西安の西門

古都西安に残るのは明代の城門だそうです。唐の大興城が基になっているそうです。
西安の街を取り囲む城壁には東西南北に城門があるようなのですが、そのうちの西の出入り口。
シルクロードの出発点でもある西安の西門です。

実を言うと西安の思い出はほとんどなし。
腸炎にかかって大事なところをほとんど見逃したから。
兵馬俑博物館は辛うじて記憶があるけれど華清池でつぶれて後はホテルへ離脱。
大雁塔とか碑林とか秦の始皇帝陵とか鐘楼とかは全部見逃した。
でもガイドさんにホテルの医務室へ連れて行ってもらって
いろんな意味ですごい薬をもらったら一日で治ってしまった。
その日の洗濯をしてくれた友人に感謝。

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  城壁の東南角から北方向(西門方面)を見る

左の奥に小さく見えるのが西門です。非常によく撮れたので気に入っている一枚です。堀の水に西門の箭楼が映っています。
この城壁は明初、洪武帝期に築かれたものだそうです。そう言われるとどこか無骨な感じが万里の長城と似ているような気がします。
で、なぜこうも人がいない状態で撮影できたかというと鉄柵があってこれ以上近づけなかったからです。柵の隙間から撮りました。
     
  城楼

西安の西門には城楼と箭楼があります。「甕城」という随分古くからある形式で、防御目的の城門です。
非常に立派なものです。中央に開いた闕門の上には「安定門」とあります。

余花さんが見たことある甕城はまだあと北京だけなんですが、北京城は城壁取っ払っちゃってますのできれいに残ってるのを見れたのはここだけです。こんな感じなんですねえ。
     
  トイレの屋根

龍でしょうか。トイレにのせておくにはもったいないです。屋根の上へと上っていく渦巻きの紋が美しいです。
また、瓦の先にある丸い部分に猫科の動物の顔が見えます。よくよく眺めてるととてもユーモラスです。
ちなみにトイレの中はまあまあきれいでした。
     
  箭楼の窓から乗り出したところ

箭楼から城内の北東方向を見たもの。北へ向かっていく城壁と西安城内が見えます。
乗り出さないと見えないような軒の梁にも彩色した文様がありました。朱塗りの柱は汚れを落とせば遠くからでもさぞかし鮮やかなんでしょう。
     
  箭楼から西の城外を見る。シルクロードの出発点。

何ということはない道なんですが、ガイドさんの話ではここがかの有名なシルクロードの出発点だそうです。
確かに西安から西へ行くといえばそうなんです。でもこう「KFC」の看板とかがどかんと立っちゃってると、浪漫も何も……。まあ、文化の交差点といえばまさにそうなんでしょうが。
ところで同じ型の赤い車ばっかり見えるんですが、流行ってたんでしょうか?タクシーかな。
     
  城壁の上

西門の上から南方向を見たところです。かなり広いです。
しっかり戸締りして出入りできないようになってるのが残念です。歩いて一周とかしてみたかった。
     
  排水溝

排水溝です。
どこも似たようなものですが、これだけしっかり溝を掘ってあるのはちょっと珍しいかな。
ちなみに出口は
こうなってます。高い所から流れ落ちるの姿は滝のようなんでしょうかね。うっかり階段上ろうとしたら打たせ湯のようになりそうです。
     
  西安の夕日

西門からではないです。たまたまホテルの窓から撮れたものです。
夕日のすぐ右手にあるのは、別の建物と重なってしまってるんですが小雁塔です。いい雰囲気が出てます。
こんな夕暮れの姿は大唐の時代から変わらないはずです。(ちょっと障害物が多いけど)