ネタばれ掲示板の記録・36(03.11.10〜04.1.10)

(キャラメルボックス『彗星はいつも一人』)
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『彗星はいつも一人』簡易レポート+α
                     投稿者:ちせ <HOME>  ( 03/11/10 01:02:31 )
 
      『彗星はいつも一人』神戸公演観てきました。
      まだ観てない方がほとんどだと思うので、とりあえず役名だけ……
      
      
        雷太    西川浩幸
        ヒカリ   小川江利子
        ナオ    坂口理恵
        しずえ   岡内美喜子
        丹羽    細見大輔
        鳥居教頭  岡田さつき
        佐々木   岡田達也
        恭子    R:大木初枝/G:温井摩耶
        大地    畑中智行
        菫     R:實川貴美子/G:藤岡宏美
        柳生先輩  篠田剛
        陣八    R:三浦剛/G:左東広之
        騎一郎   R:石原善暢/G:筒井俊作
      
      個人的な興味で付け加えさせていただくと(笑)
      サウンドトラックCDは今回、ZABADAKのニューアルバムと、それに収録しきれ
     なかった曲を集めたキャラメルオリジナルのマキシシングルに分かれるそうです。
      前者は11月15日頃先行販売開始、後者は11月26日発売だそうです。
      
      
      あと、来年の公演予定がパンフに載っていました。
      (付けている注釈はパンフに書いてあることです)
      
       ・2004スプリングツアー1『我が名は虹』
         2〜4月/新神戸オリエンタル劇場→サンシャイン劇場
        幕末時代劇の新作、菅野さん出演のようです。
      
       ・2004スプリングツアー2『ヒトミ』
         4〜5月/シアターアプル→新神戸オリエンタル劇場
        音楽は変わらずSPIRAL LIFEで、ヒトミは小川さんだそうです。
      
       ・2004サマーツアー『ブラック・フラッグ・ブルーズ』
         7〜9月/サンシャイン劇場→メルパルクホール福岡
                      →大阪厚生年金会館・芸術ホール
      
       ・2004クリスマスツアー『(新作)』
         11〜12月/新神戸オリエンタル劇場→サンシャイン劇場
      
      アコースティックシアターの再演が続いていますね。
      BFBはどんな再演になりますでしょうか……
 
 
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『彗星はいつも一人』神戸公演 投稿者:ちせ <HOME>  ( 03/11/23 04:19:46 )
 
      神戸公演終わりましたので、たまには(苦笑)早めに感想を。
      今回はダブルキャストの両方とも観ました。
      
      正直、9日に1回目を観た時は「…………??」という気持ちになって
     しまいました。なんていうか、チラシに「全面的に書き直した」と書かれ
     ていたので、てっきりもっと徹底的に変わっているものだと思ったのです。
      
      しかし実際には、『レインディア』のいわばパラレルワールドでしたね。
      「雷太」と「ナオ」のエピソード自体は同じですけど、「ナオ」の周辺
     人物設定が違っていて、息子が生きていたり(出てはこないけど)、孫が
     「ヒカリ」一人だけだったり。逆に、東京での事件は根本的に違うけど、
     設定は同じ部分がいくつかあったり。
      で、どちらのメインストーリーでも(設定上違うところを除いて)台詞
     はほとんど『レインディア』と同じなので、上のように思っていた私個人
     的にはかえって前作を思い出し、混乱する結果となってしまって……
      なんか中途半端に再演したみたい、と思ったのでした。
      
      しかしながら、『彗星』しか観てない人が『レインディア』を観たら、
     どう思うのでしょう……そういう人が周りにいないので聞きようがないの
     ですが。例えば、「まとまってない」とか「余計な部分が多い」とか思う
     でしょうか。私自身が幾分そう思ってることでもあるのですが。
      
      今回の「東京での事件」は……単独で考えるならば嫌いではないです。
     私は単純なので(笑)心情的にはすぐ父親を応援したくなる方です。息子
     が会いたがらない理由が納得できても。
      実際に涙を流すことはめったにないんですけど、「泣きそうな気分」に
     はしょっちゅうなります。今回も、観ていて反射的にそんな気分になって
     しまいました。
      ただ、キャラメルで「人の生き死に」を話の中心にされると、「またか」
     と感じて引いてしまうことが最近増えたのは……私がひねくれているから
     でしょうか???
      
      結局のところ、この作品の魅力って、「雷太」と「ナオ」の物語に集約
     されるのかなぁと思います(個人的には)。
      
      たぶん、『レインディア』を観た人の間でも、『彗星』の方が良い、と
     いう意見が多いだろうと思います。
      ……それでもなおかつ、『レインディア』の方が好きだと思ってしまう
     私って、きっと特異なのでしょう (^^;;;
 
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Re:『彗星はいつも一人』神戸公演 投稿者:さんろ ( 03/11/25 01:31:03 )
 
     ネタばれの方は、かな〜り久しぶりにお邪魔します。。。
     「彗星はいつも一人」は、16日の昼のステージを観て来ました。
      
     私も、ちせさんと同じように、もっと変わってるのかと思っていたので、
     その点は、ちょっと肩透かしを喰らったような印象でしたね〜。
     とは言っても、ちせさんほど、しっかり「レインディア〜」を覚えてなかったん
     ですが…。
     雷太とナオのエピソードばっかり、頭に残ってたんですよね。
     だから、そこに関してはまったく一緒だったんで、あまり変わってないなって
     感じてしまったんだと思います。
      
     >  しかし実際には、『レインディア』のいわばパラレルワールドでしたね。
      
     このちせさんの表現が、まさにそうだなって感じですね〜。
      
     で、もうひとつの物語であった父と息子の話なんですが、
     私にはどうもひとつ、のめり込めませんでした。
     おっかーさん演じる父親が、どこかリアルに感じられなくて、、、。
     「父親」って匂いがしてこないんですよね。
     あの父親に、共感を覚えられなかったからかなぁ。。。
     なぜ、あんな回りくどいやり方で、息子に会わなくてはいけないのか、
     わっかんないんですよね。。。
     ただ単に、ナオの孫であるヒカリとの関わりを作るためだけに見えちゃって…。
     それがないと、雷太が絡んで来られないですもんね。(^^;;
      
     一方、畑中君の大地は、父親に対する複雑な想いがストレートに出てて、
     好感が持てました。
     最後に、父親を倒すことができるのは、自分だけだって雷太を止めるところは、
     コロッと涙腺をやられてしまいました〜。
      
     でも、わざわざ父親を余命少ない設定にする必要はなかったんじゃないかって、
     思うんですよね。
     「死」を安易に取り入れているような印象が残って、私もちょっと居心地がよく
     なかったです。
     「死」に直面しているから、話を聞いてやれっていうようなのって、なんだか違う
     んじゃないかなって思っちゃうんですよね。。。私が天の邪鬼なんでしょうか…。
      
     >  結局のところ、この作品の魅力って、「雷太」と「ナオ」の物語に集約
     > されるのかなぁと思います(個人的には)。
      
     そうだと思いますよ〜。
     だからこそ、もっとそこに繋がって来るようなストーリーを、ヒカリ達のエピソード
     に混ぜこんで欲しかったです。
     あの親子の物語と、雷太とナオの物語との間に、それぞれを想起させるようなもの、
     ありましたっけ?(私が気が付いてないだけってことも。。。(^^;;)
      
     う〜ん、、、それなりに楽しかったし、見ごたえがなかったわけじゃないんですけど、
     ひとつの色になってないっていうか、そこに描かれてるいろんなエピソードが、
     綺麗なハーモニーになっていないような。。。そこはかとない不満の残る舞台でした。
     期待が大きすぎたかもしれません。
      
     でも、私の体調、イマイチだったんですよね〜。寝不足で…(^^ゞ
     それも少しは影響してるかもしれません。
 
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Re:『彗星はいつも一人』神戸公演 投稿者:はらだ ( 04/01/10 11:27:21 )
 
     ああ、すっかり書き忘れていました。
      
     >  しかし実際には、『レインディア』のいわばパラレルワールドでしたね。
     私は単純に、再演だと思ってます。
     つかさんの『ロマンス』と『いつも心に太陽を』みたいなもの(って違いは詳しく
     知らないけど同じものなのは確か)。
     もしくは『熱海殺人事件』各種や『飛龍伝』各種みたいなものと思えば。
     パラレルワールドというと新感線の『リトルセブンの〜』(正式タイトル忘れた)、
     『LostSeven』『七芒星』くらい違うんだったらそう思うと思うけど。
     これがパラレルなら、基本的に世の中の初演と再演は全てパラレルだし(完全改訂
     無しの場合以外)、つまり改題して再演した、と私は考えてます。
     故に先程の比喩。
      
     『レインディア』にしろ『彗星』にしろ、思うのは、事件にとっての部外者としての
     雷太の暴走。
     実はあんまり好きではないのですが。
     勝手に決めつけて、でもいきなり反転したり。
     わかってないなら口出すなよ、と思いますが、まあ結果良ければ全て良しか。
     彼がいてこそ話が動くということでもあるし。
     でも登場から含めて最後までかきまわし役だなと。
      
     父親としての佐々木さんは、本人が言ったり雷太が言ったりしてるように、自分勝手
     で家族のことなんか気に掛けてない人であると思います。
     死にあたって父親として何かしてやりたいわけではない。
     その描かれ方は偽善がなくて却っていいように思います(大地のセリフにある、こっ
     そり試合を観に来てたとかいうエピソードは余計だけど)。
     ただ、大地にとってはそんな奴でも親なんで、どうしても特別な感情を持ってしまうし、いざとなると父をかばってしまう。
     父親と違って良い息子だなと思いました、というか父は反面教師か。
     結論:親はなくとも子は育つ。てとこで。
      
     あと、藤岡さんの役は青山さんにやってほしかったな…(笑)。
     柳生先輩最高!とかいろいろ。
     他の仲間らのエピソードは削って正解だったと思うし。
      
     『レインディア』の「そうじゃない」ってセリフ、好きでしたが。
     ただ、あの自殺した子の両親や教頭のやり方は気に入らない。
     今回の教頭先生は、厳しいけどしっかりしたいい大人、流石教師、という感じで
     良かったです。
      
     なので、『レインディア』<『彗星』と考える一人ですね、私は。
 
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Re:『彗星はいつも一人』神戸公演 投稿者:はらだ ( 04/01/10 11:40:41 )
 
     こんにちはー。ちょっとだけ(でも長い)。
      
     > おっかーさん演じる父親が、どこかリアルに感じられなくて、、、。
     > 「父親」って匂いがしてこないんですよね。
     > あの父親に、共感を覚えられなかったからかなぁ。。。
     > なぜ、あんな回りくどいやり方で、息子に会わなくてはいけないのか、
     > わっかんないんですよね。。。
     あれは単に、学校(ていうか教頭。校長もかんでいる、はず)に行って相談して、あの
     ような結果になったのではないかと。
     まあ取材などという名目をつけても大地にはすぐわかるし逃げるだろう、それを考える
     と他に協力要員として担任を巻き込んでおこう、と同時に、教頭としてはヒカリの演劇
     活動をよく思っていないために、この事件に関わることでヒカリにもっと教師としての
     自覚を持って欲しい、教師に専念して欲しいという狙いもあったのかと。
     という解釈も成り立つという程度で。
      
     > ただ単に、ナオの孫であるヒカリとの関わりを作るためだけに見えちゃって…。
     > それがないと、雷太が絡んで来られないですもんね。(^^;;
     まあ、結局はそこへ行き着くわけですが。
     ただ、毎年自宅に届けられていたはずのケーキが、今年は途中から学校に持ってきてた
     のが不自然と感じました。
      
     > でも、わざわざ父親を余命少ない設定にする必要はなかったんじゃないかって、思う
     > んですよね。
     確かに半端な余命ですし、余分とも言えますね。
     ただ、そうでもなければあの父親がわざわざやってきたりはしないだろうという気も
     します。
     私は佐々木さん=父親失格人間と捉えていますため、他の理由ではこの展開はあり得
     ないと。
     あ、あと私は岡田さんと同じホークスファンなので、数年前肺ガンで亡くなった故・
     藤井投手を思いだして勝手に切なくなりましたが。
 


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