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No.266: シャルル・ド・ゴール (2007.6.13)

きょうは、日本から美術のF君がくるので、シャルル・ド・ゴールに迎えに行ってきた。
いつまでたっても現れないので、掲示板を見たら、到着ターミナルが着陸直前に2Fから2Cターミナルに変更になっていたようだ。
でも、待ち合わせ場所は2Fターミナルになっていたので、彼が、それに気づいてこちらにくるかどうかわからず、しばらく待った後、2Fと2Cの間を2回ほど往復した後、これは帰って連絡を待ったほうがよいな、と思って、とりあえず帰った。

かえってしばらく待っていたら、家のブザーがなったので、出てみたら彼だった。
なんと、うちの向かいのカフェでコーヒーを飲んでいて、ぼくが帰宅するのをながめていたらしい。
もうー、まったくー! ぜんぜん余裕じゃんか!!

お土産に、大量のご飯とか和食とか持ってきてくれていた。それから、タバコも!
ずっとひとりのパリだったけど、2人でのパリはどんなふうにみえるのか、ちょっと楽しみ。



シャルル・ド・ゴール、2Fターミナル。


到着ターミナルは2Cに変更になっていたようだった。

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No.265: レッスン日 (2007.6.12)

先日、先生に「今度の火曜日はレッスンをしてもらえるのですか?」とメールで聞いたら、「今度はグラスを持って話そう」とかいう返事が来ていて、よくわからないまま音楽院に出かけたのだけれども、約束の時間に遅れてしまって、部屋には誰もいなかった。

しばらく待っていても誰も来ないので、置き手紙をして外の公衆電話から先生に電話すると、近くのカフェにいらっしゃるとのこと。
行ってみたら、みんないた。

先生、「アツィーロはすごく上手くて、おまけに、たった1年でものすごく変わった。いつもとてもよい練習をしてレッスンにきていた」とか、「こんど、コンクールの審査員にアポをとって、どういうことなのか聞いてくる」とか、「アツィーロとのレッスンの時間は、ぼくにとってとてもよい時間だった」とか、いろいろ言ってくださって、でも、フランス語が下手なぼくは、それに対してうまく自分の気持ちを伝えることができなかった。
きょう、帰りぎわ、先生といっしょに写真を撮らせてもらった。

帰ってから上手く言えなかったことをメールで書いて、残りの滞在時間も、時間の許す限りレッスンしていただきたいとお願いしたら、すぐにOKのお返事が来た。
ほんとうに、L先生、好きだ。
L先生の音楽には愛情みたいなものが感じられて、渡仏前から好きだったのだけれど、その音楽は、こういう先生の愛情あふれるお人柄からにじみできくるんだろうなぁ、と思う。

そのあと、台湾から来た女の子に昼飯に誘われて、朝鮮から来た女の子と3人でランチをしてきた。台湾料理の店だったんだけど、手ごろな値段で、とてもうまかった。
もうー、コンクール前はあんなにこわかったのに、この変貌ぶりにはついてけないよー

あしたは、美術のF君が日本から1週間ほど遊びに来る。
それで、あした、CDG空港に迎えに行くことにしたんだけど、それでも心配みたいで、いろいろ心配ごとを訴えてくる。ちょうどいまも、彼から「(空港の)例の待ち合わせ場所なんだけど、場所のイメージつかめなくって、、(^^;」というメールが来たところ。
それで、『もうーっ! エールフランスの直行便で、しかも空港の詳細地図&空港お迎え付きで、それでも心配なのか~っ!』と思ったので、「もうー! くればわかるよっ!(笑)」っていう返事を書いたら、「笑(^^;」という返事がきて、笑ってしまった。
なるほどー、美術の彼には、まず先に『場所のイメージ』が必要なのだな。
彼の頭の中を想像すると、なんだか楽しい。



レッスン室の扉


レッスン室

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No264: 退去届け (2007.6.11)

きょうは、朝から、コンサートのことや、講座のことや、そのほかいろいろ、いろんな人といろんな用事で、パリ市内やら日本やらに電話やらメールやらで連絡を取ったり、不動産事務所に退去手続きにいったり、その後、閉店間際に電気店にプリンタのインクカートリッジを買いに行ったり、パン屋にバケットを買いに走ったりしているうちに夜になってしまった。

退去手続きをして、ああ、いよいよ帰国が近づいてきたんだなぁと思う。
ここ、いろいろといいかげんで困ったことが起こってくれちゃうところなんだけど、でも、なんだかかわいげがあって、憎めなくて、いとおしいところだよなぁ・・・と思う。



サン・ミシェル。電気店の帰り。

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No.263: 帰国後のコンサート (2007.6.10)

日本の家族からメールが来て、どうも、ぼくのために帰国後のコンサートの準備をしてくれているみたい。
ピアノのYさんに連絡したら、快いお返事をいただけて、ひょっとしたら、Yさんとのコンサート、本当に実現するかもしれないかんじ!

* * *

きょうは、次年度のアパートをさがしているの音楽院の子が2人、ぼくが住んでいるアパートを見にきた。次のアパートの候補のひとつとして考えているみたい。
「いごこちがいいね」とか言ってくれて、けっこう長い時間部屋でおしゃべりとかしていた。
そう、ぼくにとっては、狭いけど、居心地がよくて、とても好きなアパートだったけど、もうすぐこの部屋ともお別れだな。

* * *

夜、フルートの先生から、メールのお返事が来ていた。
先生という立場の方からのメールなので、内容を直接引用することは控えておこうと思うけれども、今回の審査結果については、先生としては思うところがあるというようなニュアンスのことを、率直に書いてくださっていた。

うん、やっぱり、自分では良い演奏ができていたと思う。
そして、この1年間、先生に教えていただいた音楽に誇りを持とうと思う。
それで、先生に、『私は、Yさんと一緒によい演奏ができたと思っています。Yさんも「2人で満足すべき演奏ができた」と言ってくれていました。私は、今年の夏に帰国しなければなりません。結果は残念でしたが、尊敬する先生に教えていただけたことはとても嬉しく思っています。それは、私にとって素晴らしい経験でした。帰国後、Yさんと一緒にコンサートをやって、日本で、先生に教えていただいた音楽を演奏したいと思っています。』というお返事を書いた。



アパートの階段

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