サービス

夕食後、看護婦のY下さんが我々の病室に来た。

 

 

検温、尿と便の回数確認、血圧検査などひと通りを終えてY下さんが帰ろうとした時である。

 

 

K倉「アラ?今日は手ェ握ってくれんのな?楽しみにしとったのに…」

 

 

Y下「それはまた明日。今日はもう握らんで」

 

 

K「おもっしょないのぉー」

 

 

 

 

 

 

 

ここは飲み屋かい!

 

 

 

 

 

 

この病院にはそんなサービスがあったんか。

 

 

さすが大学病院は違う。

 

 

くそぉ、今まで知らんかったぞ。

 

 

 

 

想像するに、

 

 

「入院はつらくてタイヘンだけど、

 

アタシもK倉さんのコト、

 

ずっと応援してるから頑張ってネ」

 

(ヒッシと手を握る)

 

ってな激励か何かでしょうか?

 

 

 

俺も明日から誰かにやってもーらおっと…。

 

 

誰がええかなぁ?

 

 

 

 

 

 

よく考えてみたら、K倉さんは脈拍を調べるのに手首を握られるのを

 

この上なく楽しみにしていただけらしい。

 

 

 

お気に入りの看護婦さんだったら、

 

オマケして2、3回余分に脈を打っているのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

ま、そう言う私も結構楽しみなんですが…。