ちょいマジゲーム論

豚が雲を引いたッ!!

はい、というわけでスカイ・クロラ イノセン・テイセスが期待通りの面白さで大興奮な管理人です。

プロペラって男の子の味だよな(某ストライクウィッチーズから目を逸らしつつ)。

そんなわけで今日はちょっとゲームのお話をいたしましょう。

今日の議題は、PS3『みんなでスペランカー』発表記念にスペランカーがいかに考えられているゲームであるかを熱く語ってみようじゃありませんか!

さて、皆さんはスペランカーというゲームにどのような印象をお持ちでしょうか?

曰く、主人公がすぐ死ぬ。曰く、身長の高さから落ちて死ぬ。曰く、え、そこ爆風の範囲!?曰く、坂でジャンプして死んだ…。

その武勇伝は数あれど、多くの人が彼のゲームに『クソゲー』としての印象を抱いていないだろうか。

確かに、初めてスペランカーをプレイした時は私も同じような印象を持ったものです。

『なんて酷いゲームだ、こんなんクリアできるか!ああでもLED格好いい!』と。

しかし、子供の頃とは違う視点を持った今、改めてこのゲームに向き合うことでスペランカーというゲームの計算された作りに気付いたのです。

例えば、アイテム配置の妙。

スペランカーには多種多様なアイテムが存在します。得点アイテムであるコインや$袋、障害を排除するための爆弾・フラッシュ、クリアに必須となるカギ等。

多くのゲームにおいて、アイテムをどこに配置するかはゲームバランスを左右する重要な要素といえます。

もしスペランカーがクソゲーであったなら、これらアイテムも無計画な配置をされていた事でしょう。

しかしブローダーバンド社はそのような愚を犯さなかった。

スペランカーは洞窟探検のゲームであるから、そのマップには多くの脇道が存在します。

この脇道を上から順番に探索する事で次の階層で必要となるアイテムが手に入るようになっていたのです。

ゲームスタート後、初めの脇道最奥に爆弾があり、その爆弾を第2の脇道で行く手を塞ぐ岩に使用する。

さらには残り時間を示すゲージの回復アイテムも各階を慎重に探索した後できちんと間に合う場所に存在しています。

また、アイテム以外にも第1ステージはチュートリアルの要素が含まれており、足を取られる床やロープ・乗り物での移動、数々の落とし穴とリフトや隠し財宝といった要素が組み込まれているのです。

ステージ構成の完成度の高さは当時のアクションゲームでも群を抜いていたのではないでしょうか。

…ええ、それはさておき主人公が弱すぎる、その意見はごもっともです。

が、しかし。

その主人公(以下先生)の弱さすらもリアルな洞窟探検の表現方法だとしたら、いかがでしょう?

考えてみてください。スペランカーは元々外国産のゲーム、となれば先生はもちろん欧米人となります。

平均的な欧米人男性の身長なら、180cm前後はあるでしょう。その高さから飛び降りるのは存外度胸がいるものです。

せーので飛び降りる180cmならさておき、足を踏み外した180cmは充分に危険な高さといえます。

ましてや下は平らなアスファルトでも柔らかい土でもありません。

良くても足を挫き、下手すれば骨折、そうなれば地上への帰還は困難です。

そう、『死んだも同然』なのです。

成分不明のガスや飲めるかどうかも怪しい水場への飛び込みも同様に死を招く行為となるはず。

未知のダンジョン探索での最大の武器は臆病なまでの慎重さです。

ともすれば貧弱とすら思える先生の死にやすさは洞窟で迂闊な行動を取ることによる危険さを表現していたのではないでしょうか。

この愚直なまでのストイックさはアクション自体にも現れています。

中級から上級のスペランカーならばご理解いただけると思いますが、スペランカーに置いて最も気を付けるべきは身長レベルの段差や噴出すガス、ましてやゴーストでもなく、ロープです。

天井から伸びたロープに掴まった状態でのジャンプ、これこそが最大級の危険を伴う行為なのです。

現実でもロープに掴まった状態から離れた足場や別のロープに飛び移るのは難度が高い動作であり、少しのミスで地面へと叩きつけられる可能性があります。

ゲームにおいても同様で、ほんの少しの操作ミスが原因で先生の体はロープを離れ魂は肉体を離れるのです。

ここまで見てきた通り、スペランカーは巧みなゲーム構成と洞窟探検のリアルさを併せ持つ、高い完成度の作品です。

上記を踏まえると、ゴーストの存在についても新たな解釈が生まれます。

あるいは、スペランカーにおけるゴーストとは、精神錯乱状態を示すメタファーだったとは考えられないだろうか!!

過酷な洞窟探検、孤独を友とし常に死を意識させられる精神的な負担はかなりのもの。

精神の疲労が限界へと達した時、その危険信号はゴーストの姿をとって現れるのかもしれません。

ゴーストを撃退するファントムブラスターは一種の精神安定器具だとすれば、壁の向こうや上下に対しても有効なのも納得できます。

先生にゴーストが辿り着く距離がランダムであるのも精神的な揺らぎゆえでしょう。

 

いかがだったでしょうか。

もしスペランカーというゲームに対する認識を少しでも変える事が出来たなら幸いです。

みなさんもこの冬は洞窟探検のスリルを味わってみてください。

蝙蝠の糞については…なにも言うな…。


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