ThinkPad X21 (2662-64J)

購入日:2001年10月31日
購入店:Sunshine (現ec-current
購入金額:14万9800円(税別)

グレードアップ
メモリ: 128MB→256MB
     標準128MB+128MB(IO DATA SDIM100)
HDD: 20GB→20GB 日立製をIBM製流体軸受けHDDに換装(IC25N020ATDA04)


購入まで

ThinkPad 600XでThinkPadに惚れ込んだ僕。600Xは自宅で使用し、研究室ではNEC製のスリムタイプ液晶デスクトップを使用していた。が、自宅・研究室両方でThinkPadを使用したいという思いが募る。しかし、世の中、そう簡単にパソコンを買い換えるわけにはいかない。ということで、時期を窺いながらも、1年半近く我慢する。

次に買うThinkPadは長らくXシリーズと決めていた。600Xの正当な後継機種はTシリーズだけど、Tシリーズはそんなに評判がよくなかった。実際、店頭で触った感じでも、Xシリーズの方がどうみても作りが良い。600系と同様に、Xシリーズにはパームレストにラバー塗装がなされている。キーボードもXシリーズの方が好み。

そして、時はついにやってきた。当初ねらっていたのは、ワイヤレスLAN内蔵のThinkPad X22。でも、高い! 一方、X22の発表でX21の価格は日に日に落ちていく。特にThinkPad Clubを見ている人のために優待価格を用意しているSunshineでそれは顕著。そんなとき、ClubIBM恒例のオークションでX20が出品される。10万円以下で買えるなら、X20でもいいや、と思って、気合いいれて参加。だけど、落札できず。これで、そのとき、優待価格が15万円を切っていた、SunshineでX21購入を決意する。待てば、もう少し下がりそうだったけど、これ以上待つと品切れになりかねない。(実際、Sunshineでは最安値で14万4800円まで行ったが、これぐらいなら安全にゲットできるのを選んで正解だったと思う)。

そして、注文に至り、入手。



使用感(良いところ)

薄い
600Xに圧勝なのは、この薄さ。まあ、CD-ROMが内蔵されてないんだから、当然ではあるが。この薄さは見た目だけじゃなくて、キーを打つときにも効力を発揮する(キーボード参照)。

軽い
この重量だと、持ち運んでもいいかという気になる。とはいっても、ノートパソコンを常時持ち歩く趣味はないから、未だ持ち運んだことはないが。

筐体の剛性感
600Xよりは少し落ちるような気がするものの、十分及第点。

筐体の高級感
600Xでやみつきになったのと同じ感触のラバー塗装。気持ちいい。ただし、600Xの塗装よりも汚れは目立ちやすいような気がする。

キーボード
最初触ったときは、600Xにはやっぱり劣る、とちょっと不満だった。キーボードの左隅(PCカードスロットの上付近)が少したわむし。スペースキーは、左側と右側でクリック感が違うし。何より、キーボード右側はキーが小さくなってる。最初のうち、これは打ちにくかった。均等ピッチの英語キーボードに換装しようかと真剣に考えたほどだ。だけど、使い慣れると、僕は600Xよりも、X系のキーボードの方が気にいってきた(600Xのキーが多少、経年劣化してきたせいかもしれない)。600Xよりも断然気に入ったのは、筐体の薄さがもたらす打ちやすさ。どういうことかというと、600Xは薄いとはいっても多少厚みがある。当然キーボード部は机から少し高い位置にある。だから、指と肘の間に角度がついて、打ってると肘に負担がかかるんだよね。僕の打ち方に癖があるからかもしれないけど。一方、X系は薄いから、机と水平に近い感じでキーを打てる。僕にとっては、この方が打ちやすいのだ。

バッテリ
バッテリに持病を抱えていた600系に対して、標準で4時間以上バッテリ駆動が可能なX系。自宅で、布団とか、こたつとかに移動してメール書いたりする僕にとっては、これはありがたい。完全ケーブルレス環境は快適です。



使用感(悪いところ)

ない(笑)。愛があれば、不満なんてないのだ(笑)
だけど強いてあげるとすれば(←あるんかい!)……

異音
HDDかファンの辺りから、たまにパタパタパタという音がする。でも、HDDの音ではなさそう。音としては、モデムの呼び出し音に似てる。この音、けっこう耳障り。まあ、常時音がしてるわけでもないので、あきらめて使ってます。(個体不良だと修理したいけど、この音が気になっている人は他にもいるみたいなので。こういうものか、と思えば、それほど気にならない)

HDDの音
600Xでも同じHDDを使用してるけど、明らかに600Xの方が静か。これは筐体の作りと関係してるんでしょう。まあ、最初は気になったけど、もう慣れました。←HDDの音って常時聞こえるだけに、最初は耳障りでも、いつのまにか気にならなくなるもんだ。

スピーカー
これは貧弱。なんせモノラルだし。まあ、自宅だとスピーカーで音楽聞くこともないし(←せいぜいイヤホンで聞くぐらい)。

Windowsの終了に時間がかかる
600XでもX21でもWin2000をクリーンインストールしてるんだけど、一瞬で電源の切れる600Xに比べると、X21は明らかに時間かかってます。なんでやろ? まあ、しゃあない。

LCDサイズ
600Xに13.3inchに対して、X21は12.1inch。この差はけっこう大きい。最初、文字が小さく感じた。もう慣れましたが。



総評

600Xと違って、HDDのみの1スピンドルマシン(CD-ROMが内蔵されていない)だけに、使う人を選ぶとは思いますが、良いマシンです。僕は、自宅(X21)と研究室(600X)でのファイルのやりとりは、32MBのUSBメモリーキーでやってるので、FDDも不要だし。僕は、600XとX21のどっちがいいかと問われれば、「X21」と答えます。あくまでも、僕の使い方では、ですが。



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