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わたくしはまう、さういふものには飽き足りてしまつたのです。まう沢山、堪忍して頂戴。 嘘ダ/さうぢやない。おまへは自分をさういつて欺いてゐるだけだ。 光触媒とバイオインフォマティクスと有機ELと文化記号論。 書聖王義之の筆跡を喰らへ。 さうだ、喰らふがいゝ。 まつたく君にひつやうなことだ。 序でに、四書五経五行繁縷仏の座、総て呑み込んで仕舞ひたまへ。 修身斉家治国平天下、貴方に与へたら途ンでも無いものになつてしまひさうね。いゝわ、わたくしが呑み込んであげる。総てわたくしが呑み込んで差し上げませう。呑んで、滋養といたしませう。世界も、貴方も、わたくしの中に。総て平らげて、それでも平然と立つてゐることにいたしませう。たつぷりと時間をかけて滋養をはぐくんで、それから、吐き出して差し上げますわ。総てが渾然一体となつてまるく球になつた……。それはねんまくと溶け合つて、迄度、豊かな壌土となるのでせうね。 おまへはおそろしい女だ。 |