異国色恋浪漫譚
やまねあやの
インターコミュニケーションズ
★★☆
諏訪部順一×伊藤健太郎 置鮎龍太郎 川上とも子
これはコメディ・・・なのでしょうか?
ヤクザの親分の娘(川上)と政略結婚させられた昔気質な男、らん丸(伊藤)。新婚旅行?先のイタリアで、日本贔屓のイタリア人、アル(諏訪部)と出会う。
奔放ならん丸に一目で惹かれるアルと、ヤクザとは言え、坊ちゃん育ちで天然のらん丸。キャラ的には、そんなに悪いとは思わないし、話によっては化けそうな気もするのだが、それ以外はどうもイマイチ。なんだかよくわからないうちに、ドタバタと話が進んでいき、コメディとしてもあまり笑えない。あの軽さは、アルがイタリア人であるということで多少は許されるとしても、ストーリーもつまらないし、エロもそれほど萌えない。続編がありそうな終わり方なのだが、あまり期待はできない。
冒頭の諏訪部さんの声は、イトケンが気取って喋っているのかと思った。今まで全く気付かなかったが、このお二方、声がすごくかぶっていて、最初の絡みなど、イトケンが二役やっているような気すらしてしまった。
諏訪部さんの攻めに、ものすごーく期待していたのだが、その期待が大きすぎたのか、単にストーリーが面白くなかったのか、ちっとも心揺さぶられず、とても残念。
唯一、いいキャラだったのが置鮎氏の権藤。一見悪そうなのだけど、実は凄くいい人。しかも、自覚なし。オッキーは、キャスト的にもぴったりだった。
ただねえ・・・なんと言っても、フリートークが最悪。川上さんがBL初体験、というのは意外であったが、それにしても喋りすぎ、でしゃばりすぎ。仕切りの置鮎氏も困惑気味だった印象。リスナーが女性だということを全く理解していない、気配りのなさが非常に不愉快だった。これで高感度を下げたこと間違いなしと思われ。嫌いじゃなかったんだけどなー。


インターコミュニケーションCD☆異国色恋浪漫譚☆



ファインダーの標的
やまねあやの
ビブロス
★★☆
子安武人×笹沼晃・石川英郎 成田剣 松本恵 石井康嗣
星野充昭 樫井笙人 斉藤瑞樹 保村真 平川大輔 青木誠
一応断っておくとすれば、原作既読であり。なので聴く前から想像はしていたが、やはりCD化には多少無理があったような気も。ていうか、いくら生々しくSEを駆使しようとも、あのエロさは音声だけではどうにもならんだろ。
ストーリーはまあ、いわゆる裏社会を扱ったもので、一歩間違うと酷くチープになってしまう題材なだけに、それなりに緊迫感を醸せていたことを考えれば、ひとまず成功だったに違いない。
2枚組みの内、CD1枚目は現在、2枚目が過去に遡った話になっているのだが、このボリュームをどう感じるかは、私自身、聴く際のコンディションがものを言う、ちょっと微妙なラインであった。ただ、ストーリー的には1枚目と2枚目のクオリティの差が大きく、正直、私的には2枚目の「高楼の華」だけでも楽しめた、というより、むしろそれだけの方が全体の評価が底上げされたような印象すら懐く。
まず、その1枚目だが、とにかく作品が作品なので、ここはストーリー云々・・というよりも、素直にエロを楽しむことに徹すればよい、と思うわけなのだが、それはそれとして、今回、キャスト買いを決めた一番の要因、笹沼くんのフレッシュ且ついっぱいいっぱいの演技に終始したと言っていい。その下手さ加減に少々困惑したことは事実だが、まあ、最初から上手な人もそうはいないだろうし、何より声の質的には嫌いではないので、個人的には、もう少し落ち着いた役での受けを、今後、期待してみたい。
2枚目の方は、それとはまた対照的に、キャラクターの、延いては飛龍の心情をメインにしたもので、エロは少ないが、非常に聴き応えのあるものだったと思う。特に石川氏の飛龍がまた、とても色気のあるキャラクターとボイスで、この段階ではまだアンハッピーなストーリーに、とてもせつない、いい余韻を残してくれていたように思う。
ただ、全体を通して感じたことは、メインの攻めであるにもかかわらず、麻見(子安)の印象が、やけに薄かったこと。クールで男前な攻めであり、キャラとしても悪くはないと思うのだが、今ひとつ心揺さぶられず、ちょっと残念。正直、原作を超えられなかった感が、非常に強く残ってしまった。
いつも言うように、原作既読ゆえ評価は多少辛いような気もするが、ドラマティックさもそれなりに満足できるものだったと思うし、お互いに心を残したままチックな麻見×飛龍のその後は、とても気になるところ。原作未読ならば、決して悪くはない作品だと思う。