(ラッパ屋・ナイロン100℃・遊◎機械/全自動シアター・扉座)
------------------------------------------------------------------------ ラッパ屋「斎藤幸子」4/14東京公演 投稿者:まさ ( 04/26 20:48:50 ) 新宿のシアタートップスで観ました。小劇場です。 小劇場にしては詰め込んだ舞台設定だなと思いました。 店先あり、路地があり、畳の部屋があり会談があり、店の上の2階まどがあり。。。 何というか、無駄がない。 下町を描いた人情劇(コメディ)です。私は橋田ドラマの「渡る世間は鬼ばかり」は 好きではないのですが、「斎藤幸子」は気にいりました。 思うに、「渡る世間」は美しくないんですよね。ドラマや場面が持っているはずの 美しさに鈍感というか。。。 「斎藤幸子」の最後の夕焼けのシーンはとても美しいと思いました。何だかその場の 登場人物の心もどんどん美しくなっていく、そんな印象を受けました。 下町の人情話だけあって、人生訓がけっこう入っており、私も働いているので、 「フンフン」と頷きがら見ました。 そういう人生訓もあまり嫌味ではなかったのがよかったです。 ただ同じ日に、ナイロン100℃を観てしまって、こっちはある意味強烈でしたのでね、 「斎藤幸子」の方がインパクトは少なく思いましたが、日常に連れ戻してくれたように思います。 ------------------------------------------------------------------------ Re:ラッパ屋「斎藤幸子」4/14東京公演 投稿者:ちせ <HOME> ( 05/18 23:28:43 ) まささん、ご感想ありがとうございます。 > 小劇場にしては詰め込んだ舞台設定だなと思いました。 > 店先あり、路地があり、畳の部屋があり会談があり、店の上の2階まどがあり。。。 > 何というか、無駄がない。 > 昨年冬に観たカクスコの舞台に感じが似てるかも。 > 下町を描いた人情劇(コメディ)です。私は橋田ドラマの「渡る世間は鬼ばかり」は 好きではないのですが、 > 「斎藤幸子」は気にいりました。 > 思うに、「渡る世間」は美しくないんですよね。ドラマや場面が持っているはずの 美しさに鈍感というか。。。 > 『渡る世間は鬼ばかり』は一度も1話通してみたことありませんが、 少し観た印象では私もあんまり好きじゃないですね。なんだかドタバタ が過ぎて中身がないっていうか。 > 「斎藤幸子」の最後の夕焼けのシーンはとても美しいと思いました。何だかその場の 登場人物の心もどんどん美しくなっていく、そんな印象を受けました。 > そうですねー。 どんな面倒なことがあっても、その時間だけは夕焼けの美しさに心を あずけて、まぁいいやって思えてしまいそう。 > 下町の人情話だけあって、人生訓がけっこう入っており、私も働いているので、 「フンフン」と頷きがら見ました。 > そういう人生訓もあまり嫌味ではなかったのがよかったです。 > ページの感想にも書いたんですが、子供時代に引っ越しを何回か経験 した私には、生まれた頃からずっと付き合いのあるご近所の間柄という ものがないんですよね。それはそれで時々うっとうしいこともあるかと 思いますが、『斎藤幸子』の世界においては、とても理想的な形でそれ が作られていたように見えました。 ------------------------------------------------------------------------ ナイロン100℃「すべての犬は天国に行く」4/14東京公演 投稿者:まさ ( 04/27 22:26:41 ) 下北沢の本多劇場で、一番前で観ました。 首が疲れたものの、事細かに観れました。 この物語、西部劇で始まるのですが、コメディが展開されつつ、いつの間にかトワイ ライトゾーン(昔の番組です。ご存知?)風味が加わり、そしてホラーで終わる。 (こんな書き方じゃわけわかんないでしょうが。。。) 唖然呆然でした。 戸川純姐さん、4曲歌っていました。ローハイドも歌っていました。オール女性キャスト なのですが、みなさん一緒にローハイドを歌っています。 で、どこが、トワイライトゾーン風味なのかというと、 舞台となる町にはなぜ女性ばかりなのか? なぜ同じことばかりが繰り返されるのか? それを破ろうとするものはどうなるのか? というあたりが展開される否やトワイライトゾーンに入っていくのです。 そしてホラーへ。。。幽霊はでなくとも人間って怖いですねえ。 私が気に入ったキャラは 舞台の酒場に勤める小間使いの母娘です。(母が今江冬子さん、娘が澤田由紀子さん) このお母さんは人よさげなのに、なかなか怖いです。エプロンの下に銃を持っているし。。。 娘も精白気味に設定されているけれど、キャラが立っています。 犬山犬子さん、峰村リエさん、松永玲子さんにひけをとりませんでした。 とりとめのない感想ですが、このお芝居は他の人の感想をぜひききたいなあ。 ------------------------------------------------------------------------ Re:ナイロン100℃「すべての犬は天国に行く」4/14東京公演 投稿者:ちせ <HOME> ( 05/19 17:15:03 ) まささん、ご感想ありがとうございます。 > この物語、西部劇で始まるのですが、コメディが展開されつつ、いつの間にかトワイ ライトゾーン(昔の番組です。ご存知?)風味が加わり、そしてホラーで終わる。 > (こんな書き方じゃわけわかんないでしょうが。。。) > 唖然呆然でした。 > 雑誌などの宣伝写真で見る限り、なんだか不気味な感じはありましたね。 > > で、どこが、トワイライトゾーン風味なのかというと、 > 舞台となる町にはなぜ女性ばかりなのか? > なぜ同じことばかりが繰り返されるのか? > それを破ろうとするものはどうなるのか? > というあたりが展開される否やトワイライトゾーンに入っていくのです。 > そしてホラーへ。。。幽霊はでなくとも人間って怖いですねえ。 > 結局、人間が一番怖いんだろうなぁと思います。幽霊だって元々は人間だし。 (動物の幽霊もいるでしょうけど、それはおいといて) この公演は観に行けなかったので、つっこんだ感想を書けないのが残念です。 『安楽椅子探偵』第2弾で観てからずっと気になっている犬山犬子さん、観た かったんですけど。いつかは絶対。 ------------------------------------------------------------------------ 遊◎機械/全自動シアター「食卓の木の下で」4月21日東京公演 投稿者:まさ ( 04/29 22:54:29 ) 青山円形劇場で観ました。座席は名前の通り円形です。もっとも一箇所は役者が出入り するところがあります。中央が舞台ですね。(こんな書き方でイメージ湧きますか?) 座席は5列でどこから見ても、満足できます。 高泉さんが60歳くらいから10歳くらいまでの3世代を無理なく演じ分けています。 この人すごい! 描かれているのは子どもの眼から見た家族の風景。 家族の絆のもろさと強さ。愛情の強さともろさを描いています。 笑いの中で、しみじみと泣きました。 このドラマは美しかった。シューベルトの即興曲が絶えずこのドラマを美しく整えていき ます。 舞台で本当にバーベーキューを焼き、食べていました。 白井晃さんもなかなか元気のいいお父さんと、主人公が心開くまで待つ謙虚の男性を演じ 分けていました。 心に残る劇でした。観た後幸せでした。 遊◎機械の次回作も行くことにしましょう。 ------------------------------------------------------------------------ Re:遊◎機械/全自動シアター「食卓の木の下で」4月21日東京公演 投稿者:ちせ <HOME> ( 05/19 17:15:47 ) まささん、ご感想ありがとうございます。 > 高泉さんが60歳くらいから10歳くらいまでの3世代を無理なく演じ分けています。 > この人すごい! > 高泉さんはどこでも評価が高い女優さんですよね。 子供や大人やそれ以上の年齢を無理なく演じる、という点では、キャラメルの 大森さんや石川さんなんかもそうですね。 > 舞台で本当にバーベーキューを焼き、食べていました。 > おなかが空いた状態で観に行くと、大変だったでしょうね(笑) KOKAMI@network『恋愛戯曲』でカレーを出すシーンがありましたが、あれも 本物だったのかな? > > 心に残る劇でした。観た後幸せでした。 > 遊◎機械の次回作も行くことにしましょう。 私も一度は観に行きたいです。 今年の3月(たぶん)にBSで放送された『メランコリー・ベイビー』、録り そこねてしまったんですよ……というか、電波か受信の状態が悪かったみたいで、 数分おきにものすごいノイズが走ったり画面自体が真っ暗になってしまったりで、 まともに観ることができませんでした。 やっぱり、まずは生に挑戦!(かな?) ------------------------------------------------------------------------ 扉座「アゲイン〜怪人二十面相の優しい夜」5/18厚木公演 投稿者:まさ ( 05/22 22:54:02 ) 扉座の公演をはじめて観ました。 ちせさんの扉座の印象はあまりよくないようですね。 今回は下ネタはほとんどありません。(一箇所あるんですけれどね。) 「アゲイン」はわりとお薦めです。 近藤正臣さんが怪人二十面相を演じます。年老いた二十面相が復活するまでのお話です。 近藤さんらしく理想を語りますよ。 「伝説のまま終わりにはしない!」と断言し、「夕暮れの路地」を語り、 現代の少年犯罪について意見を述べるのです。 二十面相は子供だましだと言われると、「私は子供だましが大好きなのだ!」と言い返すの です。 それにですね、江戸川乱歩を読んだことがある人は、あるいはその昔、少年探偵団のテレビ ドラマを再放送かなんかで観た人はけっこうワクワクするネタが出てきます! キャラメルに比べるとそれほど洗練されているとは思いませんが、 でも「アゲイン」は魅力がありました。 お芝居は前説から、会場に入ったときから始まっているのです。 ------------------------------------------------------------------------ Re:扉座「アゲイン〜怪人二十面相の優しい夜」5/18厚木公演 投稿者:ちせ <HOME> ( 05/31 17:35:29 ) まささん、ご感想ありがとうございます。 > ちせさんの扉座の印象はあまりよくないようですね。 > 今回は下ネタはほとんどありません。(一箇所あるんですけれどね。) > 「アゲイン」はわりとお薦めです。 > 最初に観たのが好みの作品じゃなかったんで…… (^^; あの1回きり観てませんから、全くタイプの違う作品の時にまた行きたいとは 思っているのですけど。『アゲイン』前回上演の時は大阪でもやったのに、何故 今回はやらなかったんだろう……観てみたかったので、残念です。 > 近藤正臣さんが怪人二十面相を演じます。年老いた二十面相が復活するまでのお話です。 > 近藤さんらしく理想を語りますよ。 (中略しました) > > それにですね、江戸川乱歩を読んだことがある人は、あるいはその昔、少年探偵団のテレビ >ドラマを再放送かなんかで観た人はけっこうワクワクするネタが出てきます! > 近藤さんにも少年探偵団にも馴染みは無いんですけど、なんか雰囲気だけでも 面白そうですね〜。次に上演することがあったら、ぜひ関西公演もやってほしい なぁ。 > キャラメルに比べるとそれほど洗練されているとは思いませんが、 > でも「アゲイン」は魅力がありました。 > お芝居は前説から、会場に入ったときから始まっているのです。 洗練されてる舞台が必ずしもいいとは思わないので、どれが面白いかは自分で 観てみなくちゃ分からないんですよね、やはり。 多少大雑把でも、いい意味でドキドキワクワクさせてくれる舞台が観たいなぁ と、いつも思ってます。 ------------------------------------------------------------------------ Re:扉座「アゲイン〜怪人二十面相の優しい夜」5/18厚木公演 投稿者:まさ ( 06/02 20:42:00 ) > 最初に観たのが好みの作品じゃなかったんで…… (^^; > あの1回きり観てませんから、全くタイプの違う作品の時にまた行きたいとは > 思っているのですけど。『アゲイン』前回上演の時は大阪でもやったのに、何故 > 今回はやらなかったんだろう……観てみたかったので、残念です。 扉座は、「ホテルカリフォルニア」がよかったという人が多いですね。 私は観ていないのが残念ですが。 > 近藤さんにも少年探偵団にも馴染みは無いんですけど、なんか雰囲気だけでも > 面白そうですね〜。次に上演することがあったら、ぜひ関西公演もやってほしい > なぁ。 江戸川乱歩の小説読んでいなくても、多分知らなくても、知った気になりますよ(^^)。 ラストは、すがすがしい終わり方でした。