◇ 雑記 ◇


上高地(2022/8/29)

 今回の上高地では、あまり遠方まで足を伸ばさず、ゆっくりと自然の中に身を沈めてきた。

 2日目は、「ナイトツアー」というのに参加した。少人数のグループで、ガイドさんに、夜の森の中を案内してもらった。
 自分たちだけで夜の森の中に入ろうものなら、迷って帰れなくなることは必至だし、クマが多発していて危険だそうだし、なかなかできない体験だ。

 みんなで熊ベルを鳴らしながら、「足元だけを照らしてください」という指示に従って、どこだかわからない奥まで行ったところで、「ここでライトを消してください」という指示。何も見えない。どこからか川の音が聞こえてくる。
 「今は何も見えませんが、しばらくすると見えてきます。いままで意識してこなかった音も聞こえてきましたね」「ほら、だんだん皆さんのマスクが見えてきましたね」。ガイドさんがしばらく話した後、「それでは、上を見てください」。
 すごい星! 星座がくっきり見えるだけでなく、星座のあいだも小さな星でびっしり埋めつくされている。
「天の川が見えますね。織姫星と彦星はあれですね」
「天の川は銀河系の円盤の、縁の方が見てているんです」
「あそこに動いている星がありますでしょ。あれは人工衛星です」
「あそこにも人工衛星がありますね」
「あれは木星、あれは土星です」
圧倒的な大自然と、壮大な宇宙と、ちっぽけな自分たち。

 3日目、午前中は近くの川岸の森でピクニック。午後は、うちの奥さんともども「また来たいね」と、後ろ髪をひかれる気持ちで帰路に着いた。














キノコ


夜空


CD、プレス工場で製造中(2022/8/27)

 先週、CDマスターをプレス工場に送った。その後も、一息つく間もなく流通や広報の事務に追われていた。うちの奥さんもあちこち電話してお手柄をたててくれた。
 それが、やっと一段落。4日後には、プレスされたCDがドンと納品されて、また大忙しになるとは思うけど……。
 そんなわけで! 今日からぽっかり空いたこの三日間、うちの奥さんと、上高地にエスケープに。
 ああー、森林の匂いが体に染みる。


トンネルを抜けると、そこは上高地だった。


着いたのは夕暮れ時。すごい霧で幻想的。


CD、もうすぐ完成(2022/8/7)

 3年前から始めたCDの制作、ようやく完成が見えてきた。
 夕方までレッスン、夜中に練習や作業をしていたので、ここ半年、ほぼ徹夜の状態も続いて大変だった。
 「自分で勝手に始めておいて、大変もなにもない」と言われてしまったら、その通りではあるが。

 あと数日でマスターCDデータができてくる。JASRACの許諾が届いて、ジャケット冊子などの印刷データと一緒にプレス工場に送ったら、まずはひと段落。コロナの第7波と同期してしてピークを超える予定だ。
 その後も、やることは山積みだが、もうしばらくで完成だ。夏の終わりには上高地に行って、ただただ自然の中に身を沈めたい。

 今回のCDの制作には、うちの奥さんや娘もかなりがんばってくれたが、チェリスト、調律師さん、舞台さん、カメラマン、デザイナー、コピーライター、マスタリングをしてくださっている録音技術者さん……。多くの方が親身にベストを尽くしてくださって、チームワークのようにひとつの「作品」ができあがってくる。

 たとえば調律師さん。うちの娘が恐れ多くも何度もダメ出しをして、そのたびにベストを尽くして調律の手直しをしてくれた。うちの娘が「とてもいいです。ありがとうございます」と言って、しばらく演奏をしていると、「すみません、あと15分だけ時間をください」と、さらに手直し。
 CDの制作にかかわってくださった方々、皆そんな感じで力を尽くしてくださって、感謝しかない。このCDも、一生忘れられないCDになりそうだ。

 発売日は9月19日。あと1か月ほど。ご助力を開花させるためにもベストを尽くしたい。


デザイナーさんのデータをもとに作ってみた仮試作品


目次に戻る