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No.165: 国立近代美術館 (2007.3.4)

もうバカンスも終わり。
きょうは、練習してから、夕方に室内楽の練習に行って、帰ってきてからも少し練習。
あしたも一日部屋に缶詰で練習しなければいけないので、どうしても外の空気がすいたくなって、ふらふらとまたポンピドゥーセンターに出かける。
(こんな時間に近場で開いているのは、ポンピドゥーか写真美術館ぐらいなので・・・。)

出かけてみると無料! ああ、そういえば、きょうは第一日曜日だもんな。
今年はポンピドゥー30週記念とかで、ポンピドゥーの現代美術コレクションのリニューアル展示をやっていた。
きょう解放されていたのは、この新しい展示の4階だけだったのだが、入ってみると、カディンスキーやマティスやピカソやシャガールやブラックやダリやルノアールやミロや・・・
もう、とにかく濃くて、3分の1ほど見た時点で頭がパンパンになってきて、3分の2ほど見た時点でもうろうとしてきて、残りをふらふらしながら見てきた。

以前、シャガールを画集を見たときに『いっちゃっているなぁ』と思ったが、実物を見てみると、色もすごくいっちゃっている。そのいっちゃっている色が、とても緻密に丁寧に重ねられていて、くらくらする。絵の具の顔料のひと粒ひと粒が一斉にあやしい光を放っているような感じ。
・・・そんなかんじで、それが描かれたときの生々しい筆跡が目の前にあって、とにかく1点1点が強くて、しかもそういうのが大量に展示されていて、もう、大変なことになっちゃっているのだ。
ちょっと見に行くつもりだったのが、もうくたくた。



4階入り口





レジェの部屋


カルダーとミロの部屋


プチ「ケ・ブランリー美術館」みたいなのもあった。

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No.164: 郵便局からの手紙 (2007.3.3)

きょうは練習の一日。
ポストを見ると、郵便局から郵便物が届いている。
例の紛失された荷物についてだ。
これ、こちらの郵便局ではらちがあかなかったので、日本の郵便局の方に調査依頼を出したのだが、それの関係だな。
ちなみに、こんな文面。

ムッシューへ
日本から国際小包がひとつ送られましたが、この送り手は、この荷物がちゃんと届けられたかどうかの確認を求めています。
我々は、あなたが同封の用紙に記入することに同意し、提出してくださることに、前もってお礼申し上げます。 
敬具
PJ:返信封筒添付 切手は貼らない

なんだか、この手の文面、なにか違和感を感じていたはずなのだが、もう感じなくなってしまっている。『そうか、じゃあ返信だしとくか』という感じ。
それと同時に、自分が最近書いている日本語の文章も、ちょっと変になってしてしまっているかもしれないという気もする。
くねくね曲がりくねった言い回しで、相手に察してもらうような日本語、最近なんだか、読むのも書くのもめんどくさく感じることもある。
それで、つい、日本に住んでいる日本人にストレートすぎる内容のメールを送ってしまって、「あれはちょっと誤解を受けちゃうかもな」と、あとから後悔したりする。

フランス語、あいかわらず下手なままなのに、その上、日本語まで変になっちゃったら困っちゃうなぁ・・・。



送られてきた手紙。

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No163: バレエ「ドン・キショット」 (2007.3.2)

きょうは、夕方リコーダーのレッスンに行って、駆け足で帰ってきてバスティーユにバレエを見に行く、という、濃いめの一日。

きょう見てきたバレエ、「ドン・キショット(ドン・キホーテ)」は、華やかな衣装と舞台、そして、華麗で技巧的な見せ場が盛り沢山! そして、それが見事にきまる度にブラヴォーの嵐!という、いかにもバレエらしいバレエ公演だった。

この「ドン・キショット」はヌレエフの振り付け(復刻版?)で、これを見るのは初めてだったのだけど、たしかにヌレエフっぽい技巧の連続の舞台。そして、道化役のなんとも楽しい(でもすごい)マイム。
プリマの踊りは安定しているが、そのほかの人のソロなどを見ていると、ものすごく難しいことをしているんだなぁ・・・ということが感じられて、こちらも少し緊張。

バスティーユで、オペラ座バレエで、ヌレエフ振付で、豪華な衣装と舞台で・・・と、もうこれは、絵に描いたような「憧れのパリの本場のバレエ」そのもので、それを生で見れたのは素直にうれしかった。・・・のだけれども、(自分でも矛盾しているなぁと思うのだけど)それと同時に、自分のイメージどおりのバレエじゃないバレエの方が好きかもしれない、とも思う。
なんというか、ぼくは、後を振り返っているパリよりも、前を向いてとんでもないことをしでかしてくれるパリの方が好きだ。
これは、なんとも矛盾した感覚なんだけど・・・
ぼくは、きちんとしていて微妙に古臭い国立近代美術館よりも、むちゃくちゃだけれども見たこともないようなことをしでかしてくれるケ・ブランリー美術館の方が、たぶん好きなんだと思う。



ぎりぎりの時間に、バスティーユのオペラ座に到着。小雨が振っている。


超満員。チケット、早めに買っておいてよかった。


幕間のホワイエ。


最後のカーテンコール。ほんとに美しくて華やかな舞台装置。


左の茶色い男がドン・キショット。やや右の緑の男はガマーシュ。
右の茶色いのはサンチョ。(この3人は道化役。)

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No.162: シュークルート (2007.3.1)

明日はリコーダーのレッスン。
まもなく冬のバカンスも終わりで、フルートと室内楽の宿題を仕上げなければいけない。
ああ、それに、もう3月か。
早いなぁ・・・。


スーパーでパックになってたくさん売られている「Chousroute d'Alsace」(アルザスのシュークルート)というもの。安いので、ためしに買ってみた。すっぱいキャベツにソーセージやジャガイモが乗っている。このキャベツ、すっぱい切り干し大根みたいな食感(?)。
まあまあうまかったが、キャベツの量が多すぎて食べきれなかった。
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