2001年6月の読書日記 〜4日 村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」 9日 佐伯一麦「ア・ルース・ボーイ」 14日〜16日 宮本輝「月光の東」 28日〜 古井由吉「木犀の日」 01年6月1日金曜日 村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス(上)」講談社文庫pp.97-112 6月だ。いつも通り、5月分は「過去の読書日記」の方に移しました。 今日はほとんど読んでないし、これくらいで。 01年6月2日土曜日 村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス(上)」講談社文庫pp.113-373 今日は気分良く読み進めて、上巻読了。 (信じられないことに)かなり本に集中できる精神状態になっている。なんでだ? 「ダンス・ダンス・ダンス」は「羊をめぐる冒険」の続編だから、昔の作品だと思いがちなんだけど、実はけっこう新しいんだよね。発表順は、「世界の終り」の後、「ノルウェイの森」を挟んで、「ダンス・ダンス・ダンス」となってた筈。 なんでこんなこと言うかというと、「ダンス」の雰囲気が僕の好きな春樹の雰囲気だから。やっぱ、「世界の終り」以降の春樹が好きだな。僕は。 01年6月3日日曜日 村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス(下)」講談社文庫pp.1-62 今日も何となく読み進めてしまった。話の筋をほとんど覚えてないし、読みやすいから、どんどんいきたくなっちゃう。 01年6月4日月曜日 村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス(下)」講談社文庫pp.63-365 「ダンス・ダンス・ダンス」一気に読み終わっちゃった。おもしろい作品だけど、テーマが掴みづらい。こないだ「ねじまき鳥」をある程度まで読み解けたから、村上春樹の読み方がわかったつもりになってたけど、やっぱわかんないやつはわかんないな。 ……読みながら、思わず家にあったビーチボーイズのCDを引っ張り出して来ちゃった。「サーフィンUSA」に、「グッド・ヴァイイブレーション」。いいね〜。と、勢いづいて今日ベスト盤まで買っちゃったよ。 それに春樹の本読んでると、お腹空いて、ご飯がおいしくなる。昨日は母親に頼んでオムレツ作ってもらったし。 さて、明日からは何を読もうか。 2001年6月9日 土曜日 佐伯一麦「ア・ルース・ボーイ」新潮文庫pp.1-188 なんとなく、以前買ったまま本棚の中で眠っていた「ア・ルース・ボーイ」を手に取る。……読み進める。今の気分にぴったりだ。ふだんの僕ならたぶん馴染みにくいと感じたと思うんだけど。僕の今求めている本を読めたという感じ。短い本だし一気に読んじゃった。内容自体はなんとなく、なんとなくという感じだったかな。 2001年6月14日 木曜日 宮本輝「月光の東」中公文庫pp.1-209 久しぶりの更新だ。 先週からちょっとずつ宮本輝の「月光の東」を読んでいました。本屋でまだ読んだことのない、宮本輝の長編を見つけたので。中公文庫ってのが盲点だった。 内容自体はまた今度にします。……なんせ忙しい。地獄の忙しさだ。 2001年6月15日 金曜日 宮本輝「月光の東」中公文庫pp.210-326 今日もそこそこ。話としては読みやすいし、先が早く読みたくなる。この辺りはさすが宮本輝。ただし、またもや微妙な謎かけ(今回は「月光の東とは?」)で、読者を引き込もうとしている。ここんとこ、宮本輝この方法ばっかりだ。手法のマンネリ化著しい。他の方法でも良いもの書けるのに、同じ手ばっかり使うようになった最近は不満。これからもこれで続けるつもりか?結末しだいでは、また怒るかも。 2001年6月16日 土曜日 宮本輝「月光の東」中公文庫pp.327-504 「月光の東」読了。そんなに悪くなかった。怒らずにはすんだ。 印象深かったのは、自分を好きになるという思考が重要だという箇所。「生きるということは、自分を肯定するところから始まるのかもしれない」。 2001年6月28日 木曜日 古井由吉「木犀の日」講談社文芸文庫pp.1-16 久々の更新。長らく更新できなくてごめんなさい。 で、選んだ本は、古井由吉。 だけど、ほとんど進んでません。この人の作品は、一気に読むというよりは、話の内容・示唆することなどなどを考えながら、うなりながらゆっくりと読むっていうものだろうし。 しばらく、こういうペースで。 本棚トップページへ |