◆ No.152: ヨーロッパ写真美術館 (2007.2.18) ◆
きょうは、夕方から「ヨーロッパ写真美術館」に出かけてきた。ここ、スーパーへ行くときにいつも前を通っているんだけど、どうも有名なところらしい。
アパートから外へ出てみると、すごい人!
まるで、こちらへ着たばかりの頃の、夏のヴァカンスのような人だかり!
きょうは、あたたかくて気持ちのいい日曜日。
美術館に着くと、現在、4つの企画展が行われている模様。
・「VU」という雑誌の写真(1928-1940の写真)
・Micha Auerという人のポートレート写真(最近の写真家のよう)
・Matial Cherrieという人のコンテンポラリー作品(かなりいっちゃってるが面白い)
・Vincent de Melloという人の現代的な写真(動物の乳首などのモノクロ写真)
パリでは、写真は画廊でもよく見かけるが、その、ほとんどすべてがモノクロ写真だ。
フランスは、写真発祥の地ということで、写真も芸術の重要な1ジャンルをしめているらしい。
「VU」という雑誌の写真は、かなり強烈だった。戦時中ということもあり、人が銃で撃ちぬかれている瞬間、ボロボロになっている死体、絞首刑にされてブラブラぶら下がっている写真などもある。
これは、視点を変えれば、・・・人が銃で撃ちぬかれている瞬間に、それに正確にピントを合わせて、冷静にシャッターを切っている人間がいるということ。
写真家のクールさに、ぞっとする。
これは極端な例としても、(ここでも、画廊でも)、そういう意味で、クールな作品が多い気がする。
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ヨーロッパ写真美術館
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「VU」という雑誌。ヒトラー関係の写真が多く、このコーナーは圧巻。
ヒトラーは、ほとんどが軍服姿だが、一番左は、普段着で、笑顔で
電話をしていたり、家族と食事をしている写真などが載っている。
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Micha Auerという人のポートレート写真のコーナー。
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作品の質に合わせた洗練された展示方法がされていて、それも素晴らしい。
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帰りに撮ったヨーロッパ写真美術館。
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