というキャラクターの魅力がやはり大きいのだろう。今回はこのラブラブカップルに強力な横恋慕キャラが登場、という展開、しかもその当て馬君になんと水島大宙くん♪いや〜、お姉さん待ってたわ〜!などといいながら、メイン受けのCDが出ていることは知っていたけれど、BL作品で彼の声を聴くのは実は初めて。「すてプリ」のクリスや「ぴっちピュア」のリヒトさん、特に前者でメロメロだった私は、いやでも期待してしまったわけだが。
いやー、イイ!イイよ、すごく!!←ご満悦
その当て馬君、春の真似をしたり、露骨に各務にアプローチしたりと、いちいち春の神経を逆撫でしていく。更には春に対して堂々とライバル宣言しちゃったりなど、一見憎まれ役にも思えるかもしれないが、実は本当に寂しい身の上?の男の子。それゆえの、ちょっと調子に乗りすぎて燥いでしまう件りなんかはもう、解る、すっごく解るぞ〜、みたいな上手さで。ストーリーとしてはシリーズには有りがちな誤解によるすれ違いを描いているわけなのだけれど、細部が如才ないというか、非常に神経が行き届いている気がする。口では非常に前向きなことを言うくせに、いちいち気に病んでいく春の様子や、誤解に誤解を重ね、自らを追い込んでいく辺りなんて本当に巧みで、普通のすれ違いラブをとても魅力的なものにしていると思う。また、シリアスな話ではあるのだけれど、春が心臓病を偽ってバーから逃れるシーンなど、春はどこまでも春らしく、とてもほほえましい。
各務は今回、結果的に恋人に多大なる心配をかけてしまうわけだが、事情はどうあれ春が怒るのはあまりに尤もで、それでもその各務がまた大人でカッコいいんだよね〜。でもって終盤の方なんて、いつも温厚な各務が見せる激しさにもう、萌える萌える
今回は脇に徹した別カップルの方だが、絢一は相変わらずな中にもちょっとだけ大人というか、春のために声を荒げるシーンがあったり、高根も、これは子安氏がフリートークで言っていたように、相変わらず、いや、いつも以上にイジメっ子であり、シリーズファンにはたまらない。
当然今回も1話完結なわけだが、この面白さは決して一朝一夕のものではない。シリーズだからこそのキャラへの愛着だったりする部分もあるかもしれないけれど、最後はいつも気持ちをほこほこさせてくれる。つまらない作品が多い昨今、貴重なシリーズになっていくかもしれない。


可愛いひと。VI



可愛いひと。 Z
高岡ミズミ
サイバーフェイズ
★★★☆
森川智之×杉田智和 子安武人 櫻井孝宏 桑原敬一
シリーズも長く続くとネタ切れなんだろうなあ、ていうかレビューもネタ切れですが。
サラリーマンである各務が春との関係をネタにゆすられるのだが、それに動じない各務に腹を立てた相手が春を襲っちゃう、という、ストーリー自体はなんともありきたりな話で。けれど何だかなあ、そんなお腹いっぱいな話なのに、最後まで飽きずに聴けてしまうのは、やはりキャラに対する思い入れだろうか。当然、春とのことが公になれば、各務自身の立場がマズイことになるのは明らかなのだけれど、そういう脅しに一切動じない各務がカッコよすぎ。で、一方の春も、一応悩むことは悩むんだけど、従来の明るさというか、卑屈になり過ぎない前向きさというか、そういう春らしい立ち直り方が今更に清々しく、心地がよい。





可愛いひと。 [
高岡ミズミ
サイバーフェイズ
★★★☆
森川智之×杉田智和 子安武人 櫻井孝宏 水島大宙  





夜ごとの花
高岡ミズミ
リーフ出版
★★★
森久保祥太郎×岸尾大輔 谷山紀章 松本保典
原作が高岡ミズミ、挿画が紺野けい子という、「可愛いひと」コンビ?(注:コンビじゃありません)の作品。ていうか、原作は未読なのだが。
リーフさんの作品は、私にとっては久しぶり。何に惹かれたかと言えば、もちろんキャスト、特に森久保祥太郎。内容にそれほど期待していたわけではないが、とにかく祥ちゃん攻めということで、しかもリーフさんだし、きちんとした絡みがあるだろうし、と、期待に胸を膨らませてみたり。
嘗て、森久保攻めというと、「タクミくん」シリーズの真行寺があったけれど、ちゃんとした攻めは今回が初めて、そう、初めてだったわけだが。
いやー、参りました、降参。もうね、もうね、男っぽいのなんの、いや、色っぽいのなんのってアナタ、叫びにならない叫びと共に床を転がりましたよ、ほんと。初攻めなんて信じられないほどの迫力と色気を堪能させていただきました、ご馳走様でした、合掌。
さて、ストーリーはというと、シリアスでドロドロの三角関係。平凡、かつありきたりで、それほど目新しくなく、とりたてて面白いわけではない。何しろ、キャラクターというキャラクター全部が、なんとなく鼻に付く。
吹雪(岸尾)も成尭(森久保)も、ひどく後ろ向きな性格で、非魅力的な印象。学生時代、相手の心変わりが怖くて逃げた、その教訓も生かさぬまま、成尭との関係が兄・伊月(谷山)バレた直後、またも逃げ出してしまう吹雪。その学習能力の無さというか、成長の無さには正直、イライラする。成尭は成尭で、過去の恋愛を断ち切れず、まるで復讐するかのように、昔の恋人に恐喝めいたことをするあたり、あまり感心しない性格だ。その二人のせいで気の毒な目にあってしまう伊月も伊月で、唯一前向きといえば前向き、いい人と言えばいい人かもしれないが、自分の恋愛を弟に依存したりなど、どうも子供っぽい気がして、それほど感情移入できるキャラではない。それに、成尭に森久保くんはどうなんだろう、という違和感は正直、否めない。
しかし、だ。星3つは確かに甘いかもしれないが、それでも、誰がなんと言おうと、この森久保祥太郎には私、抗えません、すみません。絡みはさすがにリーフさん、長くて濃いです。
なお、おまけ?のミニCDは、成尭が急に犬系になってしまっているのだが、でも、そういうキャラこそ、祥ちゃんにはしっくりときて、自然。これからも、どんどん攻めを演って欲しいと思う、できれば犬系の可愛い攻めキャラで是非。


リーフ出版CD☆夜ごとの花☆