少女

水彩色鉛筆"KARAT"試し描き。
新宿の大型画材店「世界堂」にて、自分の得物たる色鉛筆を選んだのです。
1本80円のスタンダードクラスから1本200円超の高級品(?)まで、多様な特性を持った各ブランド各銘柄を丹念に比較検討し、2時間ぐらいかけて選りに選びました。結構なアホです。
ひたすら選びつづけ、辿り着いたのが、自分でも意外だったのですが、STEADTLERの"KARAT"でした。水彩色鉛筆のなかでも廉価な標準的なものです。
この銘柄は、正直、それまでナメてかかっていました(使ってるところをどこでも見かけるし^^;、何といっても安いし)。ところが実際には、自らの得意分野と役割をはっきりと自覚し確実にこなす、優れた品性を秘めていたのでした。
高級品至上主義であった自分をこの色鉛筆によって自覚せられ、恥じ入るとともに、優れた画材は決して値段で判断できるものではない、と実感した瞬間でした。
この絵は、そんな色鉛筆との邂逅を果たし帰宅して、早速、試し描きをしてみたものです。実に気持ちよく楽しく描けました。(取り込み時に黄味がかってしまいましたが、実際には茶系の肌色です)
……ところで、こんなにもこだわって選んだのは、生来の性格もありますが、絵を描くという趣味から疎遠になってしまっていた自分に再び絵を描かせるためでした。が、結局のところは描かなくなる一方で。たまにはまた描こうかな。
-1997.11.16.-

「昔の絵」に戻る  トップページに戻る  ←前へ  次へ→