梨木香歩情報部

梨木さん関連の情報いろいろ。たくさん抜け落ちているものもあると思うので、ここに掲載している以外の情報をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひとも掲示板orむらさきまでご一報お願いします。

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新 着 情 報

フリオのために
『小説新潮 2003年6月号』新潮社、pp.314-342(読み切り)

村田エフェンディ滞土録
本の旅人』2002年11月号〜(連載中!) 角川書店

ぐるりのこと
考える人』2002年夏号〜(連載中!) 新潮社



講 演 会 レ ポ ー ト
(各サイトから気になった所を引用させてもらってます)

2002/04/05 『裏庭の周辺を歩く』 京都精華大学
  きみどりさんとカメさんから講演会レポートをいただきました。
  • 「無理やり言語化してしまうと、イメージが貧困なものに、小さなものになってしまいます。書きたいと思うときが来るまでは、それを無理に書きまとめる必要はないんじゃないかという気がします。」
  • 「イメージだけ伝われば、読んだ人の心の中に(言語化するよりも)かえって残って、読んだ人の心の中で分解されやすくて、無意識に収まりやすいと思います。その人なりの吸収のされ方をして一体これはどこからきたイメージの具合だろうと分からないぐらいにその人のイメージの中で(その人の『裏庭』の中で)形を変えて新しい創造の芽が芽吹いてくるそういう風な事態を望んでいました。」
  • 「『西の魔女が死んだ』を文庫化するときに、まいのお母さんに感情移入してしまって、ずいぶんセリフを増やしました」


1999/09/11 『問いの中で −遭難死しないための児童文学−』
  クレヨンハウス大阪

  Hermana Libraryで、レポートが公開されています。
   (トップ左下の「好きな作家」→「日本の児童文学の作家たち」→「梨木香歩」→「講演会レポート1」)
  • 「『からくりからくさ』で伝えたいことは何ですか?…伝えたいことを意識しない。読み手を意識して書いていない。自分自身の必要に迫られた切羽詰まったもの」
  • 「本を読んで『ああそうだったのか』という洞察を得ることも大切。作者に全部説明してもらうのではなく自分の想像力を働かせて自力で到達しないとダメ」
  • 「子どもの頃、本を読んで熱中していて、物語の終わりに近づくと悲しくなった。自分が物語からはじき出される気がして。だから、ラストを突き放すようなものにはしたくなかった。作品の中で抱えられているようなものにしたい」
  • …とても読みやすく丁寧にまとめてくださってるので、この他にも読みどころ満載です。是非、ごらんくださいませ。


1999/09/04 クレヨンハウス本店
  BOOKS 【M】 (森絵都:公認ファンクラブ)で、
  まこりんさんが講演会メモを公開しています。(トップ下部の「梨木香歩 講演会メモ」)
  • 「過去の自分を受け入れることができてこそ、成熟できる」
  • 「梨木さん自身の人格形成に大きく関わった書物は『少女パレアナ』。また、身体を壊して高校を休学した際に、夢中になって読んだのは『赤毛のアン』シリーズ」
  • 「小説を書くようになった切っ掛け…梨木さんにとっても、自分が安定していくためには物語が必要なのだそうだ」


1999/02/28 『問いの中を生きる』 甲西町立図書館
  カニグズバーグ ファンクラブHermana Library で、
  レポートが公開されてます。
  (カニグズバーグ ファンクラブ トップ下部の「梨木香歩」→講演録)
  (Hermana Library 「好きな作家」→「日本の児童文学の作家たち」→「梨木香歩」→「講演会レポート2」)
  • 「豊かな闇を書ければいいと思う」
  • 「ファンタジーでは、佐藤さとるが好き。端正な文章、リアリティがある」
  • 「『からくりからくさ』の舞台は、彦根、近江八幡」



雑誌のインタビューとか、TVとか

インタビュー 梨木香歩さんの魔法空間
  『月刊MOE 2003年7月号』白泉社、pp.22-23
  (主に絵本シリーズに関するインタビュー)
  • 「描き手(絵を担当してる方)がそのとき試行錯誤している世界は、書き手、つまり、私も試行錯誤し、慣れ親しんだ世界であったわけです。現実には会ったことのない方々でありながら、深いレベルで交流している。そういう不思議な連帯感がありました。」
  • 「『マジョモリ』では母親のなかの少女性みたいなものを書きたかったんです。」
  • 「祖母のうちはしんとしていて……しょっちゅう行き来はあったんだけれど断片的なことだけを覚えています。(中略)…ずっと、私はそういう場所を自分の本で書いているのかもしれませんね。」


2003年6月の出会いのストーリー」『出会いのストーリー』フジテレビ
(リンクを貼りたいんですが、フジテレビはリンクにうるさそうなのでやめときます。検索サイトで「出会いのストーリー」で検索すればすぐ辿り着けます。原作は全文載っているので、是非ごらんください。)



『からくりからくさ』 梨木香歩FAXインタビュー
  『活字倶楽部 '00冬号』雑草社、2000年3月、p.34
  • 「『からくりからくさ』にはいくつものテーマがあるわけですが、それぞれのテーマは、ちょうど唐草模様のように、一つの蔓の合間合間に生まれていくモチーフであり、ずるずるつながって、全体でまた一つのイメージが構成されるようにアレンジしてあります。」
  • 「自宅の猫の額ほどの庭がジャングルのようで、そこから何かしら採ってきて食事の材料に混ぜ込んでいます。」



雑 誌 連 載 、 読 み 切 り

フリオのために
  『小説新潮 2003年6月号』新潮社、pp.314-342
  • これは文句なしにおもしろいです。ほんとにおもしろいです。書き下ろしを加えて、出版されるという噂もあるので楽しみに待っていましょう!


村田エフェンディ滞土録
  『本の旅人』2002年11月号〜(連載中)、角川書店
  • 歴史ものなのかファンタジーなのか、なんだか摩訶不思議な世界が繰り広げられています。舞台は1899年のスタンブール(トルコのイスタンブール?)。今まで文庫になってるのとはひと味違った梨木さんの文体が新鮮。エッセイの『春になったら苺を摘みに』の感じにちょっと似てます。
  • 『本の旅人』は、大型書店で毎月無料配布されています。ただし、配布してる書店が少ない&すぐなくなるので、手に入れるのはちょっと難しいかも。毎号たった100円なので、定期購読するのが吉。ただ、連載はいつまで続くんだろう? もうすぐ1年経つし……。


ぐるりのこと」『考える人』2002年夏号〜(連載中)、新潮社
  • エッセイなんですが、毎回かなり分量(8頁ぐらい)あって読み応えがあります。梨木さんの普段考えてることや生活のことがよくわかります。毎回、「ほー」と思わせられるような鋭い(おもしろい)視点からの切り込みがあって、おもしろいですよ。



既 刊 本

文庫
りかさん』 新潮文庫 2003/07
からくりからくさ』 新潮文庫 2002/01
西の魔女が死んだ』 新潮文庫 2001/08
裏庭』 新潮文庫 2001/01


単行本
マジョモリ』(絵・早川司寿乃) 理論社 2003/05
蟹塚縁起』(絵・木内達朗 ) 理論社 2003/02
ペンキや』(絵・出久根育) 理論社 2002/12
春になったら莓を摘みに』 新潮社 2002/02
りかさん』 偕成社 1999/12
からくりからくさ』 新潮社 1999/05
裏庭』 理論社 1996/11
エンジェル エンジェル エンジェル』 原生林 1996/04
西の魔女が死んだ』 小学館 1996/04
丹生都比売』 原生林 1995/11
『西の魔女が死んだ』 楡出版  1994/04 (絶版)


訳書
哲学と子ども』(G.B.マシューズ著 倉光修・梨木香歩訳) 新曜社 1997/11




梨 木 さ ん 関 連 リ ン ク

矢じるしの先っぽの国 (Top「音のない音楽〜梨木香歩さんの世界〜」)
既刊本のわかりやすい紹介と端的な感想。

みんなでしあわせになろうよ (Top「本のはなし」→「梨木香歩」)
既刊本すべての感想。

Hermana Library 
(Top左下「好きな作家」→「日本の児童文学の作家たち」→「梨木香歩」)
豊富な雑誌掲載情報、講演会レポートが2つもあります。

BOOKS 【M】 (森絵都:公認ファンクラブ) (Top下部の「梨木香歩」)
既刊本リストと講演会レポート。

カニグズバーグ ファンクラブ (Top下部の「梨木香歩」)
雑誌掲載情報、講演会録、『からくりからくさ』&『りかさん』の家系図。

音楽とペーパーバック(Top和書→梨木香歩
既刊本のわかりやすい紹介と感想。