古観象台

つまり今で言う天文台ですな。
例によって世界最古とか。
元代に創建されたそうですが、残ってる器具なんかは清代のものです。
あの城壁を模した台(元代は城壁上にあったから?)の上に、
天球儀やら四分儀やらおもしろいものがあるんですが、
何か置けるだけ置いとけって感じでぎゅうぎゅうづめだし、
しかも柵に囲まれてるのでよく見えませんでした。残念。
まあうかうか触っていいものでもないんで仕方がないのかもしれませんが。
それにしてもみんななんて装飾的なんでしょう。美しいです。
果たして実用に供せるのか……?

場所は建国門外。地下鉄「建国門」駅のすぐ南西で、歩いてもすぐ……、すぐ?
の、はずなんですが、最初どこなのか全然わかりませんでした。
写真とかで見ると物凄く目立ってそうなのに、地下鉄の駅の出口から見回してもさっぱり。
間違えた……?
落ち着いて地図見直して考えようと駅前のベンチに座るとすぐ側に売店があって、
瓶詰めヨーグルトを売ってました。ちょっと暑い日だったので早速買って、ズー。
で、場所は間違ってないはずだからととりあえず歩き出してみると、すぐ眼の前に!
駅舎(地下鉄の入り口)で見えなかっただけでした。ふふふふ。

 

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  観象台の上に展示してある器具の台座1

石造りなんです。立派なもんで、多分白大理石。
ただ、もーほんとに雨ざらしなんで、すっかり磨り減ってます。何の文様なのかもよくわからなくなってるところがあって、もったいないです。
これは雲でしょうか。植物?
     
  観象台の上に展示してある器具の台座2

こちらは龍紋。きれいに残ってます。何か玉のようなものを真ん中にして、2頭の龍(5本爪っぽいです)が向かい合ってる迫力の図像です。
この台座の彫刻だけでも見に来る価値はあるなぁと思いました。
     
  観象台の上に展示してある器具1

四分儀と渾天儀でしょうか。一応いつ頃のもので何に使うものなのかとかを簡単に書いたプレートが1つずつついてるんですが、中国語と英語だったのでよくわかりませんでした。
ただ形はほんとにわからなくても見てるだけでもおもしろいです。清の康熙帝がフェルビーストに作らせたものだとかいうことですが、誰がデザインしたんでしょうね。美しいです。
自分の家の庭が広かったら1つ置いておきたいです。
     
  観象台の上に展示してある器具2

これは確か天球儀です。ものすごく大きくて重そうな玉にぽつぽつと星座がはりついています。
構造から見るとくるくる回ってくれそうなんですが、重くて無理かなあ。
支柱のつけ根のところに龍の頭の彫刻があるんですが、非常にリアルで怖いです。
で、柵で囲って鍵までかけてあるはずなのに、なぜかその埃だらけの表面に手形がついてるんですよねぇ、やめて欲しいなあ。せめて拭いてくれよー。
     
  観象台の上に展示してある器具3

なんでしょう、方角とか測れそうですが。

天文学的に言うと太陽の方角と自分の位置の関係で写真が逆光ぎみになってしまったので、装飾とかがイマイチよく写りませんでした。この柵はずしてくれないかなあ……、どうせ盗んだりなんかできないんだし。重いんだから。
それにしても、さすが建国門外です。高層ビルがまわりじゅうニョキニョキ建ってて、いっそこっちが低いんです。
     
  観象台の上に展示してある器具の台座の金具(金具?)

雲紋(か波紋)がおもしろかったので撮影しました。
錆がひどいのに全然手入れがされてなくって悲しいです。何か形もあってないし。
こういうところも大事にして欲しいです。
     
  観象台の上に展示してある器具1(右側)の支柱

青銅製のようですが、錆も磨耗もなく非常に美しいです。鋳造でしょうか、どうやって作ったんでしょうねぇ、こんなもの。
何頭かの龍が支柱に絡みながら上へ登っている情景で、さらに雲がぐるぐる絡まってるので何がなんだかよく見ないとわからないほどです。
     
  観象台の南側の庭園

観象台の西側と南側にも天体観測機器の展示場があるんですが、こちらはさらに何だか分かりませんでした。
それにしても誰もいませんでした。観象台の上で西洋の男女二人連れに会ったんですが、それ以外はさっぱりでした。
もったいないです。おもしろいところなのに。