＜キャラメル舞台レポート・その２＞
・1998スプリングツアー『俺達は志士じゃない』（再演）
初日（3/4）と3/9・千秋楽（3/10）に行きました。
今回もいろんな出来事を抱えた公演でした。
その１。新人さん３名の初舞台。
新人さんですから、「まだまだ」というところも確かにあります。
でもそれぞれの頑張りが目新しくもあります。これからの成長に期待。
その２。菅野さん＆津田さんの復帰。
とは言え、菅野さんはこの公演が終わったら、また虫を追う生活に戻られるとの
こと。完全復帰は大学院を無事卒業したのちになりそうですね。
津田さんはずっと体調をくずされていたとか……全然知りませんでした。
もう舞台で大丈夫なほどに回復されたのでしょうか。健康な時でもキャラメルの
舞台はハードですから、気を付けていただかなければ。
お二人とも「相変わらず」という感じで、懐かしかったです。
その３。今井さんの退団。
「ああ、もうこれで生は見納めなんだなぁ……」
そんなふうに思いながら、千秋楽はかなりの確率で今井さんを追っていました。
周りも、ハンカチで目を押さえている人の割合が、いつもより多かったようにも
思います。
今井さんのアクションの仕方とか叫び方とか（笑）、私はすごく好きでした。
その４。坂口さんの緊急入院。
3/8に退院はされたそうです。ごはんもちゃんと食べて、買い物にも行っていらっ
しゃるとのこと（よかったよかった）。
でも公演には結局出ないんですよね。
坂口さんの「かえで」がいいと速報ページで読んでいただけに、観られなかった
のは残念でした。夏にはまた元気な姿を見せていただきたいです。
……とは言え、坂口さんの入院に伴い変更されたキャストも、悪かったわけでは
ありません。むしろ良かったです。
「美咲」なんかは、今の（中村亮子さんの）方が私は好きですね。
そして、一部で注目されているのが、細見さん。
初演でピスタチオの方がやった役で、ともかくハードな役目。目一杯笑わせなけ
ればいけない役。
速報ページの稽古レポートを読んだ限りでは、ずいぶん役づくりに苦労なさって
いた感じでした。初演を観た人たちの期待があることも考えると、プレッシャーは
相当なものだったのではないでしょうか。
しかし、さすがと言いますか、本番では思いっきりぶっ飛んでくださいました。
客席が笑いすぎて台詞が聞こえないくらい。初めて観た人は「えっ、今の台詞は何
だったの？？？」と悩まなければいけなかったでしょう。私もそうでした。
その他、前述の中村亮子さん、南塚さんなど若手の方々が、すごく頑張っていら
した公演でもあるでしょう。最近みなさん伸びてきていらっしゃいますからね〜。
「演劇ぶっく」の「97年演ぶちゃ〜と」でも、細見さんは52位（96年は93位）、
南塚さんは79位（823位）で中村亮子さんは446位（前年度は順位なし・入団前です
から）。前田さんも121位（329位）まで来てるし。去年ブレイクするだろうな〜、
って思っていた岡田達也さんは、予想通り50位以内の28位（89位）でした。明樹さ
んも夏と冬の公演がきいてでしょう、43位（168位）につけています。
ちなみに菅野さん、去年出演していらっしゃらないのに、ちゃ〜とに入っている
……中村亮子さんと同じ446位（96年は『風を継ぐ者』でのはまり役でなんと５位
でした）。津田さんも６票で601位（596位）に。
あと個人的に好きだったのが、近江谷さんですね。
初演の役どころで観たかったので、今回はキャストが変わると知って残念だった
のですが、実際に観たらそんな気持ちがなくなりました。似合ってたんです。
主役二人がかくまわれる、ある藩邸の御一任役というのが今回の役。貫禄を出して、
かつお得意のギャグもばりばり。近江谷さんはこういう、「ギャグの入った偉いさん
の役」が合いますね。前回の「菊地警部」もそんな感じでしたし。
ちなみに今回、ちょっと「菊地警部」のギャグが入ってました。
次回、夏の神戸での公演は、前回急遽演目変更で延期になってしまった『さよなら
ノーチラス号』がやっと上演されます。「最初から書き直す」そうなので、設定も若
干違ってくるとのこと。おそらくキャストも変化があるのでしょうね。今井さんが退
団でいなくなってしまうし、清水さんがデビューしたし。
でも主だったところはどうやら同じのようです。なんたって上川さんの出演が決定
してますからね。………………でもまた、チケット取りが「争奪戦」になってしまい
ますねぇ………………楽日取れるかな？？？ 取りたいなぁ。 （98.3.12）
劇場ロビーで。・・・うーん暗い。
表情わかりにくいし。いちおうほほえんでます。
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