・『MIRAGE』大阪公演初日。(ネタばれ有り)

    4/20(木)、ツアー最終地の大阪で初日が開きました。
    例によって駆けつけました(笑)
    I列(9列目)29番(右サイドブロック真ん中あたり)席での観劇。
 
    チケットが半分しか売れてないという話を聞きましたが、蓋を開けて
   みればほぼ満席。一番後ろ2・3列が入っていないという程度でした。
   やっぱり、直前に一気に売れますね。売れてないと言っていても、結局
   はかなりお客さんが入ってしまうキャラメルの底力……いやはや。
 
    東京で観た時よりも、ずっとよかったです。
    お芝居自体が成長したというよりも、自分自身が比較的慣れた劇場で、
   落ちついた状態で観られたというのが大きい気がします。東京に行った
   時は、行きが夜行バスだったので疲れ気味でしたし。
 
    こんなに、見るものが、伝わり感じられるものが、たくさんある舞台
   でしたっけ? いちおう生で2回目なので、メイン以外のところも観て
   いこうとはしてましたけれど。それにしても。
    そのことを差し引いても、中身の濃い舞台だったような気がする。
    よい意味で、2時間がとても長かった。終わった時、頭が飽和状態に
   なってました……いろんな気持ちでいっぱいで。
 
    オープニングのダンスシーン。
    ダンス大好きな私ですが、なぜだか今回のダンスシーンは印象が薄い。
    落ちついて観られてなかったからかな? と、大阪で気をつけて観て
   みたのですが…………やっぱりもうひとつ「がーん」と来ない。
    なんとなく、役者さんの位置関係が良くない感じがした。
    席がサイドの影響もあったかも知れないけど、それぞれの違う踊りが、
   全然「生きて」見えない。ガサガサした、無駄な動きにさえ見える時も。
    ……なんか、振りが分散されすぎていたような印象が。キャラメルの
   ダンスシーンは、役者さんがいくつか(2〜4くらい)のパートに分か
   れて、それぞれに違う振りを踊るという場合が多い。それはそれで私も
   好きなのですが……今回はその方法が上手くいっていないように見えて
   しまいました。逆に、動きを統一した方が、すっきりして良かったかも。
 
    「新庄先生」、一見淡々としていて、感情的になりそうにない感じの
   人ですね。実際そういう面もあるんですけど、よく見ていると、感情の
   動きが結構分かってきます。表情の変化や、口調の違いが大げさでない
   時でも。大きく変化がある時はもちろんですが。そういうのを見ている
   と、表面は静かだけれど、内に持っているものは「情熱的な」「熱い」
   人なんだろうな、と感じられます。
 
    「優子」さんがいなくなってから、ずっと彼女のことばかり想い続け
   てきた「新庄先生」。娘のことを忘れてたわけではなかっただろうけど、
   もう大学生だし、一人になっても生きていける……それは確かにそうだ
   けど、でも本当は違う。たとえ年齢的に、経済的に一人でも大丈夫だと
   しても、たった一人残されたらどれだけ寂しいか、悲しいか……そんな
   当たり前のことにも気づけなかったほど、「新庄先生」の思いは強かっ
   たのですね。「優子」さんのそばへ行きたいという思い。
    でも「たまき」が毒薬の壜を持っていったという「危険」をつきつけ
   られて。娘の寂しさを目の当たりにして。
    やっと、気がついたのかも知れません。残されて悲しいのは、苦しい
   のは自分だけじゃないことに。自分を思ってくれる人たちを認め、その
   「気持ち」をきちんと受け止めることに。
    毒薬の壜を受け取って「たまき」を見つめる時の表情は、かなり印象
   的です。…………きっと、ものすごくたくさんの思いが、心の中を駆け
   めぐっていたはず。自分自身の、「たまき」の、「真澄」の、それぞれ
   の気持ちが、あの時の「新庄先生」の中にはあふれかえっていて、それ
   が痛くて痛くてたまらない。そんな表情。……ようやく、「たまき」や
   「真澄」を本当に「見た」瞬間なんですね、きっと。
 
    「優子」さんは、存在自体が、残していった「想い」という感じ。
    「新庄先生」と「たまき」を想う気持ちが、「優子」さん自身。
 
    「たまき」は、途中のシーンでの表現や仕草はいいと思う。
    でも肝心のクライマックスが、まだ納得いかない。表情の歪め方が、
   かえってわざとらしく見えてしまう。言葉に表れる「気持ち」がつり
   合っていないようにも感じるので、二重に違和感を覚える。
    思い切って別の方向に模索してみても、いいかも。
 
    「真澄」は坂口さんのヒロインとしては比較的いい感じ。
    「新庄先生」を思う気持ちが(時に押し付けがましくはあるけれど)
   ちゃんと出せていると思うし、回想シーンでの高校生は可愛らしくも
   見える。
    しかし、話している相手に対して、指をさすのは、印象良くない。
    特に「新庄先生」に対しては、やめてほしい。いくら怒っている時
   だとしても……個人的意見かもしれないが、好きになれない仕草。
 
    「鶴岡」くんは相変わらず(笑)
    西川さんはメインでもこういう脇キャラでも、締める場面を締めら
   れる役者さん。すごいなと思う。
    ちなみに初日の「寝ぼけネタ」は「名犬ラッシー」。
 
    <いろんなところに書きましたが、一応ここにも書きます (^o^;
     「きーんこーんかーんこーん……(2回くり返し)
     (真澄さんに向かって)先生、さようなら。
      みなさん、さようなら。(誰もいない方向に、同じくお辞儀)
     今日は一人で帰らなくちゃいけないんだ〜……
     (酒田さんを見て)あっ、ラッシー!
     帰ってきてくれたんだね〜!(と酒田さんを抱きしめる)
     (天童さんを見て)あ、公爵(伯爵?)家の飼育係の人だ。
     (酒田さんを連れて行こうとする天童さんに)
     やめて、ラッシーを連れて行かないで〜!
     ラッシー〜〜〜!(追いすがるが連れていかれてしまったらしい)
     …………なんだか眠くなってきたな〜(←何故!?)
     おやすみなさ〜い(と寝転がる)」
                       ……という感じでした。>
 
 
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