2002/08/12(MON)

美ヶ原林道から眼下をみる。		 翌朝７時半陽の光で起きる。

おかもは既に起きていなかった。昨日のフロントのおじさんに言ってトイレを借り、歯を磨き、顔を洗い、コンタクトをつける。

さあて準備は万全。
エメラルドマウンテンを飲んでしゅっぱぁーつ！

美ヶ原林道は無料化されたのにもかかわらず補修工事が進みかなり走りやすくなっていた。

みどりのトンネルをくねくねと登っていくと時折開けて山並みや眼下の街が見える。

初回金沢ツーリング往路を逆向きに走っていく格好なので、
「こんなに坂きつかったっけ？よく登ったなあ」
とか
「こんな公園みたいのあったかな？」
なんて思いながらゆっくりと走る。

武石峠。

武石峠茶屋跡で俺たちはディオの補修のために停まったのだった。
そのときは余裕がなかったので茶屋跡なんてことは気づかなかったのだが、おかもはきっちり覚えていた。

この場所で２時間ぐらい、
目を皿のようにして工具の代わりを探し、
サランラップを切るところの金具をマイナスドライバーがわりにしたり、
財布の中にあったバンドエイドをテープ代わりにしたりして
悪戦苦闘しながらキャプレーションを直したのだった。
げほげほ言うディオでこの坂を下り何とか辿り着いたのだった。

武石峠には昔は茶屋があったらしい。今は石碑と石垣が残るのみ。		 「なつかしぃーなぁー！」
なんて言いながら思い出話に花が咲く。

広くなったワインディングをがんがん登っていく。
自然とテンションも上がりペースアップ！！

KSRのバンク角も徐々に深くなりステップをすりすり走る。
おかもも時折センスタを擦りながら。

楽しくて楽しくて仕方ない！！

どうやらメット越しのオレの顔は満面の笑みだったらしい（笑）。
気持ちが正直に顔に出てしまうもんだからしょうがない
KSRの純正タイヤなんかじゃあそんなにグリップしないと今までは思っていたので、深く倒したりはしなかったのだが・・。
結構この純正がいい感じってのが今回初めてわかった。

次回はTT91GPあたりも検討していたのだが、この純正タイヤの方がロングライフだし迷うな。

そんな楽しすぎる好ワインディングを駆け抜けていくと白樺だらけの白樺平。

そして絶景の美ヶ原。

ツーリングの醍醐味を吸い尽くすかのような気分だ！
最高！さいこ〜う！
上：美ヶ原の駐車場から。
山が見渡す限り続いている。

左：展望レストランでおかもお薦めのキジソバにライスをつける。ライスは明るすぎて色が飛んじゃってますが・・。

下：展望レストランから旧料金所方面を望む。
こんな絶景と歯ごたえ充分の走りが楽しめて無料なんだからライダーにはたまらない。
山の向こうに山、山、そして山！

山が海の波頭が如く霞むまで続いている・・。
こんな景色なかなか拝めません。

土産物を物色しつつ展望レストランへ。

展望レストランというといかにも胡散臭い感じがするが、ここは別物。
そしておかもお薦めのキジソバにライスを食う。
前回アドレスで信州ツーリングに来たときに喰ったら、それがうまかったらしい。

空気がうまけりゃメシもうまい。
空気や景色も食事のスパイスとなる。

あいすくり〜む♪ゆ〜すくり〜む♪すきさー！！		 デザートには酷使した眼を気遣うべくブルーベリーソフト！
勿論目にもいいが味もひゃっこさもいい♪

ビーナスラインを存分に堪能しながら今度は少しのんびりと。

金沢ツーリングの時、この絶景ワインディングを30km/hしか出ない絶不調オレのディオで走ってもらったのだった。
そのときおかもは思い通りにいかないツーリングにブチ切れ状態・・。
そんなわけで、この景色をまともに見ておらず、

「こんないい景色だったんだー！」
とイヤな思い出を振り返りつつも笑っていた。
（いやあでもあの時のおかもはコワかった・・。）
そんなワインディングから和田峠を下り中山道へ。

途中のかやぶき屋根の接待茶屋も金沢ツーで休憩した思い出の場所の一つ。
その昔、中山道を通る旅人が体を休めた茶屋だ。

馬にも人にも食べ物を振るまわれたというこの茶屋は旅人にはさぞ嬉しかっただろうと思う。

脇には水がわき出ていてその水がうまいのだ。
ひっきりなしにタンクを持った人がくるなあと思っておじさんに聞いたら、
TVで紹介されて有名になってしまったようだ。

黒曜石の地質がいいらしく、飲食店の人なんかも汲みに来るらしい。
中山道の接待茶屋。茅葺き屋根がいい味出してます。

こんな細い道だけとたまにでっかいトラックが通るから要注意！
それにしても天気いいなあ！		 うまい湧き水で水分補給をしたのち、このまま中山道を下り、穴場的楽しい道・県道155号を抜けて白樺湖。

大門街道をゆったりと南下しメルヘン街道へ。

自分には無縁の別荘地を駆け抜けていく。

バス停にバスを待つ美女が・・。
首が「ナポレオンズ化」しそうなほど見ていたら、先行くおかもが笑ってた。
あんたも見てただろ（笑）！

メルヘンとは名ばかりの豪快ワインディングをこれまたすりすり走り（笑）。

またまた雲行きが怪しくなってきたので、そそくさとショートカットで小海町へ抜ける。
がしかしそこは神様もおかもを見ていた！

突然のにわか雨。

「やばい、やばい」
といいつつトイレに逃げ込む（笑）。
あぶない、あぶない。


さあツーリングもそろそろ終わり。
道の駅韮崎で休憩。
平地に戻りいつもの暑さが戻ってきた。
何だか急に現実に引き戻されたような感じ。

船山橋の交差点で走りながら握手をして分かれる。

「またいこうぜ！てつを誘ってさー」
「おうっ！」
屋根のあるところと探して逃げ込んだのがここ（笑）。
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