アホ理論展開実験・M.A.R.I.Oの秘密

  

読者諸兄はマリオというものを知っているだろうか。

軍事力に欠けるキノコ王国を幾度となく魔王の侵略から救った救世主である。

世界でも指折りの知名度を持った存在と言えるが、実は我々はマリオの事を意外と理解していない。

そこで今回は、知られざるマリオの正体に迫ろうと思う。

 

1.マリオの武器・機能

マリオとは、正式名称をMultiple Attacker of Reflexive Invade Overman(汎用攻撃型侵略・再帰超人間)といい、キノコ王国がクッパ軍団に対抗するため作られた兵器である。

単機での敵要塞への侵入と人質の奪還を目的として作成されており、オプション兵装の付け替えで陸上・地下・水中・大気圏外などあらゆる局面に対応できる。

なお、マリオは平均的なキノコ王国民より小型に作られているが、これは兵器転用した元々の素体が配管内の害獣駆除に使用されていた事の名残である。

主要武器は岩盤破砕用のアームパンチと攻撃用フットスタンプだ。これは、従来兵器には無い跳躍を十二分に生かした攻撃手段となっている。

しかし、奇襲・隠密行動によるゲリラ戦を想定している本機は、高い機動性を得るために装甲の大部分を犠牲にしている。

本来ならば耐久性の低さはバリア機能により補われるはずだったが、出力にかかるエネルギー問題が解決できなかった為に数少ないマリオの弱点となっている。

この弱点を改修するために急遽製造されたのがキノコ型増加装甲、いわゆるスーパーキノコである。

スーパーキノコはマリオの周囲を覆うように展開する。これによりマリオの全高は通常時の2倍ほどになり、装甲が大破するまでマリオを保護できるようになった。(編集部注:実戦では全て一撃で大破したのは周知の事実である)

スーパーキノコ装備時のマリオは通称スーパーマリオと呼ばれるが、この状態のマリオはアームパンチ先端より火球を発射する機能(ファイヤーボール)を有している。

だが、マリオは開発チームの想定以上にエネルギー効率が悪く、マリオ単体ではファイヤーボールが使用できない事が判明、ここでも開発チームは急遽オプションを制作する必要に迫られた。

こうして作成されたのが外燃機関ファイヤーフラワーである。

これを装備する事で、ファイヤーボールにかかるエネルギー問題が解決し、半永久的にファイヤーボールを発射する事が可能となった。

ファイヤーフラワー開発の過程で、開発チームは意外な副産物を得る。

キノコ王国で産出される鉱物をある特定の組み合わせで反応させると、短時間ながら爆発的なエネルギーを得られる事が判明したのである。

それは停止していたバリアを最大出力で機能させるに至るエネルギー量であったという。

なお、件の鉱物を前線に輸送するカプセルはスーパースターと呼ばれる。

 

2.エースパイロット達

さて、マリオが遠隔操作による無人兵器であることは周知の事実だが、マリオは高性能であるがゆえに製造費はかなりの額であるという。

従って、パイロット一人一人に割り当てられるマリオの数はさほど多くない。

しかし、優秀なパイロットが機体を失った時のケアが万全でなければ、クッパ軍の全滅及び人質救出に支障が出る可能性もあるのは事実である。

そこで、王国は優秀な技術力を持つパイロットに対し、特別報酬制度を設けている。

敵兵を連続して8体倒すという条件をクリアした際に、多額のボーナスを支払うというものだ。

その額は実にコイン100枚という破格の値段で、これはマリオを一機購入するのと同じ金額である。

こうして新たにマリオを購入した兵士は、新たなマリオを前線へと送り出すのである。

 

3.現在のマリオ

戦時中は炎の魔人と呼ばれるほどの恐怖を敵軍に与えていたマリオだが、平和になった現在、マリオの居場所はあるのだろうか。

その答えは読者諸兄も知ってのとおりだ。

企業により民間転用されたマリオは、その性能を生かし、カートレースやテニス・バスケ・野球などのスポーツの他にも、医療機関での使用など幅広く利用されるようになった。

もはやマリオは兵器ではなく、我々の身近に存在する友人になったと言えるだろう。

 

今後、マリオを操縦する機会があったら、知られざるマリオの秘密に思いを馳せてみてはどうだろうか。きっとマリオに対する思い入れが深くなる事だろう。

 

補足.日陰者と呼ばれて

余談だが、マリオには同型機として、通称ルイージ(Limited Universal Inferior for Garage Imitation:限定的な一般下級兵士用ガレージ制作の模倣品)という機種が存在する。マリオの余剰部品で製造されているため、ガレージ制作・模倣品と揶揄され、正規の兵士からは嫌われていたが、雇われ兵等が独自のカスタマイズを施して使用している事が多く、マニアックな人気を博していたようだ。


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