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No.147:フランス語 (2007.2.13)

今日はフルートのレッスン。
フランス語があまりにもひどいので、先生にも、一緒にいるフランス人の女の子にも、毎回笑われる。でも、笑われるの、あんまり悪い気もしなくて、こりゃひどいねー、と、自分でも笑ってしまう。
でも、こんな状態でも特に支障もなくレッスンを受けることができているので、不思議なことだ。

日常生活でも、もう、『私は変なフランス語を喋る人なんです』というふうに開き直っちゃって、臆面もなく間違ったフランス語を喋るようになってきてしまって、でも、そんなのでも用事は片付いていく。



音楽院で、昼間に中途半端に空いた時間ができてしまったので
近くのモンソー公園へ。(これは、公園の中から外を撮った写真。)


それにしても、ここは変な公園だねえ・・・

タバ(タバコ屋)でかったフランス国内用切手。リボンみたいにくるくる巻いてあるのをちぎって売ってくれた。(電気会社などに、たびたび封筒を送らなければいけない。電気料金、自己申告制。)
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No.146: 月曜日 (2007.2.12)

あすはレッスン。ということで、今日も一日部屋にこもって練習、という、平凡な一日。
リコーダーにまたアーモンド・オイルを塗る。


いつものパン屋で買った「サブレ・ナンテ」(ナントのサブレ)というもの。
食べてみたら、けっこう柔らかく、なんとも素朴な味。

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No145: 日曜日 (2007.2.11)

きょうは練習の一日。



いつものパン屋に行く途中。


昨日のBLAZYという人の作品のことを考えていて、ふと、2000年に名古屋市美術館で見た「パサージュ:フランスの新しい美術」という展覧会のことを思い出した。
このパサージュ展では、当時の旬のフランスの作家たちが思い思いの作品を出品していたのだが、それは、本当に新鮮な体験で、すごく感動してしまった。
ぼくが、いままで見た中で、いちばん印象深い美術展。
(この美術展を見てから、自分の芸術観みたいなのが決定的に変わってしまったと思う。2000年12月に開催した「水の演奏会」は、パサージュ展の水の作品に直接影響を受けていたし、それ以降、変わったコンサートばかりやって現在に至っている。)

・・・と、前置きが長くなってしまったが、このBLAZYさんを検索していて『おや?』と思い、今度はパサージュ展で検索してみると、なんと!この人、あのときのパサージュ展に出品している人のひとりだということがわかった。
ああ、そういえば、そういう感じのがあった!
バレーボールくらいの大きさ(だったと思う)の綿のボールをいくつも天井からぶら下げて、そこからなにかの芽がたくさん発芽している作品!
これ、きっと、BLAZYさんの作品に違いない。

BLAZYさんの作品、この7年の間に、ぐっと洗練されてきているような気がする。
こうやって、また、こんなところで偶然に彼の作品に再開することができて、なんとも不思議な、うれしい気持ちだ。

いやー、しかし、もしパサージュ展を見ていなかったら、フランスにそんなに興味を持たなかっただろうし、きっと、いま、フランスには来ていなかっただろうなぁ・・・。

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No.144: パレ・ド・トウキョウ (2007.2.10)

大量の宿題は片付けにゃならんが・・・、しかし、外の空気が吸いたい!!!
ということで、遅くまでやっている美術館を探して、でかけてくる。
エッフェル塔の近くにある「パレ・ド・トウキョウ」というところ。
なんと深夜12時までやっている。
ここは、1937年のパリ万博の日本館で、長年閉鎖されていたらしいが、2002年にコンテンポラリーアートの美術館としてオープンしたらしい。

ここはよかった!!
パリに来て、はじめて、いままで見たことのないような新しいものを見ることができた!
BLAZYという人(知らない人だけど、ぼくよりいくつか年上のようだ)の作品が本当におもしろかったのだが、そう、ぼくはこういうのを見たかったのだ!

こういうのは、日本でもそうだけど、よく探さないと見つからないもんなんだなぁ。
こっちにくるまでは、パリには、こういうものがあちこちにごろごろたくさんあると思って期待していたのだけど、どうも、そういうわけでもなさそうだ。
(まだ知らないだけで、あるところにはごろごろあるんだろうか?)



パレ・ド・トウキョウ。夜の9時に到着。70年前の万博のときの
日本館がまだ残っているなんて、いいなぁ。日本人はすぐに壊しちゃう。


すぐ裏にエッフェル塔が見える。

入った瞬間にまず目を引くブティックとカフェ。下に寝てる熊の剥製みたいなのは、BLAZYの作品。(頭は切れてしまった。)
これ、なんと、綿とチョコレートクリームでできているらしい!



楽しいチケット売り場。

手前の作品、白い部分はジャガイモを粉末状にしたものと水で作っているらしい。模様みたいに見えるのは、カビか何かが成長してできたものだと思うが、これがまた美しい!(現在も成長を続けているのかも!?)
骨みたいなのは、15cmくらいの骨の形をしたドッグフードを多数つなぎ合わせて作ってある。楽しくてきれい! いいなぁー、こういうの。


壁面の巨大な作品(茶色っぽい方)は、マッシュポテト・テンサイのピューレ・塩・水、で作った作品のようだ。これも現在進行形で発酵中なのかも。
他には、青かびに覆われているニンジンの作品などもあり、会場内は少し異臭がしている。・・・すべての作品がそんな調子。
でも、これらの色は、自然の美しさの色だ! 自然の匂いを放ちながら、朽ちていく作品・・・。なんだか感動モノである。
しかし、この作者のアトリエがどんな状態なのか、想像するとすごそうだな・・・
彼は健康に生活できているんだろうか? 奥さんいるんだろうか? 仮に子供がいたとして「お父さんなにやってるの?」と聞かれたら、なんと答えるのだろうか? ・・・などと、余計なことまで考えてしまう。
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