マトリックス:リローデッド

(原題:THE MATRIX RELOADED/製作総指揮、監督、脚本:ウォシャウスキ兄弟/
製作総指揮:グラント=ヒル、ブルース=バーマン/主演:キアヌ=リーヴス)

公式サイト

注意!

とりあえず、このレヴューを読む前に、最低限、前作『マトリックス』を見ておくことをお薦めします。
あらすじからして、前作のネタバレが無いと何も語れない状態になってしまいますので。

あらすじ

 前作『マトリックス』ラストにて、救世主の力に目覚めたネオ(キアヌ=リーヴス)。ホバークラフト、『ネブカデネザル』を拠点に、モーフィアス(ローレンス=フィッシュバーン)、トリニティ(キャリー・アン=モス)、戦死したタンクに代わる新しいオペレーター、リンク(ハロルド=ペリノー)とともに、『マトリックス』解放のためにアクセスを続けていた。
 そんな中、迫る25万の殺戮マシン『センティネル』から『ザイオン』を防衛するために、司令官ロック(ハリー=レニックス)から召集命令を受けるホバークラフトの各船長。
 『マトリックス』で協議をする船長たちの前に、現れるエージェント、そして、ネオに倒されたはずのエージェント・スミス(ヒューゴ=ウィーヴィング)。
 追跡を逃れ、一度はザイオンに戻るモーフィアスたちだが、予言者(オラクル)(グロリア=フォスター)からの手紙が届き、ネオを予言者に会わせるために再び『マトリックス』に戻っていく。
 数々の戦いを経て再会を果たしたネオと予言者。
 予言者の言葉に従い、キーメーカーから『鍵』を受け取るべく、キーメーカーを捕らえるメロヴィンジアンに会いに行くネオ。
 果たして、ネオたちは無事にキーメーカーから『鍵』を手に入れられるのか。そして、予言の通り、戦いは終わるのか?



 まず、結末を見るまで何ヶ月も待たされるのはお断り、という方にはお薦めしない。
 第1作目については、ちゃんと閉じた輪になっていて、今作はそれに更に掛けられた輪、になってるわけだが……もう1個掛けること前提なんで閉じていない。『マトリックス:レヴォリューションズ』に続く、と最後に思い切り出る。
 内容については、面白かった、と素直に言えるもの。
 前作には、広告と内容とのギャップによる、いい意味でのショックがあったが、今作においては、それが少々裏目に出ている気がしないでもない。
 所謂、新キャラ、そして数々のアクションシーン。CMで、それこそゲップが出るほど見ているだけに、実際に見てみると「え?もうおしまい?」という感じになってしまう。要は『すでに知ってるマトリックス:リローデッド』になってしまってるわけだ。
 唯一、100人のエージェント・スミス対ネオのところはなかなかに楽しかった(過程が)けど。
 まぁ、実際のところ、前作にせよ、あまりにも有名になってしまったあのシーンが映画の見所の全てではないように、今回も別に、ハイウェイチェイスが見所の全てではない。というか、極々一部でしかない。まぁ、トリニティかっこいいんだけどね。
 ストーリーについては評価省略。起承転結の『転』までにしかなってない以上はなんとも言えない。内容的には起承転転て感じだったけどね。まぁ、前作の大前提(と勝手に俺が思ってたこと)を2つもひっくり返しちゃったわけで……多分、『レヴォリューションズ』でまだひっくり返るのではないかと。3つくらい。伏線も張ってたしねぇ。果たして、想像を超えたオチは用意出来るのだろうか。
 アクションについては、流石に見せ方をよくわかってらっしゃる。前回のレヴュー、『リベリオン』で感じた見切れの不満の正体って奴を、今作で確認できた。
 要は、インパクトの瞬間をきっちりと見せられるかどうかなのだ。
 刀を振る>敵に当る>敵がすっ飛ぶ、のプロセス。『リベリオン』ではこの「敵に当る」の部分が画面外で処理されてしまっているから、アクションとして不満が残ってしまったわけなのだな。インパクトというのは重要だ。
 演出。ウォシャウスキ兄弟は、本当に、日本のサブカルチャーが好きなのだなぁと思えるシーンが、今回は盛りだくさんであった。
 O氏が言っていた、エージェント・スミス=某特撮超有名悪役説もかなり納得できたし、ラスト近く、ネオがトリニティを救うシーンなんか、どう見ても……いや、ネタバレなので明かすまいが……やっぱり助かったトリニティはムクリと起き上がって「フッフッフッフッフッフ。まぬけめ!ネオ」と言うのが礼儀ってもんだろう(ぉ………あ〜、わからない人はわからなくていい。これだけでわかった人は……ごめんなさい。
 あと個人的に痛かったのは、ザ・ツインズ。奴らの必殺技は、何年か前に自作で使おうと思ってたギミックだったんだが……あんなよく出来た映像で見せられてしまっては完敗。でも多分使うけどね。
 今回のキーパーソン、というか裏の主人公はなんと言ってもキーメーカー。あんなしょぼくれたサラリーマンのようなおっさんが、どうしてあんなにかっこいいのか。俺はもう一度、キーメーカーを見に行こう。
 最後に一言。見に行く人は、スタッフロールもきっちり最後まで見ること。ちょっとだけ得ができるよ。
 
 なんか読み返してみるとあんまり面白くなかったようなレヴューになっているような……前作面白かった人、見て損はないです。

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