『ゴドーを待ちながら』で有名なサミュエル･ベケットですが、後期の作品はあまり知られていません。難解とされ、実験的な要素も強いため上演される機会も少ないのかもしれません。しかし特異な光りを放つ後期の戯曲には黙読しただけではわかりにくい、上演を前提としたベケットの計算が書き込まれており、観るものに多彩な想像をもたらします。

「ベケット･ライブ」はかつてパリのルコック演劇学校に学び、その後転形劇場で活躍した俳優 鈴木理江子が、１９９９年よりベケットの後期作品を中心に企画・出演しているシリーズです。

 

■ 過去の上演記録

ｖｏｌ.７

２００６　３／２２−２６

『見ちがい言いちがい』 　　“ｍａｌ ｖｕ　ｍａｌ ｄｉｔ”／“Ｉｌｌ ｓｅｅｎ Ｉｌｌ ｓａｉｄ” 　　コンセプト・翻訳 ： 宇野 邦一 ／ 演出 ： 三浦 基 ／ 出演 ： 鈴木 理江子

ｖｏｌ.６

２００５　２／２−６

『クァクァ』 〜『事の次第』より 　　“ｑｕａｑｕａ” ａｄａｐｔｅｄ ｆｒｏｍ “Ｈｏｗ ｉｔ ｉｓ”／ “Ｃｏｍｍｅｎｔ ｃ'ｅｓｔ” 　　演出 ： 阿部 初美 ／ 翻訳 ： 長島 確 ／ 出演 ： 鈴木 理江子 ・ 井出みな子

ｖｏｌ.５

２００４　３／２４−２８

『あしおと』 　　“Ｐａｓ” ／“Ｆｏｏｔｆａｌｌｓ” 　　演出 ： 阿部 初美 ／ 翻訳 ： 長島 確 ／ 出演 ： 鈴木 理江子 ・ 井出みな子

ｖｏｌ.４

２００３　３／１９−２４

『ロッカバイ』 ａｎｄ リーディング 　　“Ｂｅｒｃｅｕｓｅ” ／ “Ｒｏｃｋａｂｙ” 　 　演出 ： 阿部 初美 ／ 翻訳 ： 長島 確 ／ 出演 ： 鈴木 理江子

ｖｏｌ.３

２００２　３／２０−２４

『わたしじゃない』 　　“Ｐａｓ ｍｏｉ” ／ “Ｎｏｔ Ｉ” 　　演出 ： 阿部 初美 ／ 翻訳 ： 長島 確 ／ 出演 ： 鈴木 理江子

ｖｏｌ.２

２０００　６／２−４

『テキスト・フォア・ナッシング １３』 　　“Ｔｅｘｔｅ ｐｏｕｒ ｒｉｅｎ１３”　／“Ｔｅｘｔ ｆｏｒ ｎｏｔｈｉｎｇ １３” 　　演出 ： 藤田 康城 ／ 出演 ： 鈴木 理江子

ｖｏｌ.１

１９９９　５／２１−２３

「ブラン・ヴァン・ヴェルデの作品と 　　サミュエル･ベケットによるテキストの朗読」 　　“Ｔｅｘｔｅ ｐｏｕｒ ｒｉｅｎ １３” ／ “Ｔｅｘｔ ｆｏｒ ｎｏｔｈｉｎｇ １３” 　 　演出・出演 ： 鈴木 理江子