＜キャラメル舞台レポート・その１＞
・1997クリスマスツアー『サンタクロースが歌ってくれた』
11/26（水）（つまり初日）＆12/4（木）に友人（それぞれ別の）と、12/5（金）
に一人で観に行ってきました。
たいがいグッズコーナー（注：キャラメルではオリジナルビデオやグッズをたく
さん販売しています）で、その公演の「上演台本」（成井さん（だったかな？）いわ
く、初日９日前の状況の台本）が売っているので、初日、開演前に買ってぱらぱらっ
と見てみました。
「………………あれ？ オープニングが違う〜」
私がビデオで観ました1992年版と、オープニングがかなり変わっていました。
この話は、ものすごく大ざっぱに言えば「映画の登場人物が現実の世界に出て
くる」ストーリーなのですが、1992年版のオープニングは、その映画のオープニ
ングシーンでした。映画の主役２人の出会い、その後に他の登場人物がひととおり
出てくるシーンが続いて、登場人物の性格や関係、話の背景がわかりやすいように
なっていた、と思います。
今回のオープニングは、現実の世界における主役２人の会話が主、映画に関しては
「その映画を観に行きたい主役片方がもう一人に語る予告編」として出てきています。
「もう一人」の主役は、1992年版では開演後30分くらいしないと出てこなかったので、
早くに出てくるのはまぁ良いのですが。主役２人の「友達」としての感じも分かるし。
その反面、映画のはじまり、というか人物の関係などが、ざざざーっと流れ説明の
ようになってしまって、初めて観る人にはちょっと分かりにくくてしんどいかもなぁ、
と個人的には思います。私自身も、場面がテンポアップしすぎでちょっと苦しかった。
ダンスシーンが多かったのは観ていて楽しいのですが。勢いに乗りすぎた、って気が
しなくもありません。加藤さんいわく、「1992年のオープニングは静かで荘厳な雰囲
気ですべったから、頭から飛ばしていく初演の形に戻した」らしいですが。
私はあの「静かで荘厳な」感じ、逆にクリスマスらしくてよかったと思ったのに。
案外「1992年版オープニングシーン」のファンは、いると思うけどなぁ。
さて。
急に演目変更になったという事情もあってか、1992年版とかなりキャストが違う、
という話をしたのですが。
前回とキャストが同じ人も違う人も、また今回が初めての人も、それぞれによかっ
たと思います。考えてみたら、半分くらいは1992年の公演には出ていらっしゃらない
方々なんですよね。だから舞台の雰囲気がかなり新鮮。
普段なら「からみ」なんかないんじゃないか、という役者さん同士の掛け合いも
あったりして、そういうところは今回の見所のひとつでしょう。
それと、新人・中村亮子さん。２度目の舞台にして「映画のヒロイン的役柄」。
ずいぶんなプレッシャーがあることでしょう。西川さんとの掛け合いも多いし〜☆
でもすごくがんばってはります。声を出すのがまだまだ大変そうですが。キャラメル
は特に「声を出す劇団」で、ベテランの方でも途中で声がかれるほどらしいですから、
そりゃあ新人さんは大変ですよね。私なんか３日ともたないぞ〜きっと…………
（え、比べるなって？ はい、すんません………………）
あと、やはり「映画の主要人物３人」かなぁ、いいのは。
西川さん・（久々の舞台の）上川さん・近江谷さん。
このお三方は初演（1989年）・再演（1992年）ともに同じ役柄、今回も同じで３回
目、と役に年期の入っている方々。さすがに役柄がよく合っていて、しかもパワフル
です。特に上川さんは、１年３ヵ月ぶりの舞台ということもあってか、気合いが……
ま、それを言うなら近江谷さんも、「一番の当たり役」と言われるこの作品での役を、
思いっきり「遊んで」「楽しんで」いらっしゃいますが。
今回も、連れが楽しんで感動してくれたので、よかったです。誘った側としては、
「たのしかった」「よかった」と言われるのがなにより嬉しいです。（にこ）
さて。
1998年のキャラメル始め、春公演は、唯一オリジナルビデオになっていなくて、本番
も当然観ていないので本当に全く（10周年記念ビデオなどでちらっと観た程度）どんな
ものか知らない、『俺たちは志士じゃない』。初演（1994年）は惑星ピスタチオの方を
４名客演に呼んでやりましたが、今度の再演はオールキャストキャラメルオリジナルと
のこと。
『嵐になるまで待って』の時のように、またキャスティングが気になるところです。
もちろん中身そのものも、とっても気になってます。
こちら（今度は大阪）に来るのが３月上旬なので、また少し貯金のピッチをあげな
いといけないかも…………（ふう） （97.12.11）
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