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  わたしの傷を舐めておくれ。


わたしの傷を舐めておくれ。
蜜の味のする血を舐めておくれ。
その毒をみぃんな、舐めとっておくれ。
傷口から、この世の奈落が見えるよ。
さあ、わたしのかわいいぼうや。
わたしの傷を舐めておくれ。
のこさず、きれいにね。
みぃんな、おまえのためなんだから。


わたしの傷を舐めてちょうだい。
お砂糖の味のする血を舐めてちょうだい。
その毒をみぃんな、舐めとってちょうだい。
傷口から、この世のはてが見えるんだよ。
さあ、わたしのかわいいだんなさま。
わたしの傷を舐めてちょうだい。
きれいに、きれいにね。
みぃんな、あなたのためなんだから。


どうか、わたしの傷を舐めてください。
お砂糖の味のする血を舐めてください。
その毒をみんな、舐めとってください。
傷口から、この世のはてが見えますよ。
さあ、わたしのすてきな王子さま。
わたしの傷を舐めてください。
きれいに、きれいに舐めてください。
みんな、あなたのためなんですから。


さあ、わたしの傷を舐めておくれ。
お砂糖の味のする血を舐めておくれ。
その毒をみぃんな、舐めとっておくれ。
傷口から、この世の奈落が見えるんだよ。
さあ、わたしのかわいいぼうや。
わたしの傷を舐めておくれ。
のこさず、きれいに舐めておくれ。
みぃんな、おまえのためなんだから。
     

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