#18 「motoGP 第1戦 鈴鹿」


2001/4/7(sat)

翌朝起きると西川家の人々はすでに動き出していた。
眠い目をこすりつつ出る支度をしていると朝飯を用意してくれているという。
おお、スマヌスマヌといいつつ頂くことに。
食卓には鉄板が並び山盛りの野菜や肉、おまけにフルーツまであり、何とも豪勢な朝飯になった。
まったりとしてしまうがあまりのんびりしているとマズい
宮川氏と亀山で待ち合わせをしているのだった。

表に出ると西川父ご自慢のワルキューレが鎮座していた。
西川の親父さんかなり自慢げだ。確かにでかくて重厚な迫力がある。こんなのをさらっと乗りこなせるごついオヤジになれたらカッコイイだろうなあと思ったりもした。
コイツは車体が重すぎて困るためバックギアが装備されているのだ。興味津々・・。
水平対向6気筒の滑らかな加速も味わってみたいが怖いのでやめた。

西川が途中まで送ってくれる。
途中で手を挙げて逸れていく西川。大学の時はいつもヤツの背中を見て走っていたのだが、ポジションは違えどバイクがよく似合うなと改めて思った。ZZ-Rを駆っていたときの西川は髪が長く、それをなびかせて走る様は時々ノリックとダブッたり・・。

久しぶりに走る水口から亀山あたりの国道1号線・・。
初めてバリオスでロングツーリングしたときに通った道なのだった。
県道のような片側1車線のたんぼが広がるのどかな場所、
寒くてしんどくて停まった土山の道の駅、
バイパスのように快走できるけどやっぱり白バイのいる場所、
鈴鹿峠のワインディング。

春の陽気も手伝ってほわほわのツーリング気分。
しかし今回は観戦のために走っているのだ!
亀山のドライブインで首をきり〜んの〜よう〜に〜長くして待っていた宮川氏と合流。
慣らしを終えたばかりのZRX1200Rがまぶしい。

早速鈴鹿へGO!
適当に走って看板沿いに進んで行くと鈴鹿サーキット到着。
早くもというか昼過ぎだから当然だが、外からエキゾーストが聞こえる。
「早く見たい!」

誰も下調べをせず来たのでどこに駐輪場がありどこから入ったらいいのかさっぱりわからない・・。結局サーキットに入ったのは250の予選が終わったころだった。
motoGPクラスの予選に間に合ったのが救い。
最初の50分ぐらいは各陣営を窺う。
最後の10分はかなり熱い!!
カピロッシ、梁、バロス、伊藤、ロッシらが激しくポールを争う。
場内放送を聞いているだけで胸が高まりファステストに一喜一憂!

#3マッシミリアーノ・ビアッジ(YZR-M1)

#11宇川徹(HONDA RC211V)
最終的にはやっぱりという感じでイタリアの至宝ヴァレがポール。もってくとこはもっていくのが王者たる所以だ。

加藤は決勝のドライセッティングに全ての時間を費やし万全の準備を怠らない。

宇川はRC211Vに乗っても無難なタイムしか出せず精彩を欠く。宇川こそ4stが合うかなと思っていたのだけど。

原田は怪我の影響もあるのだろうがマシンとのマッチングが悪そうだ。テスト不足の影響なのか?こんなもんではないはず。

中野は直前に怪我したにもかかわらず健闘が光っていた。ただジャックの好調さが目立つだけに早く治して本来の走りをもてぎで見たいというのが本音。

ノブは・・・わかりません。マシンの割には頑張ってたかな?それで思い出したけど、この中にタクマがいたらどうなってるだろう?といつも思ってしまう。

そして鈴鹿マイスター・ノリック。
どうしてもノリックには目線がいってしまう。やっぱりスターライダーというところか?
今年は優勝には絡めそうにないが、それでも豪快なライディングを見るとドキドキワクワクしてしまうのだ。
でも予選はいつも通り遅い・・(笑)。でもあのロケットスタートがあれば2列目でもポールみたいなもんだけど。

しかしそれにしても日本人のワイルドカード伊藤、梁の頑張りが印象的だった。


#74加藤大治郎(HONDA NSR500)

#6阿部典史(YAMAHA YZR500)
2人ともベテランだけど伊藤はRC211Vの開発を担当していただけに絶好調!
梁明も昨年の全日本SB王者の実力を如何なく発揮している感じだ。
明日レインコンディションならイトシン優勝かもと本気で思ったりした。

250ccは決勝の見所ポイント探しも兼ねてダンロップコーナー、逆バンクの方で見てみることに。

目の前わずか15mぐらいのところをGP250のマシンが2ストローク特有の甲高い音を立てて駆け抜けていく。
クリッピングポイントでは結構遅いなあなんて思って、オレのR6の方がはえーんじゃねえの?なんて思っていたけど、やっぱり立ち上がりの加速はハンパじゃなかった(笑)。
当たり前だっつーの!

夜はゴルフ打ちっ放し場を解放した臨時キャンプ場に行く。テントは入ったときに張ってあったので小雨の中近くのスーパーへ。
大量に食材を買い込みディナー。
白いご飯は久しぶりのヒット!
ほとんど焦げもなく固さもほぼ丁度いい感じになった。

途中からベルトを緩めつつ胃袋にけもの肉やら野菜やら白飯を押し込む。ほとんど苦行だ(笑)
予想通り食いきれずにマーライオン化しそうになる亮。
少ないぐらいが丁度良いのです。

打ちっ放し打席がある屋根の所にテントを張ったのだが、これが大正解!
夜から雨が降り出してきたのだった。
明日は午後には雨が上がるだろうとのことだったのだが・・。

#31原田哲也(HONDA NSR500)

予選で転倒したギャリーのマシン。
スライドキングとして有名な彼の体調が完調ならもっと面白くなっていたはずだが・・。


ヨーロッパではカズよりナカタよりオノよりメジャーなウカワ(左)とカトウ(右)。
今年の8耐もこのコンビが暴れてくれるだろう。
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