去年の10月から、にわかに映画を観てます。 観たものが結構たまったので、ちょっと何か書くことにしました。 ……と申しましても、簡単な感想のみです (^^; 個人的評価ですが、５段階で点数もつけてみました。 ＜99.10～12＞ ・『マトリックス』 ・『エリザベス』 ・『梟の城』 ・『プリティ・ブライド』 ・『ジャンヌ・ダルク』 ＜00.1～3＞ ・『御法度』 ・『雨あがる』 ・『ワールド・イズ・ノット・イナフ』 ・『シックス・センス』 ・『アンナと王様』 ＜00.4～5＞ ・『グリーンマイル』 ・『ストーリー・オブ・ラブ』 ・『Queen Victoria・至上の恋』 ＜00.8～＞ ・『ホワイトアウト』
映画に通うきっかけになった作品。 それまで、友達と映画に行ったりすることもほとんどなかったので、 それこそ観に行く「きっかけ」がなかったのかなぁ……（ちなみにこの 作品には家族で行きました） ……うーんそうですね。迫力はありました。 ストーリー性に深みが足りないという気はしますが、ネタ自体はそれ なりに意外性ありますし、ドキドキしつつ観られる作品です。
昔から歴史ものは好きですが、映画で観たのはこれが初めて。 いろんな出来事を効率良くまとめられていたと思います。 ストーリーにおける「事件」の比率が大きいので、登場人物の心情を 追うのが難しいかも知れません。先にノベライズ本（新潮文庫／トム・ マクレガー著）を読んでおくと、映画ではどうしても切れ切れになりが ちな部分も把握しやすくなります。 映画も本も良くできていますが、ラストは映画の勝ち！だと思います。
歴史もの映画、第２弾（笑） 好きな劇団の俳優さんが大きな役なので、観ました。 映画ファンにはどうも不評なこの作品ですが、私は結構満足しました。 忍者映画というより、忍者である人間の葛藤のドラマという感じ？ ……ただ少々、血しぶきだの首が飛んだりの残酷なシーンが、リアル すぎるかなと。忍者が出てくるからって、子供連れで行く映画ではない ですね。
……純粋な（？）ラブストーリー映画っていうのも、初めて観たかも？ 近くにできた映画館で初めて観たものでもありますね。 なかなか、楽しかったです。 主役の二人が普通に、等身大の人間に感じられたのが良かったかな。 二人の「器用でないところ」が共感しやすくて。
ちょっと上映時間が長すぎたのと、残酷なシーンが多かったのが…… （戦争の時代だから仕方ないんですけどね。邦画でも洋画でも、こう いう時代の映画は、その時代の「陰湿さ」みたいなものが出ますね） 軍を勝利に導くジャンヌ・ダルクのつかの間の栄光、そして自滅にも どこか似ているような破滅…………彼女の運命を左右したのは何だった のでしょうか。
新撰組、そして映画全体に、とてもストイックな雰囲気を感じました。 むやみに斬り合いなどの派手な場面を入れていないのは、よかったと 思いますが……ちょっと、登場人物の出演頻度のバランスが、良くない のではないかと。重要な人物なのにあまり出てこなくて、印象がどうも 強く残らないなー、ということがあったので…… あと、ビートたけしさんの土方歳三は、やっぱり老けすぎ…… (^^;
・『雨あがる』（00.2.3）：４点
いかにも「人間ドラマ」でした。 静かに流れていく主人公の時と、周りの人たちの時。 わずかな間交差しては、また離れていく。その中での出会いと別れ。 こういう静かなドラマも、いいですね。 難を言えば、殿様役の人の演技（ちょっとわざとらしい？）とラスト （冗長すぎる感じが……主人公の奥さんのモノローグあたりで終わった 方が良かった）かな。
・『ワールド・イズ・ノット・イナフ』（00.3.6）：５点
うーん、アクション物の真骨頂（いろんな意味で）。 全編クライマックス、という感じで息つく暇もない迫力とスピード感。 （よく考えると無茶苦茶なこともたくさんありますが……まぁだから こそ観ていて楽しめるわけですね。非現実的で） 主人公に張られた罠の正体には、「うわ～」（こわっ！）と思いまし たね、かなり (^o^;
・『シックス・センス』（00.3.9）：５点
ホラー系っぽいので当初は観る気なかったのですが、近くの映画館で 上映されたので観ました。 ……思っていたほど「ホラー的」ではないですね。 幽霊がいちいち「死んだ時の姿でさりげなく出てくる」のは怖いです けど（ぞぞぞ）、それ以外はさほど「怖い」ことはないかな。 ラストは、かなりの確率で泣けると思います。（涙腺固い）私が泣き かけたくらいですし（笑） ……でもほんと、オープニングでも注意が出ますけど、観てない人に 「ネタばれ」しちゃいけないですね、これは。
・『アンナと王様』（00.3.17）：５点
シャムの国に、皇太子の家庭教師として招かれた英国女性アンナ。 国王は国の現代化を目ざすため、子供たちに西洋教育を身につけさせ ようとしていた。シャムには奴隷制度があり、女性の地位も高くない。 様々なカルチャーショックと戦いながらアンナは教育を続ける。しかし 国王の政策を良く思わない者もいて…… 途中がかったるい時もありましたけど、いい映画だったと思います。 お互いの文化の違いを越えて、主人公たちを始めとする人々がついに 心が通じ合う瞬間は、感動的ですね。
・『グリーンマイル』（00.4.6）：５点
衝撃的な映画ですね……まぁ内容が内容ですから。 しかし３時間強という上映時間を長いと感じさせませんでした。 眠気が襲ってくる暇もなかった。 最後の最後まで、心を引きつけて離さない展開。 本当に泣いてしまったのは、この映画が初めてかな。 すごい映画だとは思うのですが…………観ていて大変なシーンも結構 ありますので、心臓の弱い人とか怖がりな人にはあまりお勧めできない かも。プラス、（少なくとも私は）もう１度観るのはしんどいかも。 原作本も気になるのですが、数分立ち読みして気が重くなってしまっ たので、今のところは買いません…… (^_^;
・『ストーリー・オブ・ラブ』（00.4.26）：５点
某劇団（笑）の公演で使われていたエリック・クラプトンのある曲が 主題歌になっていたので、気になってました。新作上演されていた頃は 行く機会がなかったのですが、近くで上映されたので、思い切って。 内容は……まぁありきたりと言えばありきたりですね。 ラストも「なんだ、結局そうなるの？」という感じですし。 でも個人的には、ラストでほっとできるのは、いいんじゃないかなと 思います。 人間の気持ちって難しくて複雑ですけど、単純に信じてみたい場合も ありますよね。恋愛はそういう、複雑と単純が入り乱れる典型なのかも。
なんていうか……地味な映画でしたね（笑） 別にそれが悪いと言ってるわけではありません（念のため） もっと「いかにも恋愛映画」っていうのをイメージしていましたので、 なおさら地味に感じたのかも。 主人公が中年というか壮年というか、それくらいの年齢だし。 でも実際の恋愛っていうのは、案外地味なものかもしれません。 派手派手しいものばかりがいいとは限りませんしね。
前評判がやけに良かったので、原作を先か後か悩んだんですが、結局 先に読んでしまいました（ていうより、５年前に出た小説を今さら読む のがそもそも遅い？ (^^;） で、それから映画を観ましたが。 原作を読まなくても読んでいても十分楽しめると思います。 ただ映画には、どうしても時間の関係で省略されている部分、さらに 映画オリジナルな部分もあるので、先に原作を読んでおいた方が、理解 しやすいかも知れません。特にストーリーや人物の心情の面では。 観た印象そのものは、５点のレベルでした。すごく迫力あるし。 でも、ここをこうすればもっと良くなったのに、と思える部分も結構 あるので、４点。あと20分長くていいから、もう30秒ほど映してほしい ＋つけ加えてほしいと思うシーンが、いっぱいあるんですよ～。 この作品は、コミック化もされてます。３つとも読んだ（観た）印象 としては、視覚的にはコミック、迫力は映画、ドラマ自体は原作が一番 いいかな。ただ原作は、物語の一番どんでん返しのあたりに、微妙～に わかりにくい部分があるんですけど（そのへんはコミックが一番分かり やすかったです）