◇ 雑記 ◇


11/17 リサイタル「パリの音楽」 その2(2007/12/10)

11月17日のリサイタルが終わって3週間ほど経ちました。
家の中は、まだリサイタルの残骸が残っているなか、もう、次の演奏会の打ち合わせが進みだしています。
こんどは、6月ごろに、横浜と名古屋でのギターとの共演が決まりました。
まだ半年も先の話ですけど、でも、また、ばたばたしているうちに、気がつけばあっという間に6月になっているんじゃないかと思います。

ところで、今回の「パリの音楽」の一部のビデオを、こちらにアップしました。
じつは、今回の演奏会は、当初は「普通の」リサイタルにするつもりだったのですが、パリの写真のスライドを映したりとか、休憩時間にパリのお菓子を販売したりとか、やっぱりちょっと普通でなくなってしまいました。
次回こそは普通のをやるぞ、と思っているのですが、友人いわく「いまさら後に引けないでしょう。一生やる続けるしかないんじゃない。」・・・だって。



このトリオは楽しいメンバーでした。


曲間にパリの写真のスライドを映したりしました。


休憩中のロビーの「パリのお菓子」特設販売コーナー


終演後。宗次ホールの入口にて。


11/17 リサイタル「パリの音楽」 その1(2007/11/24)

11月17日のリサイタルが終わって1週間経ちました。
普段のレッスンと並行して、リサイタルの後かたずけをばたばたとやっていましたが、ようやくひととおりのことが片付き始めました。
そして、ようやく、そろそろ次の演奏会の準備を始めるか、と思っているところです。

リサイタル「パリの音楽」には、多くの方に聴きに来ていただいて、それは、ほんとうにありがたいことです。そして、おかげさまでとても好評をいただいて、とてもうれしく思っています。
今回は、パリから帰国した直後のコンサートということもあり、パリで取りためた写真のスライドを曲間に映しつつ、パリの話をしながら、パリで勉強してきた思い出深い曲をいろいろ聴いていただいたきました。
「『パリの音楽II』をやりませんか?」という、ありがたいお話もいろいろな方から頂きましたが、今回と同じ形のリサイタルがもう1度できるかというと、少し難しいような気もします。
おそらく、こういう形でパリの音楽を紹介できるリサイタルというのは、帰国直後の、まだ、パリでの生活の生々しい感覚が残っている「いま」しかできないことなので、次回、また「パリの音楽」をやるときには、また、違ったアプローチが必要なんじゃないかと思っています。
映画などでも、「○○○」という映画が大ヒットしたあとに、「○○○II」という映画が公開されて、実際に見に行ったら前作ほどの感動はなかった・・・、というのは、よくある話ですから・・・。

今回は、パリの生活が長いピアニストのYさんに支えていただいた部分は大きかったと思います。
フランス音楽は、和音の色彩のうつろいと、軽く強く前進していく拍感が重要な要素を占めていると思いますが(あ、それから、粋なユーモアのセンスも大事ですね!)、それらは、フルートよりも、ピアノにかかっているウェートが高いように思います。
今回は、ピアノのYさん、それから、ゲストで出演していただいたチェロのNさんと、よい共演者に恵まれて、なにより、一緒に演奏していて楽しかったです。

・・・いろいろと書き出すときりがないのですが、また、このリサイタルのことについて、あとで書き足そうと思っています。
時間に余裕ができたら、近々、コンサート写真や、録音の一部もアップしたいな、と思っています。


「パリの音楽」(2007/10/28)

パリで知り合ったピアノのYさんと一緒にやることになった宗次ホールでのリサイタル、本番まで、もう残すところ3週間ほどとなった。
早いものだなぁ・・・
今回のリサイタル、「パリの音楽」というタイトルで、ぼくがパリで感じてきた音楽をを少しでも形にできれば、という思いで作り始めたコンサートなのだけれども・・・
なんだか、企画発足当初はかなり大それた計画で、本当にそんなことができるのかどうか正直自信がなくて、いろいろ迷いもあったのだけれども、もう、それが、目前に迫ってきている。
でも、今回、本当によい共演者に恵まれたこともあって、ここにきて、ようやく目標を達成できそうな気がしてきた。
今回、いままでのリサイタルの中でもいちばんいいものができそう!

現在東京に滞在しているピアノのYさん、関西地方での仕事があるたびに、わざわざ名古屋に立ち寄ってくださって、リハーサルや打ち合わせにまめに付き合ってくださっている。
昨日はチェロのNさんと練習をした。
Yさんは、明日も名古屋に立ち寄ってくださって、またリハーサルをする予定。



名古屋・栄の「宗次ホール」


長年パリで活躍してきたYさんのピアノのセンスは格別で、彼女なしではとても作れないような音楽が出来上がってきていている。
フルートは、いつも主旋律を吹くことが多いくて、ピアノはそれの伴奏をしている形になって入るのだけれども、でも、じつは、できあがってくる音楽の質はピアニストの腕にかかっている部分が大きい。今回、ピアノに興味がある人にも、ぜひ聴きに来ていただいたいなぁ・・・と思っている。
若手の実力派のNさんも実に生き生きしていて、これがまた絶妙のアンサンブル。
もう、ほんとうにうれしくなってしまう。
名古屋で、このメンバーで、この規模のコンサートができるチャンスはそんなにはないと思うので、迷っていらっしゃる方がいたら、ぜひ聴きに来ていただきたいです。

あと、今回、ぼくが撮りためてきた写真をスライド作品にして、曲間に上映する予定。
これも、宗次ホールの技術スタッフの方の協力を得ることができて、実現しそうな見通し。
はじめてフランスの音楽を聴く人にも、ちょっとフランス音楽通な人にも、「パリの音楽」の楽しみをぞんぶんに味わってもらえるような、そんなコンサートを目指して、ぼくはもちろんのこと、共演者も、マネージャーも、がんばってはりきって作っています。


打ち合わせ (2007/8/6)

きょうは、Lさんと朝から長久手にでかけて、レッスンの引継ぎなどをやって、その帰りにラーメンを一緒に食って、さらに、スターバックスに行って、今後の仕事のことなど、ざっくばらんに打ち合わせをする。

Lさんとは、なんだかんだ15年以上(?)一緒に仕事をしていて、レッスンにしても、演奏活動にしても、Lさんはぼくのマネージャー的役割を請け負ってくれていて、最初は冗談で「マネージャー」と呼んでいたのだけれども、しかし、ここ最近のLさんのマネージャーとして仕事っぷりは、もうプロフェッショナルな域に達してしまっている感じだ。
で、この「マネージャー」としてのLさんと、ぼくの関係なのだけれども、よく考えてみると、かなり面白い。

「マネージャー」という言葉には、大きく分けて二通りの意味があるように思うけれども、まずひとつは、芸能人などの外部との交渉をとりしきったり、つまり、世話をする人であり、もうひとつは、ホテルの支配人や舞台監督など、物事を支配する人である。
で、Lさんはというと、(ぼくも、Lさん自身も、無自覚なままに)世話人と支配人の両方の役割を果たしている。

* * *

Lさん、いろいろな仕事を気ままに取ってきていて、知らない間にぼくのスケジュールを組んでいる。
・・いや、正確に言うと、知らない間に勝手にLさんがぼくのスケジュールを組んでいるわけではなくて、ぼくが、ひとつの演奏の仕事に取り掛かっている間は、それが終わるまで他の事に対してうわの空になっていて、「ああ、まかせる」とか、「適当に組んどいて~」とか、生返事をしているので、結果的にそうなってしまっている。
それで、後日、「しあさっては○○があるよ」とか、「来月は○○があるからちゃんと練習しといてよ」とか言われて、ひーひー言いながら仕事をこなすことになる。

Lさん、ぼくのことを買いかぶりすぎている。
Lさんは、ぼくが天才的なひらめきみたいなものを持っていて、なんでもぱっぱと取り出せるように見えるようなのだけれども、それは大きな誤解だ。
こちらは、毎回、しんどい産みの苦しみ味わっているのだ。
ところが、Lさん、最初から「天才的ひらめき」を織り込み済みで仕事をとってくることが多くて、最初は、「そんなの、現実問題無理だよ~!」と、ぶーぶー文句を言ったり、「だって、『まかせる』って言ったじゃない!」と反撃を食らったりしているのだけれども、いつの間にか、その難題をなんとか形にしようと夢中で走り回っている自分がいる。
(で、そんな最中に、Lさん、次の仕事の話を持ってきたりするのだけれども、こちらは産みの苦しみの真っ最中で、他の仕事のことを考える余裕などなく、「ああ、まかせる」、「適当に組んどいて~」となって、気がつくと、また新たな難題を含んだ仕事が「知らない間に」組まれていることになる。)

でも、結果的に、なんだかんだ毎回なんとか結果を出しているところをみると、Lさんの勘の精度はけっこう高そうだ。
Lさんの無理難題には、現実離れしたとんでもないものが多いのだけれども、でも、それは結果的に、いまだかつて見たこともないような新しいものを作り出すインスピレーションを与えてくれてくれることが多い。
ある意味、芸術なんていうのは、現実離れした夢のようなものに面白みがあって、Lさんのような現実問題無視の夢想のような無茶なアイデアがないと、なんとなく妥当で凡庸な線に落ち着いてしまってつまんないかもしれない。
まあ、モノを創る者としては、こんな面白いコンビはそうそうないと思う。




日本に帰ってから、はじめてのラーメン。


デジカメを手でもてあそびながら「マネージャー」のLさんと打ち合わせ。


Lさんもデジカメをいじり始める。


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