01/04/30(月)
翌朝目を覚ますと、すでにほとんどの人が起きていて朝食とコーヒーの販売サービスが始まっていた。
デッキに出て天気をみるとどんよりとした曇り空に無情にも霧雨が降っている・・。まあまだ先は長いさ。
新門司着岸。
外は雨が降っているので客室からバイクのところまで下りていき、横でカッパを着込む。
門司に上陸したものの今回の目的は中国地方なので県道２５号を走り門司から高速に乗る。
走っている間に雨が上がってきて喜ぶ。このままこの後も降らなければいいと思うのだが。
めかりＰＡで朝飯。下関が間近だし、ふぐでも食べようかと思ったが、もっと魅力的な食べ物を見つけてしまった。
その名は「海峡ねぎとろ丼！」
量は少な目とはいえ５３０円というプライスもかなり魅力的だ。
腹が減っているのでうまさ倍増、あっというまに平らげる。おすすめです。
 このめかりＰＡ、関門海峡が目の前でその向こうには下関が見えるなかなかの景色だ。外に出て写真を撮ろうと思ったら突然ばらばらと粒の大きい雨が落ちてきた。やはりオレは雨男なのか？
下関ＩＣで下りて火の山パークウェイを走り火の山公園へ。雨に濡れたタイトなワインディングを慎重に駆け上がっていくと途中から辺りは霧だらけになりヘルメットの中で笑いが出る。勿論苦笑いだけど。
展望台は展望することができるのでそう呼ばれるのだが、この日のここはもはや展望台とは呼べない状況だった・・。
海沿いに出て赤間神宮へ。独特の何とも言えないきれいな朱い色が印象的な神社だ。
ここから秋吉台へのルートをどうしようか悩んだが、結局わかりやすい道で行こうということになり２号から４９１号を経て県道３３号で美祢へ抜けるルートを選択した。
相変わらず量は少ないものの雨が絶え間なく降り続いている。
国道４３５号から県道３２号で秋吉台へ。
まずは秋芳洞。駐車場の兄ちゃんが手招きするのでありがたく入っていくと何と有料らしい。だまされた・・。
その駐車場と同経営の店で１０００円以上使えば無料になるというので「昼飯食えばいいか？」と諦めた。
自然が創り上げた鍾乳石の造形は素晴らしかった・・・と言いたいところだが実際はパネルしか見ていない（笑）。
だって入場料高すぎるんだもん！
腹が減ったので安いカツカレーを食べて早々と退散する。
やれやれ・・。
先へ進むと徐々に秋吉台の広大なカルスト台地が目の前に広がる。九州の平尾台もなかなかすごかったが、やはり秋吉台の方がひと回り格が上といった感じである。
まだ雨は続く。小京都・萩へ
しとしとと降る中カッパを着たまま木戸孝允や高杉晋作などの旧宅を見て回る。驚くほどきれいな建物はまだまだ人が住めそうな感じだ。
阿武町の道の駅で休憩。温泉付きの道の駅でおあつらえ向きの東屋もあって泊まるには好都合だ（笑）。
しかしそこには先客がいて、他に寝るいい場所は見あたらない。
おかもと相談してどうしようか迷ったがちょっと先に道の駅がありそこの様子を聞いてみると温泉があるとのこと。
施設の写真も寝られそうな感じだし行ってみることにした。
道の駅田万川に到着。
うぉー！！すげー泊まりやすそうじゃん！
ちゃんとした食い物屋とか芝の広場があってまさにツーリングライダーのための見事な施設である。
バイクで１分走れば温泉もあるしここに泊まることにした。
まず温泉に行き疲れを癒す。この施設もきれいでくつろげるスペースも広くて非常に快適。
雨で濡れたブーツを見てそこの従業員さんが新聞紙を持ってきてくれたりして今日は何だかいい日だ。
道の駅に戻るとオレたちが寝ようと思っていた場所はすでに他のライダーに占領されていてガックリ・・。
来たときにテント張っておけば良かったと後悔した。そんなことを言っていても仕方ないのでメインの建物の裏にテントを張るが風が強くて寝るのは大変そうだ。
道の駅内にある店で夕飯。小ぎれいな焼き肉屋でがっつり食べることにした。
安い定食なんかもあってなかなかいい店だ。オレたちの他に客は１人いるだけで、おやじさんらしき人が暇をもてあましたのか話しかけてきた。
今日はどこに泊まるのかという話になり、ここの建物の裏にテントを張って寝るというと、自動販売機コーナーがあったかくていいよと教えてくれた。お礼を言って店を出る。
テントを張った場所は相変わらず風がビュービュー吹いていてテントが今にも飛ばされそうだ。
親父さんに聞いた自販機コーナーに行ってみると、これがホントに快適に寝られそうな場所なのであった。
板張りの床はまるでフローリングのようだし、自販機の熱で程良い暖房状態になっているし、地方の道の駅だけに人がそこに入ってくるのはごく稀なのだ。
迷わずテントを撤収しお引っ越し。今日はホントにいい日だ。明日は晴れるかも？！
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