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No.189: もうすぐバカンス (2007.3.28)

きょうは、午前中にリコーダーのレッスン。
昼にレッスンから帰ってきて、そのままばたんと夕方まで寝てしまって、その後、フルートの試験曲を少し譜読みする。
リコーダーの先生、4月のバカンスは海外ですごされるようで、しばらくリコーダーのレッスンはお休み。そして、音楽院も、来週の火曜日から実質的にイースターのバカンスに入る。
いやー、もう、この1ヶ月はほんとうにしんどかった。
やっぱり、なんだかんだいって、もう歳なんだろうね。
この歳で、若い子とガチンコで勝負するのは、ちょっと体力的に無理があるかもね・・・、と、なんだか自分の年齢を意識し始めてしまう。



7時ごろ。サンルイ橋を渡ったところ。ノートルダムの近く。
そんなに上手いというわけでもなかったのだけど、これ、楽しかった。


マリ橋。

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No.188: やっぱり、おおぼけ? (2007.3.27)

卒業試験の予備選抜試の課題曲と日程がすでに学校に張り出されているらしいので、レッスンの前に掲示板を見にいくと、たしかにそれらしきものが張り出されている。
予備選抜試に合格しないと、卒業試験、受けさせてもらえないようだ。

そのあと、フルートのレッスンに行くと、先生いわく、
「掲示板、見た?」
「はい。」
「試験曲、なんだった?」
「えーっと・・・(メモをごそごそさがす)、たぶん・・・クーラウですよね?」
「そのとおり!楽譜買ってくるんだよ。」
「えーっとー・・・(瞬聞き取れずに、しばらく考えてから)、はいはい。」
「 ・・・ 」(にやにやしながら、こいつ大丈夫か?という顔。)
なんだか、大ぼけぶりと、フランス語の下手さぶりを、毎回遊ばれているような感じもする・・・。
同じクラスのフランス人の女の子、試験が近くなったからか、ますます殺気立っている。
毎回、なんだか、言葉のジャブかなにかを浴びせてくれているような気がするのだけど、攻撃のツボが日本人とは違っていて、いったいどういう思考回路で攻撃をしているのかよくわからず、『???』と、あほみたいに口を開けているしかしょうがない。

帰りに、また楽譜屋まで歩いて、試験曲の楽譜を買って、パスにのって帰る。
パスの運転手の兄ちゃん、虫の居所が悪いようで、えらく運転が荒い。
途中で停留所を飛ばしたりして、降りそこなった客と口論していたりする。
ぼくが降りる停留所では、バス停からちょっと手前、歩道から1.5mくらいのところに止まった。
バスのドアから降りた瞬間、そのパスと舗装の間を走ってきたスクーターが来ていて、そのスクーターと接触!
ぼくとの腹の辺りに、スクーターの前面がぶつかって、「ぐしゃっ!」とそれなりに派手な音がして、スクーターのサイドミラーが折れてぶらんぶらんなってるんだけども、ぼく自身にはなぜかダメージはなくて、痛くもかゆくもない。

事故現場の模様。(※フランスの車は右側通行。) このスクーターの兄ちゃんの軽はずみな行動パターンがまた、いかにもフランス人っぽくて、後から考えると笑える。 ・・・いや、笑いごとじゃないか。

以下、バスのドアを背にして、スクーターの前面を腹に引っ付けたままの状態で、至近距離でスクーターの兄ちゃんと交わした会話。
スク:「・・・大丈夫?」( ...Ca va ? )
ぼく:「ああ、でも、それが・・・」(大破したバックミラーを指差して / Ah, mais c'est... )
スク:「それは、まあ、むにょむにょ。・・・大丈夫?」(スクーターにまたがったまま、こちらを見上げて、なぜか弱気な笑顔で喋っている。)
ぶつかった腹のあたりを見てみたけども、コートも破けてないし、やっぱりなんともない。なんだか情けない顔で笑っている兄ちゃんに、なぜだがこっちも笑顔で、「うん、大丈夫! じゃまた!」(Oui ! ca va. Au revoir !)と手を振って、背後にバスの乗客たちと運転手の視線を感じながら、颯爽と(?)アパートに向かって歩き出したのだった。



音楽院への行きのメトロの車窓から。
4月4日から「テレメの話」(?)というのをやるらしい。


楽譜屋の帰り、パスの車窓から。
このバスから降りるときにスクーター事件が起こる。
明日はリコーダーのレッスンなので、急いで帰って、そのまま練習に突入。

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No187: 明日はレッスン (2007.3.26)



7時ごろ。サマータイムになって、一気に1時間日が長くなった。


本来住むはずだったアパート。ちょっと見に行く。


明日はレッスン。7時少し前まで練習。
7時からはぶらぶら散歩。昨日のコインランドリー近辺を、もう一度歩いてみる。

じつは、現在住んでいるアパート、渡仏前に申し込んだアパートと違う番地のアパートに住んでいる。
渡仏の数日前に、不動産業者から、突然、説明らしい説明もないまま、『本来申し込んでいただいたアパートに移るまで、一時的にこちらに住んでいただきます。』というメールが届き、そしてその「一時的」なアパートに住んだまま、ずるずると現在に至っている。
この件、いろいろ不透明なところがあるのだけれども、このまま「一時的」にここに住んでいた方がておいた方がトータルでみたら得なのかもしれない、と判断をして、そのままにしてあった。(つまり、ぼく的にいろいろ考えるところがあって、あえて文句を言わずに、帰国までこのままいまのアパートに住んでしまうつもりでいる。)

昨日、その近くの本来住むはずだったアパートの近くにある、サンルイ教会の近くのコインランドリーに行って、・・・そして、ふと、このアパートの不透明な部分に関して、驚くような仮説を思いついてしまった!
いや、もうアパートを移る気はないので、今となってはどうでもいいことなんだけど、でも、その仮説が本当かどうか確かめたくてうずうずしてしまっている。

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No.186: 井戸端の会話 (2007.3.25)



日曜日のサンルイ橋の上。いつもの芸人が、いつもの芸をやっている。


島の南側のタバコ屋&カフェ。
適度にオヤジカフェな感じで、ここでカフェ飲みたいんだけど、でも、
ひとりで飲んでてもつまんないよなぁ、と思って、やっぱりやめる。

きょう、8時過ぎにコインラインドリーに行って、洗濯物を放り込んで、いつものように支払機に番号を打ち込むと、・・・動かない。
しょうがないので、別の洗濯物に移して試してみたけど、やっぱり動かない。
そこで、フランス人ふうに、「なんてこった!動かないよ。」と、近くで見ていたおじさんに愚痴ってみたら、どれどれとそのおじさんが試してくれて、「ああ、遅すぎたね! ほら、見て。」と、機械の表示を指差す。
「ああ、そうなの!ありがとう。」といって、洗濯物をまた袋に戻し始めたのだけど・・・、あれ、でもおかしいなぁ。まだ閉店(?)まで1時間以上あるのに。

このまま洗濯物を担いでアパートに戻るのもくやしいなぁ、と思いながら道を歩いていて、あ、そういえば、先日散歩していたときに、サンルイ教会の近くに小さなコインラインドリーを見た気がするな、と思い出だし、そのあたりを探してみたら、やっぱりあった。
さっそくそこで洗濯していたら、後から来た黒人系の(たぶん若い人)が、「あなた日本人?」と聞いてきたので、「そう、日本人」と答える。
「あなた観光客?」、「いや、ここに住んでるの。音楽の学生なの。」・・・というようなことを、つたないフランス語で喋っていたら、さらに後から入ってきたアジア系の女性が、「あれ?どこかでお会いしたことありましたっけ?」(←日本語)と話かけてきて、彼女としばらく話していると、なんと、その人、フルートの学生で、しかも同じ音楽院の学生で、同じ先生の(別の時間の)室内楽のレッスンを受けていて、しかも、同じサンルイ島に住んでいることがわかって、お互いに驚く。
黒人系の彼は、数学かなにかをやっている人のようで、しばらく3人で話していたのだけど、「なぜ他の国でなくてフランスをえらんだのか?」とか、「フランスから日本に帰ってどうしたいのか?」とか、「音楽史の中でフランス音楽はどういう位置づけなのか?」とか、ちょっとぼくのフランス語能力ではついていけなくなったので、しばらく会話から抜けぎみになっていると、「こんど、ぼくの家にお茶を飲みに来ない?」とか、「メールアドレスは?」とか、なんだか、会話の内容が微妙な感じになってきて、彼女、微妙に困っている。
そんな混戦状況の中、彼女に、「いつも、サンポールのほうのコインランドリーに行っているんですけど、きょう、行ったら、時間切れとかで動かなかったんですよ。」(←日本語)といったら、「きょうからサマータイムですからねー」、「えーっ!そうなんですか!?」 (・・・つまり、今日から時計の針を1時間進めなければいけない。)
帰りぎわ、彼女が「明日、試験曲の発表がありますよね~」といったので、またもや、「えーっ!そうなんですか!?」 
なんだか、われながら、かなり大ボケだなぁ・・・。よくこんなんでやってるよ。

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