#17　東北　「シーサイドラン&ワインディング三昧」

4時起床。5時丁度に出発。 空が白み始めたばかりなのに、濃厚な蒸し暑さが身体をねっとりと包み込む。 甲州街道から環八、外環とつないで東北道へ向かう。 東京は晴れていたが、まだ北のほうは厚い雲に覆われているようだ。 川口から空いている高速を×1.6〜1.7位で。勿論詰まったら無理には抜かない。 東名や名神と違って、東北道は車の絶対数が少ないので殆ど自分のペースで走れるのが嬉しい。 那須高原のあたりを走っていると、林の中を抜けるようなシチュエーションで、さながらホッケンハイムのようですこぶる気持ちがいい。 当然ホッケンハイムを走ったことがないことを付け加えておくが・・（笑）。

睡眠不足の体が早くも効いてきた。那須高原で朝飯を食べたからだろう。 ふらふらしながら途中のPAに滑り込みメットを脱ぐなり倒れ込むようにベンチで一眠り。30分程眠り再び白石へ向け走りだす。 白石を下りると県道12から蔵王エコ−ラインへ。 牧場などを横目に高原の抜ける風を感じながら走る。 途中からつづら折れのコ−ナ−が続き、一気に標高を上げていく。が、それにつれて霧が出て気温もぐっと下がる。 御釜へのハイライン。料金所の辺りからすでにあたりは霧に包まれている。 「こりゃだめだ・・・」 料金所のおっちゃんが、 「いってみっか？」 というので 「うーん、とりあえずせっかく来たからいってみるわ」 しかしながら当然ホワイトアウト・・。まつげに水滴がしたたるほどの霧、霧、霧・・・。 諦めて山形へ。 日本一公園をいつの間にかすぎてしまう・・。うーむ、今日は走るだけの日になりそうだな。まあそれもアリだな。 まあ、走りを存分に堪能するというのが今回の目的のひとつであるから充分なのだが。 山形自動車道と併走する国道１１２号を鶴岡方面へ。 途中の物産館で月山そばをいただく。夏は冷たいそばがうまい！

鶴岡市内に入り鶴岡公園を通る。みどり非常に鮮やかできれいな公園だ。 犬を散歩しているおじさん、キャップで顔を覆い昼寝をする若者・・。 すぐそばの白くきれいな洋風建築が目に飛び込んできて思わず路肩に停まる。 すかさずＵターンして戻る。 全く知らないまま寄ったので何なのかわからなかったのだが、博物館形式で入場料を取るところをみるとそこそこ有名な観光所なのだろう。 パンフレットを見るとそこは致道博物館という名前で江戸時代の庄内藩校「致道館」からとったらしい。 そこには明治時代につくられた旧鶴岡警察署や旧西田川郡役所などがあり当時の名匠高橋兼吉が造ったと書かれていた。 そんなことは全く知らないことなのだが妙に惹きつけられたのだった。 海沿いの１１２号を北へ走り酒田へ。 明日へのアプローチも考えて今夜は鳥海ブルーラインのふもと西浜キャンプ場に泊まる。 松林のなかにキャンプサイトがあってこれがなかなかいい感じ。コンビニも２分、温泉もバイクで３０秒ぐらいのところにあり何とも嬉しい限り。かなりおすすめ。 今日はよく走った。ビールがうまい！