ネタばれ掲示板の記録・25(01.6.5〜9.1)

(ラックシステム『お祝い』・劇団M.O.P.『黒いハンカチーフ』・ ランニングシアターダッシュ『夏の魔球FINAL』)
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「お祝い」5月26日公演 投稿者:まさ ( 06/05 20:47:11 ) 
 
       ザ・スズナリで、再演を観ました。今回は主演であった中井重文さんと酒井高揚さんが
   出れないので、桂米吉さんが主演。川下大洋さんを迎えての公演でした。
 
       わかぎさんは、今回の公演は前回より「芝居寄りに変えた」とパンフに書いていました。
   前回公演は観ていないのですが、そのとおりだと思います。
 
       桂米吉さんは熱演でした。妹が交通事故で運び込まれた冒頭のシーンで、鼻から涙
   (鼻水)をダラーっとたらして悲しんでいました。人のよさそうなキャラ、夢中になって
   いる姿を、嫌味なくいい感じで演じていました。
 
       わかぎさんは三役こなしていました。芸者登美子姉さん・記者・映画スター若月めぐみ
   の三役を演じていました。特に登美子姉さんははまっていましたねえ。わかぎさんの貫禄
   ある演技にしばし見とれていましたよ。(それにこの人鼻筋がきれいだなあと思いました。
   横から見ると。。。)
 
       この商店にかかわる人はどれも幸せそうでした。
       前説で、コング桑田さんが「岡崎商店という店が好き」だということを関西弁でしゃ
   べっていました。納得ですね。
 
       このお芝居でも家族というのを強く感じました。尾崎美樹さんが娘役(この人は四役)
   でしぶしぶ新製品をお祝いに受け取ろうと手を出すシーンはよかったあ。
       観た後幸せになれるお芝居ですね。
 
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Re:「お祝い」5月26日公演 投稿者:ちせ <HOME>  ( 08/25 13:36:12 )
 
      まささん、ご感想ありがとうございます。
      亀レスもはなはだしいですが(爆)
     >
     > わかぎさんは、今回の公演は前回より「芝居寄りに変えた」とパンフに書いていました。
   >前回公演は観ていないのですが、そのとおりだと思います。
     >
      先日、CSで今回の再演をやってたんですよねぇ……
      でも加入直後のごたごたで、おまけにちょうど放送期間終了間際で、結局
     全編を観ることはできませんでした。ちらっとセットなどを見た限りでは、
     初演よりも存在感が濃くなったような印象を受けましたが。
 
     > この商店にかかわる人はどれも幸せそうでした。
     > 前説で、コング桑田さんが「岡崎商店という店が好き」だということを関西弁でしゃ
     >べっていました。納得ですね。
     >
      あ、なんか分かる気がします。
      初演でも結構そうでしたね。
 
     > このお芝居でも家族というのを強く感じました。尾崎美樹さんが娘役(この人は四役)
     >でしぶしぶ新製品をお祝いに受け取ろうと手を出すシーンはよかったあ。
     > 観た後幸せになれるお芝居ですね。
 
      そこだけはCSで少し観られました(笑)
      ほほえましくて良かったですよね。
 
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Re:「お祝い」5月26日公演 投稿者:まさ ( 09/01 23:21:55 )
 
     >  先日、CSで今回の再演をやってたんですよねぇ……
     >  でも加入直後のごたごたで、おまけにちょうど放送期間終了間際で、結局
     > 全編を観ることはできませんでした。
 
     あら、ご覧になったんだ。その日のスズナリに私はいました。
     カメラがあって撮影していました。
     前の方に座っていました。
 
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劇団M.O.P. 「黒いハンカチーフ」(5/11東京公演初日)
               投稿者:アマチュア ( 06/08 17:55:56 )
 
     多分、こちらには初めての書き込みとなります。よろしくお願いします。
 
     先日初めてM.O.P.を見ました。感想をアップしようと思ってすっかり遅くなり、大阪公演
  すら終わってしまいました。
 
     内容は一言で言ってしまえば「詐欺師の男どもの活躍」です。
     まず、とにかく驚いたことは役者さんのレベルの高いことでした。
     特に小市慢太郎さんは秀逸です。私の好みとして、柔と硬を使い分けられる役者さんが
  好きなので、小市さんは極めて高得点。この人の出る芝居は今後全部
     見よう、と思いました。(余談ですが、その後地下鉄の焼酎のポスターで小市さんそっ
  くりの人のどアップが。調べたらやはり小市さん。役柄と全然違うのにすぐ分かる風貌。
  ポスターを盗むのをどんなに我慢したことか(笑))
 
     主役?の三上市朗さんは朗々たる声、姿。舞台役者ここにあり!という感じ。
     それからキャラメルボックスに客演なさったこともある木下政治さん。本領発揮らしい
  (?)チンピラ役で、やはり好印象。(詩の朗読はないです、念の為)
     他にも詐欺師チームの奥田達士さん、酒井高陽さんはどちらも芸達者で、若手の力不足
  の観はあったものの、全体的に男優の層の厚さをひしひしと感じさせる劇団でした。
 
     そして客演は悪役2名に岡森諦(扉座)さん、山内圭哉さん。
     劇団員で詐欺師チームを演じ、悪役は外部の方に、という演出手法も面白いものだな、
  と思いました。
     しかもその悪役は二役の演じ分けなのです。ヤクザと手下、政治家と秘書というアン
  サンブルをそれぞれ岡森さんと山内さんが受け持っておられました。
     これがまあ、見事な演技でした。もっとも脚本の良さに助けられる部分もあったと思い
  ます。キャラクターが確立していましたから・・・
     でも、中でも山内さん演じるキャラクターの政治家の秘書はなぜか女性で、最初はなぜ
  女優がたくさんいる劇団で、わざわざ客演を呼んで女装させるか?と思いましたが、どの
  女優さんよりきれいでしたし(笑)、お話上、女性のほうがしっくりくる行動のキャラクター
  でしたので、あれはアリかな、と納得しました。小市さん演じる詐欺師とこの女性が、
  お芝居中もっとも印象に残ったキャラクターです。
     そもそも、悪役のダブルキャストならぬ二役も、このお芝居の味なのですね。
 
     逆に惜しむらくは、劇団員の女性陣の印象が薄かったこと。
     ラストシーンの1番美味しいところを女性が持って行くはずなのですが、そのあたりは
  ちょっと唐突というか、演出上の意図で「でしゃばらない」ことがあったのかもしれま
  せん。
     私は白木三保さん演じるママは、どうにもベテラン詐欺師の男性陣を手玉に取るほどの
  人物には思えなかった・・・このお芝居のキモであるどんでん返しはそれで一層印象付く
  のかもしれませんが、「ああ、あの時!」と思い出させてくれるような印象的な伏線が
  あったらよかったのですが。
     男だけではなく、かっこいい女も見たいという私の欲求のせいか(笑)、ちょっと納得
  できませんでした。
 
     他にも演出上で少し不満がありました。
     そもそも、このお芝居は勧善懲悪のスカっとする内容のはずが、どんでん返しにつぐ
  どんでん返しのはずがちょっと間延びしているシーンがあって、全体としての「痛快さ」
  を軽減しているように思えました。1幕、2幕に分かれて休憩があるほどの長さ(3時間弱?)
  も、それほど長くする必要があるのか?もっとタイトにして1つ1つのシーンを大事にすべ
  きでは?と思いました。
 
     すべての役者で大道具、小道具を動かす場面転換も見慣れないと待つのが苦痛ですし
  (舞台上ですべて見せます)スピード感といったものとは無縁。その「間」を次のシーン
  への時間経過と取るか、単なる退屈と取るか・・・
 
     舞台装置自体も終戦後何年か経ってからの場末のバーという設定のせいか、極めて重苦
  しく、場面転換後のシーンもすべて同じトーンで暗めの舞台。あの時代が好きな人には
  たまらないでしょうが、私はちょっとダメでした。
 
     最後のまとめとしては、すごく気に入った舞台なら、劇場に2度3度と足を運ぶのですが、
  このお芝居はまずお話自体が面白く、逆にその結末を知ってしまったらもういいや、と
  いう感じがありました。この劇団はその日によってかなりセリフの間などが変わるそう
  ですが、とてもそうは思えないほどの完成度で、また来るほどのモチベーションは感じ
  られませんでした。
     まあ、本来、お芝居は1度だけ見るものかも知れず、そういう意味では十分だったと思い
  ます。
     特に初日であれだけの出来はそうないのではないでしょうか。
 
     いろいろ書いてきましたが、結局はこの劇団、脚本の良さと役者さんの芸で、今度の公演
  もまた行きたいと思います。ちょっと不満の残った女優さんも、今度は看板女優のキムラ
  緑子さんが出演されるそうですし、皆様も機会があったら足を運ばれてはいかがでしょうか。
 
 
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「夏の魔球」6月16日東京公演 投稿者:まさ ( 06/21 23:22:01 )
 
     東京初演に行きました。と言っても、東京公演は2日間なんですけれどもね。
 
     シアターアプルは私にとってはキャラメルのイメージが強い劇場です。だからキャラメル
  に負けるなと思ってしまうのです。
 
     ジャージ公三氏の引退公演。この舞台はそういうイメージが強いですね。前半、ジャージ
  公三氏のソロ(?)があるではないですか、世界一周の。これって初演の時もこうだった
  のかなと思いました。
     ちょっと長い気もしましたが、これはこれで面白いと思いました。
 
     前半、様々な企みごと(?)を演じられて、次々と登場する企みがお芝居のテンポを
  作っていて、そのテンポがとても心地よかったです。
     (「フー、フッフッ」「ギク!」「ガオッ!」の繰り返しですね。)
 
     それにしても、上瀧さんは面白いですね。いい人っぽいし。なかなかいいキャラです。
  そう言えば前回の再試合の公演のとき、新宿で道を聞かれて困ったと言っていました。
 
     佐久間さんも、ちょこちょこっとした動きが可愛らしい(!?)です。
 
     後半、私が涙を流し始めたのは、「あこがれとんのじゃい!」というあのセリフから
  でした。
     聞いた瞬間に不覚にも涙がポロりです。それからは泣きっぱなしです。
     この手の話は弱いんですよ。
     長島と対戦したくて何回もテストを受け、長島引退後もテストを受けつづけた男の話。
  夢と切なさが入り混じります。
 
     ジャージ公三さんよかったです。
     周囲が「藤村栄治」の話をするときに、グラウンドに横たわっているじゃないですか、
  生涯グラウンドを愛した野球狂をよく表していると思いました。
     それに後半グラウンドに座って、テストを受け続けた真情を話し始める一人芝居の部分
  も、私にはどこかつかこうへいの芝居も重なり、よかったなあ。
 
     それとビックリしたのは、佐久間さんがお父さんのことを書こうと決意した時に、左右
  から原稿用紙が飛んだところです。
     演劇的だなあと思った瞬間でした。(お芝居をやっていた人には何言っているのと言われ
  そうですが)鳥肌が立ちました。
     映画にはできにくいことですよね。お芝居を観ていると、ああ演劇的だと感じるものに
  出会います。
 
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Re:「夏の魔球」6月16日東京公演 投稿者:ちせ <HOME>  ( 08/25 13:36:58 )
 
      まささん、ご感想ありがとうございます。
 
     > ジャージ公三氏の引退公演。この舞台はそういうイメージが強いですね。前半、ジャージ
     >公三氏のソロ(?)があるではないですか、世界一周の。これって
     > 初演の時もこうだったのかなと思いました。
     > ちょっと長い気もしましたが、これはこれで面白いと思いました。
     >
      ページにも書きましたが、個人的にはあのシーンはちょっとうるさかった
     かなぁ……でも笑いましたけど (^o^; 前回まではどうだったんでしょうね。
 
     > 後半、私が涙を流し始めたのは、「あこがれとんのじゃい!」というあのセリフから
     >でした。
     > 聞いた瞬間に不覚にも涙がポロりです。それからは泣きっぱなしです。
     > この手の話は弱いんですよ。
     > 長島と対戦したくて何回もテストを受け、長島引退後もテストを受けつづけた男の話。
     >夢と切なさが入り混じります。
     >
      いつものダッシュだと、いわゆる「青春」な色が強いかと思うのですが、
     今回のはどちらかと言うとセピア色、センチメンタルな雰囲気がありますね。
     たぶん、主人公の夢や思い出の占める部分が多いから。
      でも、単なるセンチメンタリズムなだけの話でもないですよね。何かしら
     前へ、未来へ進むためのエネルギーも生み出すような。
 
     > それとビックリしたのは、佐久間さんがお父さんのことを書こうと決意した時に、左右
     >から原稿用紙が飛んだところです。
     > 演劇的だなあと思った瞬間でした。(お芝居をやっていた人には何言っているのと言われ
     >そうですが)鳥肌が立ちました。
     > 映画にはできにくいことですよね。お芝居を観ていると、ああ演劇的だと感じるものに
     >出会います。
 
      例えば映画でやったとしても、あまりインパクトはないというか、面白く
     はないというか。舞台で、生でやるからこそ効果的なことっていろいろあり
     ますよね、きっと。もちろん逆(映画など)でもありでしょうけど。
      ダッシュでよくあるもので言えば、群唱なんかもその一つかも。
 


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