8/24(金)

西浜のキャンプ場を出るのが丁度9時になってしまった。昨日はやはり久しぶりに長く走って疲れていたのだろう。
キャンプ場を出てほんの少し走るとすぐそこが鳥海ブルーラインの入り口だ。今回の最大の楽しみの一つである。

濃い緑色をした木々のトンネルを抜けていくと、低中速のワインディングがいつの間にかはじまる。

路面状態が全体的に非常によくて、コーナーの一つ一つのアールやシチュエイションも本当に素晴らしい
途中からはぐいぐいと高度をかせいでいく。

時折覗く象潟の街、目に眩しいぐらいの青い色をした日本海、どっしり構える鳥海山の眺めが素晴らしく、何度も止まってしまうがそうすると走りは楽しめないのだった・・。
何とも贅沢な悩み。
メットの中で笑みを浮かべながら走っているオレは、他人から見れば何とも奇異に映っただろうと思う。
この場所は俺の中のワインディングロードベスト5に入ってしまった。
鳥海ブルーラインから日本海側を見る。生で見るべし!

鳥海山をバックに「えんじょいぷれいっ!」 展望台まで登るとまだ買ったばかりであろうリミテッドエディションのR1が停まってる。どんな人が乗っているのかと気になった。

展望台からの眺めもよかったけど、やっぱり走っているときの気持ちよさには敵わなかった

R1のオーナーは休憩所のロッジから出てきたオネーサンでちょっとびっくりした。

下りの道も勿論最高!下りなので日本海の景色を眼下に眺めながら走ることができる。
背中にじんわりと感じる夏の太陽や、高原を抜けていく風が気持ちよくてやっぱりツーリングはいいなあと思った。

ブルーラインを下りきると奈曽大滝という滝があるとツーリングマップルに書いてあったので涼みがてら寄ってみる。

長い階段を下りていくと水が岩を叩く音が徐々に大きくなり目の前にしぶきをあげた豪快な滝が現れる。
ほぇ〜!
見事な滝だ。高さも幅も大きい方の部類に入るのではないだろうか?

自然のマイナスイオン発生器で自分をリフレッシュ。
微細な水のつぶが「ふわ〜」っと風に流されて自分の顔に当たる。ひんやりとして気持ちいい
長い階段にちょっとだけ後悔したけど歩いてきた甲斐があった。


ブルーラインから国道に出て北上する。
道はスムーズに流れているのだがペースを無理にあげることはない。上げよう、抜こうという気にさせない空気が流れているんだろう。

本庄の道の駅で休憩。平地におりて汗ばむ陽気になってきた。ソフトクリームを食べながらマップをみてあれこれ思索する。
のんびりしていたら全然距離を稼げずに時間だけが過ぎていくのがわかった。
あんまりのんびりしていられないので少しペースを上げる。
サラリーマンツアラーの悲しい性・・。

稲庭うどんも食わず一気に秋田を通過して男鹿半島へ。
スキャニング下手ですいません。こんなもんじゃないです!
ってこの先のことあんまり覚えてない・・・(笑)。

寒風山からの眺め。左上の山から気持ちよさそうにパラグライダーが飛んでいた。 男鹿半島の南海岸線を豪快に駆け抜ける。
マップルを見ると絶対に楽しめるとかかいてあるけどあまり印象にないんだよなあ。

時間がないので入道崎は却下して八望台へ行く。
ぶっちゃけた話あまり大したことなかった・・。
走りの方は程良いワインディングで楽しいんだけど・・。

なまはげにおそわれることもなかったので寒風山へ。

県45号は何とも経験したことのない不思議なワインディングロードだ。
表現できないので実際に走ってみてほしいのだが。

寒風山からの眺めはご覧の通り。
風が清々しくて、パラグライダーなんかも気持ちよさそうに空を舞っていたりする。

この景色の反対側は八郎潟のどでかい田んぼが広がっていて空がとてつもなく広い。
東京で見る切り取ったような空とは明らかに次元が違う。

干拓地を縦断する県道をひた走り国道101号へ合流。右手にブナに覆われた白神山地を見ながら走る。
陽の角度が傾くにつれて緑が色濃くなっていくのがわかる。

黄金崎の夕陽。手前の海縁に風呂がある。
少し頑張ってペースを上げればあっという間に距離を稼げるのも東北ならではなのかも。

なんだかんだで黄金崎不老不死温泉には陽が沈む1時間程前に着いた。

まさに黄金色に輝く水平線にきれいな夕日がこれから沈もうとしているところだった。
黄金色に輝く海を見ながら露天に浸かりたいのはやまやまだったが、頭がかゆくて洗いたかったので諦めて内風呂へ。
それでも窓越しに眺める夕陽を見ながら浸かる温泉は最高の気分だった。

外に出て心地好い潮風を浴び水平線に沈んでいく太陽を見ていると何故だか穏やかな気持ちになった。
がしかし今夜の寝床は決まってない・・。

まっ、何とかなるでしょう!

マップを見ると福浦町の辺りまで行けばキャンプ場があることがわかったので行ってみることにした。
福浦町の少しはずれた山の上にキャンプ場があるのを発見!
芝生のサイトに眼下の町並みや海が見渡せるいいキャンプ場だ。
他にもCB-1の焚き火してるライダーやRF乗りなどが泊まりに来た。それぞれ天気の具合や見所情報などを話す。R6はやはり珍しいのか興味深そうにいろいろ聞かれる。
興味の湧く話はほとんどなかったが(爆)、こういうのもソロツーリングならではだ。

1万ドルぐらいの夜景を眺めながらインスタントラーメンの夕食。
芝の上を飛ぶ虫が多かったので鬱陶しくて早々にテントに入り眠った。
1万ドルの夜景。朝の眺めもまた素晴らしかった。おすすめ。
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