2001年12月の読書日記 〜03日 村上春樹「カンガルー日和」 03〜04日 村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」 04〜05日 村上春樹「パン屋再襲撃」 05〜06日 村上春樹「レキシントンの幽霊」 06〜07日 ゴルデル「鏡の中、神秘の国へ」 10〜13日 ゴルデル「フローリアの『告白』」 14〜15日 江國香織「落下する夕方」 16〜18日 江國香織「ホリー・ガーデン」 18〜23日 江國香織「つめたいよるに」 25日 江國香織「こうばしい日々」 26〜27日 江國香織「きらきらひかる」 27〜30日 江國香織「すいかの匂い」 01年12月30日 日曜日 江國香織「すいかの匂い」新潮文庫pp.65-230 「すいかの匂い」読了。まあまあかな。短編集だし(←やっぱ長編の方が好きな僕)。明日は一日家にいるし、これが今年の読書納めでしょう。 01年12月27日 木曜日 江國香織「きらきらひかる」新潮文庫pp.120-213 「すいかの匂い」新潮文庫pp.1-64 「きらきらひかる」読了。これもよかった。設定はいかにも江國香織っぽい、おかしな設定(アル中&ホモの夫婦)だけど、ほとんど違和感なかった。というよりも、かなり透明感があって清潔な感じ。これもかなり好きな方に入るだろうな。 で、次は「すいかの匂い」。こちらは短編なのね。 01年12月26日 水曜日 江國香織「きらきらひかる」新潮文庫pp.1-119 またしても、江國香織で「きらきらひかる」。この際だから、江國香織、一気に読んじゃえ気分。 で、この作品。これまた特に違和感なく、いい感じで読み進められる。にしても、女の子は大変だ。江國作品だと、善良な男の人がひどく間抜けに見えてくるし・・・。 01年12月25日 火曜日 江國香織「こうばしい日々」新潮文庫pp.1-177 「こうばしい日々」一気に読了。これはいい。とてもいい。この本に収められてる2編、どっちもいいけど、「綿菓子」のほうがより好き。 この本の最後の「解説」も出色。ふつう、解説は読まないし、読んでもせいぜい流し読み。だいたい読んでよかったと思えるような解説にはお目にかかったことがない。でも、この解説はおもしろかった。 解説でふれられてた、江國さんのファックスのエピソードはかなりのお気に入り(僕にも、多少、身に覚えがある)。江國さんってボケタイプだったのね・・・。 01年12月23日 日曜日 江國香織「つめたいよるに」新潮文庫pp.146-201 「つめたいよるに」読了。ほんと読みやすい短編集だった。いろんな雰囲気の話があったし。江國香織、こういうの書くんだ、と興味深かった。 01年12月21日 金曜日 江國香織「つめたいよるに」新潮文庫pp.60-145 異常なほど読みやすい短編集だ。短編って話に入ったと思ったら話が終わってしまうので、あまり好きじゃないんだけど、この短編集は話にすぐに入れる。比較的短い話ばっかなのに、かなり読みやすい。 01年12月18日 火曜日 江國香織「ホリー・ガーデン」新潮文庫pp.171-327 「つめたいよるに」新潮文庫pp.1-59 「ホリー・ガーデン」一気に読了。かなり夢中になって読み進んでしまった。江國香織の小説にしては珍しく、感情移入のできる(=自分と共通点のある)登場人物がいたのが大きかった。主な登場人物3人のうち、静枝と中野はよくわかる。果歩はわけわからんが。うん、これよかった。かなりお気に入りかもしんない。 01年12月15・16日 江國香織「落下する夕方」角川文庫pp.67-296 「ホリー・ガーデン」新潮文庫pp.1-170 「落下する夕方」、旅先のホテルで読了。うん、読みやすいし、違和感なく読み進められた。話としてもおもしろくて、おかげで新幹線の中が充実したものになりました。 で、帰り道で同じく江國香織の「ホリー・ガーデン」を読み始める(急遽、旅先の書店で購入)。こっちは多少違和感があるものの、話にはすぐ引き込まれた。静枝を見てると、前向きなのが痛々しく見えるから不思議。こういうのはやだなあ。僕も静枝タイプだろうから、注意しないと。 01年12月14日 金曜日 江國香織「落下する夕方」角川文庫pp.1-66 今日から「落下する夕方」。昨日、何を読もうかと本屋に行ったものの特に目につくものがない。とすると、でくさんの読んでた江國香織でも読もうか、と。だがしかし、でくさんが掲示板で挙げてくれた「お気に入りの江國香織」をメモってくるのを忘れていたのだった(←あほ)。そこで、心を無にして、平積みになっているものをパラパラめくりながら、僕のお気に入り「なつのひかり」に近いにおいがする本を物色。で、選んだのがこの本。家に帰ってから、掲示板を見たら・・・ビンゴ! すごいぞ>僕。 前置きが長くなったけど、ここまで読んだ感じだと、違和感なくすっと話しに入れた。たぶん、これはいけるわ。 01年12月13日 木曜日 ゴルデル「フローリアの『告白』」NHK出版pp.106-213 「フローリアの『告白』」読了。かなり流し読みしちゃったな。この本、やっぱりアウグスティヌスの『告白』を読んだことないと、本当のおもしろさはわからないだろな。 さーて、明日からは何を読もうかな・・・。 01年12月11日 火曜日 ゴルデル「フローリアの『告白』」NHK出版pp.65-105 今日もたんたんと。実はわりと流し読みの構え、かも^^; これ、やっぱノンフィクションのような気がしてきた・・・。うーむ。 01年12月10日 月曜日 ゴルデル「フローリアの『告白』」NHK出版pp.1-65 今日から「フローリアの『告白』」。これまでと、なにやら風情が違うが・・・。だいたいこれはホントに実在する話なのか、それともゴルデルの創作なのか。どっちと考えるかで読み方が変わってくると思うんだけど・・・。ただいま困惑中。 01年12月07日 金曜日 ゴルデル「鏡の中、神秘の国へ」NHK出版pp.83-213 「鏡の中、神秘の国へ」読了。読みやすいけど、実はすごいこと書いてあって、重い重い話。講義の後のぼーっとした状態の頭で読んでたから、あまり理解できなかったのが残念。また近いうちに読み直す必要あり。 01年12月06日 木曜日 村上春樹「レキシントンの幽霊」文春文庫pp.145-213 ゴルデル「鏡の中、神秘の国へ」NHK出版pp.1-82 「レキシントンの幽霊」読了。ハズレなしという感じで、わりと楽しめた。 ここらで村上春樹短編週間はひとまずやめて、ゴルデル週間へと突入。注文してたのが何冊か届いたから。 まず「鏡の中、神秘の国へ」。相変わらず、「世界は不思議に満ちている」という表現があちこちに踊ってる。ゴルデル、こればっかだ(笑)。また、これかー、と思いつつも、少し読むと、これがやっぱりほっとするんだわ。相変わらずアイデアはうまいし。天使に人間のことを教える、なんて思いつかねー(逆なら当たり前だけど)。 01年12月05日 水曜日 村上春樹「パン屋再襲撃」文春文庫pp.131-221 「レキシントンの幽霊」文春文庫pp.1-145 「パン屋再襲撃」読了。けっこうおもしろい話が多かった。「ねじまき鳥クロニクル」の下地になった短編があることは知ってたけど、この「パン屋再襲撃」に収められてる「ねじまき鳥と火曜日の女たち」がそうなのね。でも、「ねじまき鳥クロニクル」の出だしの部分とほとんど同じなので驚いた。もっと違うのかと思ってたら、まんまだもんな。違うところを探す方が難しいぐらいだ。 続いて「レキシントンの幽霊」。村上春樹の短編を読む日々はまだ続く。これもけっこうおもしろい話が多い。女性を語り手として「私」で話してる話がいくつかあるのは珍しい。村上春樹は「僕」しか主人公にしないのかと思ってた。 01年12月04日 火曜日 村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」新潮社pp.145-201 「パン屋再襲撃」文春文庫pp.1-130 「神の子どもたちはみな踊る」読了。うん、やっぱり気に入ったのは最初読んだときと同じで、「かえるくん」と「蜂蜜パイ」だな。「蜂蜜パイ」には救いがある。やっぱ前向きなのが好き。 続いて、「パン屋再襲撃」。これは初めて読む短編集。ここんとこ村上春樹の短編を続けて読んでるけど、おもしろいねこの作品。一話一話が長めなのもいいし^^; 01年12月03日 月曜日 村上春樹「カンガルー日和」講談社文庫pp.121-251 「神の子どもたちはみな踊る」新潮社pp.1-144 「カンガルー日和」読了。なにやらよーわからん短い話ばっかりが続いてたけど、まあそれなりに楽しかった。 で、「神の子どもたちはみな踊る」。これを読むのは2度目。 p.121 「これからあなたはゆるやかに死に向かう準備をなさらなくてはなりません。これから先、生きることだけに多くの力を割いてしまうと、うまく死ぬることができなくなります。少しずつシフトを変えていかなくてはなりません。生きることと死ぬることとは、ある意味では等価なのです」 過去の読書日記へ 本棚トップページへ |