某チャットでも話題にのぼったキモイレーベルだったが、一応ネタのため入手。が、やはり思った通り。夢見る女の子がそのまま妄想をCD化しちゃった、みたいな、まるで現実味のない、感動もない、実にくだらない作品。10年前なら多少通用したかもしれないが、まるで昼ドラ。だいたい、メインキャラの名前からして非常に怪しい。夏茱萸佳蓮(ナツグミカレン)だの姫榊一真(ヒサカキカズマ)だの、なんだか自分ワールド炸裂させているっていうかね。どんな作品でも、そりゃちゃんと聴けるでしょうよ、子安と紀章くんだもの。そのどこかで聞いたことがあるようなありきたりなストーリーとセリフを声優の力量に丸投げ、みたいな姑息さが非常に不愉快極まりない。
キャラは、受けの方はともかく、攻めの魅力の無さといったら、なぜこんな男とやり直せるのか、受けのマゾっ気を疑うしかない。子安氏が演っているからいいようなものの、不器用といえば聞こえがいいだけの、単に嫌なヤツだと思うのだけれど。
ただこれね、キャストはかなりいいとこ突いてるし、なんと言ってもやはり上手い。メインの二人ともが、もったいないくらいの熱演で、特に自分勝手で強引で横暴でわがままな俺様に子安氏というのは、何万回聴いてもいちいち痺れるし、まあ、だからこそ腹が立つ、っていうかね。ただ、その巧みさからか、飽きることなく最後まで聴けちゃうところがスゴイ。更には、メインキャストもさることながら、脇キャストも素晴らしい。姫榊父@中多氏のまるで詩を朗読しているかのような台詞回しとかね、もう、どこかの爵位ある貴族のようなわけだ。あと音響監督が比呂くんだったりとか。(笑)
評価の★半分は、フリートークが面白かったのでおまけ。紀章くんと子安氏の二人だけなのだが、これがなかなか興味深い話も聴け、正直、こちらの方はとても楽しめた。
総評としては、ところどころ辻褄が怪しい部分もあるにはあるが、それなりに上手くはまとまっていると思う。ただ、あまりに大雑把且つ安易なハッピーエンドにしらけてしまうのも事実。でも、面白いかどうかは別としても、キャストに引っ張られ、それなりに入り込めるし、特に主従関係チックなノリが好きな人なら、更に楽しめるかもしれない。しかし、いくらBLがファンタジーとは言え、こうも新鮮味のない話を堂々と商業レーベル化するのはどうだろう。有名声優起用して「出せば売れる」みたいなノリは今更に如何なものか。私的に、BLCDというメディアが冬に突入したことの象徴的な作品と言っておく。
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