富士見二丁目交響楽団 寒冷前線コンダクター(SONY版)
秋月こお
ソニーミュージックエンタテイメント
★★★
安井邦彦 堀川亮
「富士見二丁目交響楽団」の、いわゆる<ソニー版>と言われるもの。正しくは「秋月こおプレゼンツ・寒冷前線コンダクター」となっている。どちらかと言えばイメージアルバム的な作品であり、ドラマ部分は全部をあわせても7分程度。原作先読みでない場合、もしくは、何も予備知識がない場合は、それほど楽しめる作品ではないかもしれない。もし、これからこのシリーズに初めて手を出そうと思っている人がいたならば、原作を先に読むか、JUNE版(マガジンマガジン版)を聴くことをお薦めする。
私が聴いたのはJUNE版が先で、こちらのSONY版は、かなり後になってから聴いたので、既に頭の中はJUNE版のキャストで定着しており、ドラマ部分にはそれほど思い入れはないのだが、ある意味マニアックな選曲は非常に楽しめたし、日常的には、こちらの方が返って聴き込んでいるかもしれない感があり、大変お世話になっている作品だ。日常のBGMとして楽しむなら、ましてフジミファンならばなおさら、手放せない作品と言えるかもしれない。


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富士見二丁目交響楽団 コンサートはお好き?(SONY版)
秋月こお
ソニーミュージックエンタテイメント
★★★
安井邦彦 堀川亮
ドラマ部分は約19分と、先の作品よりは多少増えていて、しかも桐ノ院の一人称で語られており、新鮮な視点で聴くことができる。悠季の堀川氏はともかく(笑)桐ノ院の安井氏は私的に結構よくて、とは言え、JUNE版が安井氏だったらどうか、と言えば、決してそうではなく、上手く言えないけれど、「こちらのフジミ」だから安井氏がいい、そんな感じだ。悠季にアドバイスを求められて喜ぶ桐ノ院の独白は、本当に嬉しそうで、聴いている方もなんだか嬉しくなってしまう。しかし、それでもイメージアルバム的な要素が強いので、「寒冷前線・・」でも述べたように、原作先読みをお薦めしたい。とか言いながら、いきなりこれから聴く人もいないだろうとは思うけれど。


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富士見二丁目交響楽団 きわめて私的な夜想曲(SONY版)
秋月こお
ソニーミュージックエンタテイメント
★★★
安井邦彦 堀川亮
桐ノ院と悠季が、曲とモノローグを交互に追いかけるかたちでその曲に纏わる思い出を語っていく。これがまたせつなくて、すごくいいの!この「きわめて私的な夜想曲」というタイトルは、まさに文字通りであり、きゅんきゅんしてしまいます。前2作の、イメージアルバム的なものとは違い、曲も含めてひとつのドラマになっている、という雰囲気で、すべての曲が無言で語ってくれる部分があまりに多く、本当に素晴らしい。ここまで音楽と密着しているからこその作品なんだろうなあ、という感じ。ファンディスクとしては最も楽しめる作品かも知れません。


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富士見二丁目交響楽団 J戦場狂騒曲(SONY版)
秋月こお
ソニーミュージックエンタテイメント
★★★
安井邦彦 堀川亮 増谷康紀 置鮎龍太郎 三木眞一郎
1曲目の、ちょっとポップな「G線上のアリア」は、個人的にすごくお気に入り。それと、「悠季〜J戦場狂騒曲」は、聴いているだけで泣けます。この曲がまるまる聴けただけで、このCD買ってよかった〜!!という気持ちになりました。
同様に、桐ノ院のテーマとイガちゃんのテーマも、ドラマの情景が浮かぶだけに、それぞれが「らしく」て感動します。
で、イガちゃんですが。やっぱり、どうしても石田氏なんですよ。もちろん三木氏も悪くはないと思うのだけれど、これはもうしょうがないですよね。だいたい、ソニー版は、あまりドラマを意識して聴いていないので、どうでもいいと言えばどうでもよかったり・・すみません。増谷氏と置鮎氏が出てくるシーンでは、ほんとの桐ノ院と悠季ってこんな感じなんじゃないかしら?と、錯覚してしまうような安井氏と堀川氏で。ていうか、「ほんとの」ってなんだろ・・・(笑)


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富士見二丁目交響楽団 守村悠季 ヴァイオリンピース
秋月こお
ソニーミュージックエンタテイメント
★★★
安井邦彦 堀川亮
こちらのシリーズは、前後のつながりがどう、とかいうことがあまりないので、好きなものだけチョイスして聴いたりしている。アルベニスのタンゴなども、MDに落とすときには、必ずといっていいほどにセレクトする一曲だ。どんな曲でも、情景が浮かんでしまうから不思議だ。ブックレットに原作者のコメントが載っているのだが、「フジミは本当に幸せな作品です」、この言葉、本当にその通りだと思う。でも、リスナーの私自身も、この作品に出会えたことを幸せだと思っているけれど。それも、私にとっては「ジュネ版あってのフジミ」ですが。

◆参考日記:「ライナーノーツ」


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富士見二丁目交響楽団 long ago・・・(コロムビア版)
秋月こお
日本コロムビア
★★★
保志総一朗 成田剣 遊佐浩二 神奈延年 田中総一郎
「二月十一日」のためだけに買ってみた一枚。ほんと、この曲だけはもう、メロメロである。
悠季を保志くんが、桐ノ院を成田氏が演じているわけだけれど、そんなに違和感を感じることもなく聴くことができた。別物だと思うことができるような内容だったことと、彼らの少年時代を描いたドラマであったことがその理由だろう。スティーブン・ブラウニー@遊佐さんの、上品で意地悪な紳士ぶりも、すごくハマっていたし、少年でありながらあの落ち着き払った桐ノ院に、成田氏はまた、すごく合っていたように思う。
フジミファンは、平野氏作曲の「二月十一日」のためだけに購入しても、損はない一枚だと思います。