◇ 雑記 ◇


チューナー (2014/10/10)

新しいチューナーを買ってみた。
譜面台の上に置くとおさまりが悪い感じだったので、譜面台の上に取り付けられるように、アクリル板で工作もしてみた。


コルグのチューナー Wi-Tune

今まで使っていたチューナーは、10年以上前に買ったもの。
けっこう高かったのを奮発して買った記憶がある。
そのころにくらべると、チューナー、びっくりするほど安くなった。
使ってみると、針の反応が早くなって、音階を吹いたり曲を吹いたりしてみても、けっこう追従してくる。
あと、いままでのチューナーでは反応しなかったような小さな音で吹いてみても、ちゃんと音程が測れる。
チューナーの裏を見てみると、古いほうのチューナーは「Made in Japan」、新しい方のチューナーは「Made in Vietnam」となっていた。

十年一昔というけれど、こんなあんまり変わらなさそうなものまで、いろいろ変わってくるんだね~



古いほうのチューナー。コルグのMT-1200。
これも、まだ、必要に応じて使い続けるつもり。


来年の8月にやるリサイタル、だいたいの大枠が決まってきた。
現在パリ在住のピアニストの長谷川さんに加えて、チェロの山際さんにも出演していただけることになって、「パリの音楽」をやった時のトリオが再結成!
いまからとても楽しみだ。
今度は、かねてからやりたいと思っていた、ファランクの「フルート三重奏曲」などを演奏する予定。(この曲は、フランス留学中に、室内楽のデゥビュシー先生に勧められていた曲なんだけど、このたび、やっと演奏できることに。)

それから、今回は、ソプラノの内田さんにも出演していただく予定。
これも、かねてからやりたいと思っていた、ケックランの「リリアンのアルバム」という曲をやる予定で、こちらも楽しみ!

今回は、フランスの良き時代の室内楽の曲をいろいろやる予定で、詳細は、また後日発表したいと思っています。


レコーダー その2 (2014/8/20)

前回買ってしまった、リニアPCMレコーダーのその後である。

新しいレコーダーのマイクの音は、期待した通り、だいぶ良くなっているようだった。
フルートの音も、ピアノの音も、実際に出ている音にだいぶ近い音で録音されているようで、実際の練習に使うのには十分な音質だと思う。
ただ、ほんの少しではあるのだか、ちょっと音が詰まったような、くもったような音色に録れていて、それが、(少しではあるのだけれど)でも、なんだかどうしても気になってしまう感じの音で、う~ん、でも、これぐらいは仕方ないか・・・、などと思いつつ、毎日いろいろ設定をいじっているうちに、ふと思いついた。ケーブルを変えてみたらどうだろう!

ぼくは、レコーダーを、アンプとスピーカーにつないで聴いているのだが、この、レコーダーとアンプをつないでいるケーブルを変えてみたらいいんじゃないかと思ったわけだ。
このケーブルは、片側がミニ・ピンジャックで、もう片側が普通のRCAピンジャックのもので、なにかいいのはないかと検索してみたが、国内のオーディオメーカー各社、現在ではこれといったものは、もう製造していないようだった。
一昔前、オーディオが華やかだったころには、いろんなケーブルがあったのになぁ・・・。

そこで、海外のオーディオケーブルメーカーも含めて、いろいろ思いつく限り検索してみていたら、ありました! アメリカのモンスターケーブルというメーカーのが。

アメリカのアマゾンで見つけたのだが、ケーブル自体もそんなに高くなかったし、アメリカからの送料もそんなに高くなかったし、何日か迷ったのち、けっきょく買ってしまった。


無事に届いた、モンスターケーブル「iCable 1000」


先日、リニアPCMレコーダーを買ったばかりなのに、こんどは海外からケーブルなんかを買っているので、Lalaさんの視線が少々痛かった。

Lalaさんが、「ほんとにケーブルで音が変わるの~?」と聞いてきたので、「まぁ、あの、フルートの金と銀の音の違いみたいなもんかなぁ。物理的には違わないはずなんだけど、聴いてみると確かに違う、というかんじ。」と答えておいた。
でも、そんな感じかもしれないな。
違わないといえば、たしかにそんなに違わないんだけど、違うといえば、たしかに違う。
でも、そのあたりが気になっている人にとっては大きな違いだったりする。
そんなところがけっこうそっくりかも。



レコーダーにモンスターケーブルをつないだところ。


アメリカから届いたケーブルは、ネットの写真で見たよりもきれいで、なんだかオーラのある外観をしていて、喜んだのだが、テスターで検品してみたら、なんと、RCAピンジャックの右と左が逆につながっている!
でも、輸送のコストを考えたら、アメリカのアマゾンに返品して交換してもらうわけにもいかなさそうな気もするし、どうしようかなぁ・・・、と思ったけど、でも、アンプに挿すときに左右逆に挿せば問題なく使えるわけだし、まぁ、いいか。かっこわるいけど・・・。

さて、肝心の音の方だけど、気になっていた音の問題はほとんど消滅して、しかも、音の響きの成分がきれいに聞こえるようにもなって、なんだか大満足なのであった。


レコーダー (2014/8/1)

レコーダー(録音機)を買ってしまった。
SONYのPCM-D100というリニアPCMレコーダー。
ポータブル・レコーダーを購入するのは、これで、歴代4台目である。


SONY PCM-D100

レコーダーは、メトロノームやチューナーに並んで、ふだんの練習にいつも使っている。
いつも、録音して聴いては直し、録音して聴いては直し・・・、という、地味な作業をくりかえしやっている。
録音では、全体の音楽の流れみたいなものもチェックしているが、それ以外にも、テンポ感や、リズムや、音程や、音色など、いろんな細かいこともチェックしている。
なので、録音する機械の性能に関しては、自分が実際に出している音色と、録音されている音色が、どこまで一致しているのか、というのは、いつも気になるところではある。

数ヶ月前、このレコーダーをネットで見かけて、『そうか~、ソニーの今のリニアPCMレコーダーは、こんなのなんだ。』などと思いつつ、外観の写真を見たり、製品の仕様を見たり、いろいろ見ていたら、なんともきれいな線をえがく内蔵マイクの周波数特性図が目にとまり、『このマイクは良さそうだなぁ~』 『これは、フルートの高音の倍音まで、出ている音がそのまま録れそうな気がするなぁ~』 『そういえば、マイクの外観からして、なんだかちゃんと作っていそうな雰囲気だしなぁ』 ・・・などと思いながら眺めているうちに、どんどん妄想は膨らみ、そしてとうとう、今回、購入に至ってしまったわけである。


PCM-D100の内蔵マイクの周波数特性。
20kHzまでほぼフラット。民生用のマイクで、こんなきれいな
特性をしているものは、いままで見たことがなかった。


* * *




SONY WM-D6C (Walkman Professional.)

ちなみにこれは、ぼくが初めて買ったレコーダー。
歴代1台目のレコーダーは、高校1年生のときに、親戚からもらった高校入学祝のお金で買ったカセットテープレコーダー、SONYのWM-D6Cである。
このテープレコーダーは、自分のフルートの音を録るのにも使ったけど、ふだんの音楽鑑賞にも使ったし、音楽大学入試の聴音の練習のためにも使った。
本当によく使って、何度も修理にも出した。
なんだか、思い出がギュッと詰まったレコーダーである。
このテープレコーダーは、大学を卒業するころまで使った。

+ + +



SONY TCD-D7 (DAT Walkman.)

これは、大学を卒業したころに購入したレコーダー。
歴代2台目のレコーダーは、DAT(デジタル・オーディオ・テープ)ウォークマンのTCD-D7。

このころは、世の中デジタル化の嵐だった。
中学生のころから、小遣いで少しずつ買い集めていたレコードは、レコード店からだんだんと姿を消し始め、CDの棚が幅をきかすようになってきた。
レコードが消えて行くことに少し寂しさを感じる一方、CDやDATなどがキラキラとしてして見え、憧れたのも事実だった。
このころは、レコードがCDに変わっていくように、カセットテープはDATに変わっていくんじゃないかと思っていた。(実際は、そうはならなかったけれども。)

DATを使い始めて気がついたのは、良い音で録音するためにはレコーダーも重要だが、それよりもっと重要なのはマイクの方だと気付いた。
そこで、長さが30cmくらいある大きなマイクを買って、このDATとともに持ち歩いていた。
(その後、マイクアンプもかなり音に影響があることに気づき、このDATとマイクに加え、弁当箱ぐらいの大きさの自作のマイクアンプも一緒に持ち歩くようになった。)

この大荷物の録音機材とフルートを持って、リハーサルの録音もしたし、時にはコンサート本番の録音もしたし、発表会の録音なんかもした。

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SONY PCM-D50 (リニアPCMレコーダー.)

いつの頃からか、DATのカセットテープを、近くの電気店で扱わなくなってしまった。
その後もしばらく、遠方の大型電気店なのでテープを入手していたが、とうとうそこでも扱わなくなってしまい、ああ、そうか、DATの時代は終わったんだな・・・、と思った。

そこで、次に購入したレコーダーは、この、リニアPCMレコーダー、PCM-D50。
歴代3台目のレコーダーである。

リニアPCMレコーダーというのは、ICレコーダーの一種である。
いままではテープなどに音を記録していたが、ICレコーダーは、内部にあるICに電気的に音を記録する。
そのため、いままであった、テープを駆動するための精緻を極めたメカが、レコーダーの内部から姿を消した。
その結果、ICレコーダーの筐体の中にあるのは、薄っぺらい回路基板と電池ボックスくらいのものになってしまい、技術の粋を集めたかつてのSONYらしさとか、MADE IN JAPANらしさとか、そういうものが内部にひしめいているような製品ではなくなってしまった。

そのあたり、ちょっと寂しくも思うのだけれども、でも、精密でもろいメカ部分がなくなることによって、どれだけ酷使しても壊れなくなった。
テープ代もかからなくなった。
おかげで、練習のチェックのために、毎日、気兼ねなく録音できるようになった。


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