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「悲しき願い」
/尾藤イサオ&ドーン

日本語詩:タカオ・カンベ
編曲: 萩田  光雄

1978年2月
東芝EMI
ETP-10396

最高25位/9.4万枚
 尾藤イサオは、元々、60年代当時アニマルズでヒットしていた「悲しき願い」を日本でカバーしてヒットさせたたロカビリー・アーチスト。70年代後半、サンタ・エスメラルダが同曲をディスコ・アレンジして世界的に大ヒットさせたことで、尾藤イサオも再び同曲をカバー。こちらも日本では10万枚近いセールスとなり、彼にとって最大のヒットとなりました。
 アレンジはスパニッシュ・ギターは影を潜め、イントロはマリンバが聴かれるラテン風。尾藤イサオのパワフルなボーカルが秀逸な、歌謡ディスコ風ロックとなっています。アレンジャーは当時の歌謡界ではストリングス・アレンジメントをさせたら右に出るものがいないといわれる超売れっ子の萩田光雄氏です。
 尾藤イサオは最近でもバラエティ歌番組などで見かけますが、この時のヒットがなかったら、現在の活躍もなかったかもしれませんね。
「悲しき願い」
/MMP

訳詞:神戸孝夫
編曲:渡辺茂樹

1978年4月
フィリップス・レコード
FS-2087

【チャート・インせず】
 MMP(ミュージック・メイツ・プレイヤーズ)は、1974年頃あいざき進也の全国縦断ツアーのバック・バンドとして結成。1976年頃からはキャンディーズのバックバンドもつとめるようになりました。また、後にメンバーの内の数名がブラス・ロック・グループとして人気のスペクトラムのメンバーとなったということです。
 この曲の、尾藤イサオ似の少ししゃがれた感じのリード・ボーカルは、メンバーの西慎嗣です。アレンジもメンバーの手によるものですが、あたりさわりのないポップス風ロックといった感じです。


「アナザー・チャ・チャ」
C/W
「悲しき願い」
/ロス・アントニオス


1979年12月
オーヴァーシーズレコード
MA-194-V

最高71位/2.7万枚
 サンタ・エスメラルダは、「悲しき願い」「朝日のあたる家」の二大ヒットの後、同年に「ジプシー・ファンタジア」をリリースしましたが、不発に終わり、それ以降日本ではシングルもアルバムもリリースしなくなってしまいました。しかし、その後海外では「アナザー・チャ・チャ」がシングル・ヒットしました。そこに日本のレコード会社が目をつけ、ロス・アントニオスというアーチストのカバー・バージョンをリリース。見事、2.7万枚のスマッシュ・ヒットを記録しました。
 このロス・アントニオスのバージョンは、オリジナルに非常に忠実なアレンジで、ボーカルもジミー・ゴーイングスとよく似ているように思います。カップリングの「悲しき願い」は、節回しはオリジナルと少し異なっています。アレンジはシンセサイザーなどが追加されていますが、オリジナルに比べ少し単調な感じが否めません。
 しかし、このロス・アントニオス。ユニットとも一人のアーチストとも思われるネーミングはサンタ・エスメラルダとよく似ていますが、ネット上で検索してもまったく情報が得られないことから、どうやらメイド・イン・ジャパンの正体不明アーチストと思われます。








【似て非なるもの】

「悲しき願い」の大ヒットに、カバーではなく、よく似た雰囲気を持つ歌謡ディスコも制作されました。それらを紹介します。

東京ららばい
/中原理恵

作詞:松本  隆
作曲:筒美京平
編曲:筒美京平

1978年3月
CBSソニー
06SH-259

最高9位/34.1万枚
 大作曲家の筒美先生がサンタ・エスメラルダの「悲しき願い」にインスパイアされたと思われる中原理恵の「東京ららばい」。
 当時筒美先生は、欧米のヒット曲のレコードをいち早く買い漁っては、良いところを作曲活動に取り入れていたということなので、これもそんな中の1曲と思われます。メロディーは筒美先生のオリジナルだと思いますが、雰囲気はまるっきりサンタ・エスメラルダ!
 グリスで髪を固めた遊び人風の中原理恵と、松本隆による大都会の寂しさと大人の恋愛を表現した歌詞とが見事にマッチして大ヒットを記録。中原理恵も同年、新人賞を総なめにしたのは言うまでもありません。
太陽は泣いている
センセーション '78
/山内恵美子

作詞:橋本  淳
作曲:筒美京平
編曲:筒美京平

1978年7月
ビクター
SV 6444

【チャート・インせず】
 山内恵美子は元々は山内えみこの名で東映映画に出演していた女優なのですが、77年に改名してレコードもリリースしていたようです。
 この「太陽は泣いている センセーション '78」は、筒美先生が自らアレンジし直して、テコ入れしたカバー曲。「悲しき願い」を模したトランペット、ハンドクラップ、カスタネット、ストリングス、エレキ・ギターに加え、電子楽器を加えられたゴージャスなバージョンは一聴の価値ありです。元々はいしだあゆみに提供した曲で、大ヒット「ブルーライト・ヨコハマ」の二つ前のシングルとして、1968年にリリースされ、オリコン18位のスマッシュ・ヒットを記録したものです。2002年には原由子さんもカバーしてましたね。
 ちなみに、カップリングの「涙は紅く」(筒美作品)も鍵山朱里がオリジナル、山本リンダもカバーしていた一人GSなのですが、こちらもサンタ・エスメラルダ・アレンジの秀作。2曲とも、『Hotwax presents Girls,It ain’t easy 1970’s』というCDに収録されています。
ひと恋初めし
/西村まゆ子

作詞:喜多篠 忠
作曲:三木たかし
編曲:若草   恵

1978年4月
CBSソニー
06SH-321

【チャート・インせず】
 西村まゆ子は、榊原郁恵や堀ちえみ、最近では深田恭子や石原さとみを生んだ、ホリプロ・タレント・スカウト・キャラバンの第二回グランプリ獲得者として、華々しくデビュー。類稀な歌唱力を持ち、楽曲にも恵まれていたにもかかわらず、アイドル性に欠けていたためか、まったく人気が出ず、シングル2枚で芸能界を引退ということになりました。「ひと恋初めし」はそんな彼女の2曲目。こぶしの効いた初期の石川さゆりを思わせる日本的な歌声に、「朝日のあたる家」と雰囲気やメロディーがソックリな楽曲は妙にマッチ。また、若草恵の編曲により、見事な歌謡ディスコとなっています。作曲の三木たかしは演歌〜歌謡曲系の作曲家ですが、デビュー曲「天使の爪」ともども、個人的には三木たかしによる最高峰とも言える作品です。2曲とも『ホリプロ・タレント・スカウト・キャラバン・メモリアル』というボックス・セットに収録しています。(買いました^^;)


*他にもカバー曲や雰囲気の似た楽曲を見つけた場合にはぜひご連絡ください。




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last updated : 2006/7/16