(キャラメルボックス『裏切り御免!』)
------------------------------------------------------------------------ 「裏切り御免!」REDチーム 投稿者:さんろ ( 02/11/17 02:16:50 ) 11/10のマチネに行って来ました! もしかしたら、ここ何年かで一番の満足度かもしれません。 とにかく、観終わった時の気分がよかったです。 「裏切り御免!」と言うタイトルどおり、幾つかの裏切りがありましたね。。。 裏切り者はひとりじゃなくて、登場人物がそれぞれに「裏切ってる」ところが、 重苦しくならずに、前向きな「生」への希望を感じさせてくれているんですよね。 一番、卑怯に見える笠原たちの奥村への裏切りさえ、 ギリギリの所で生きようとしているからの選択であることが伝わって来て、 苦々しくは感じませんでした。 みんな、時代の大きなうねりの中で、「いかに生きるか」と言うことを考えて、 その信念を裏切ることがないから、救われてると思います。 きっと、あの時代に目をそらさずに生きていた人達って、 ああいう感じだったんだろうなぁ。。。 なんと言っても、迅助と龍馬の心が「自由」なのが、爽やかにさせてるんでしょうね。 迅助は人の心を、龍馬は世の中の未来を、それぞれ真直ぐに見つめているから、 カッコいいですね〜。 細見さんも岡田さんも、演じるのは2度目とあって、 それぞれのキャラクターに、しっかりと存在感があるから、嘘に見えないです。 おっかーさんの龍馬のカッコよさは、ちょっと許し難いほどですね。。。 女性たちも、それぞれにあの時代をしっかりと生きていて、そこもよかったです。 私が観たのはREDなので、温井さんの美里と岡内さんのあやのでしたけど、 奥村と美里の間に流れるものは、ちょっと弱かったかな…。 温井さんはいかにも武家の嫁って感じは出てましたけど、 離縁された夫を追って、ひとりで江戸から出て来るほどの芯の強さは、 意外と出てなかったような気がします。温井さんて、弱さを感じさせるんですよね。 でも、だからこそ、るいがあれだけ親身になっちゃうのかもしれませんね。 同僚がGREENの方を観て来て、實川さんが「合コンで男子を手玉に問っちゃうような、 イマドキのちゃっかりした女の子って感じ」で、よかったと言ってましたが、 岡内さんのあやのは、まだまだ女性が生きるには息苦しい時代に対しての、 イライラした感じがあって、あやのと言う人を理解しやすかったです。 大森さんの女将さんには、もう脱帽でした。。。巧いですよね、ほんとに。 坂口さんのもんが、ちょっと騒ぎ過ぎなのが、気になったと言えば気になりました。 あ、西川さんのコスプレ(?)、楽しかったです〜♪ 役どころとしては、難しい役だなぁと思いますが(生き様の出し加減が)、 一番、覚悟を決めてる男って感じでしたね。。。 ラスト、迅助が走り込んで来るところが、もうひとひねりカッコよく出て来てくれたら、 最高だったんですけど…まぁ、それは難しい注文でしょうか。 2人が心を寄せ合って行くエピソードって、それほど濃密ではなかったけど、 なぜか「ゆきのちゃん、よかったね〜」って、ジワンと来てしまったのでした。 しかしビッグなカップルでしたね…。 今回は、大阪弁と京都弁にチャレンジしているのも、見どころ(聞きどころ?)ですが、 私のような他所モノが聞くと、違いがよくわからないので、 「わ〜上手だな〜」と、単純に感心してしまいました。 ももこさんなんて、カーテンコールの挨拶で、微妙に関西なまりの東京言葉でした…。 あとで気がついたんですけど、関西出身者は、みんな江戸の人の役なんですね。 う〜ん、成井さんたらいけずやわ。。。 もう一度観たいって、思わせてくれる舞台でした〜。(観れないけど…) ------------------------------------------------------------------------ 『裏切り御免!』11/15と11/17 投稿者:はらだ ( 02/11/18 18:56:06 ) あー行ってきました神戸まで。 11/15がRedで11/17がGreenだったかな。 いやーどっちがいいとか悪いとか細かいことはいいませんけど。 うーん私としては、ストーリーにまとまりがないというか、 主軸がつかみにくいというか、そういう風に感じましたね。 それぞれのドラマ、でも悪くないけど拡散しすぎたかなとか、 密偵はいいけど迅助さん何を調べに来たのか忘れてないか?とか。 一応浪人達の動きを探るのも目的かもしれませんが、 本来の目的は下手人を探ることですよね? あっ、細かいこと言ってるわ私。 あ、誰のセリフだったか忘れましたけど、「正直に」ってのが「掃除機に」って聞こえてちょっと笑っちゃいました。 迅助さんは、『風を継ぐ者』のとは違う人だと思ってくれって どこかに書いてるのを読んだような気がするのですけど、 あれが同じ人で困ることってどこにも無い気がするんですけどねえ。 ひょっとして、裏切るのが誰だかわからないように、 ひょっとしたらこの迅助さんは裏切るのかも、と思わせるための情報操作ですかね? にしても迅助さんにも春が来ることがあるんですねえ(笑)。 ゆきのさんは凄く好きですね。前田さんもきりっとして良かったです。 全体的に女の人々の方がいい感じの印象を受けました。 いや迅助さん格好良かったけど。 うん、役それぞれは良かったかとは思うんですけどね。 西川さんの山崎さんとか好きだなあ。 あー、かっこいいといえばやはり、あの龍馬役の岡田達也さんでしょうか。 ていうか、あのかっこよさはずるいとしか言いようがない(笑)。 「裏切り御免!」と言ってからの彼は、何て言うか、”正義のヒーロー”っぽかったですやん。 うわーずるいなーこの役、って思いましたわ。かっこよかったけど、かっこよすぎ。 「安心せい、峰打ちじゃ!」とか「そりゃあわしのセリフじゃろうが!」とかも良かったですね。 いやそれもこれも脚本家の功績か。でもやはり岡田達也さんの積み重ねもあってこそかな、 とかそんなこと思うのは、昔の公演を見たものの目なのでしょうけど。 あ、関係ないですが、11/17は3階席だったんですけど、 照明(ピンスポかな)のところのモモを視認しました(笑)。 あーあと前田さんの挨拶がおもしろかったです。 11/15には「今年もあっという間に終わってしまいます。」と言い切り劇場を爆笑の渦に。 11/17にも言葉は違うけど似たようなことを言っていたけど…セリフ決まってはいないのかしら? 行き当たりばったり?でもおもしろかった。 芝居で泣かずに舞台挨拶で(笑いすぎて)泣くってそもそもどうでしょう(笑)。