家族愛
手術の際、家族というのは本当にありがたいモンである。
が…、今回の私の手術中、
家族として病院に控えていたのは嫁の池ちゃんだけ。
(大手術なのに、付き添いの身内が1人だけというのはK医大病院で前代未聞らしい)
母親は手術が始まると同時にさっさと仕事へ行ってしまい、
手術終了にも間に合わなかったという薄情ぶり。
父親はというと、数年前に脳梗塞を患っているため、
今回のことは母親と相談して秘密にしておいた。
私が手術をして1週間経って、自分の息子が入院したことと手術したことを、
すでに見舞いに来ていた親戚から聞かされて初めて知ったそうだ。
息子の入院さえ知らなかった父親の、
その時の驚いた反応と言ったらかなりマヌケだったらしい。
そして、じいちゃん。
手術が済んでかなりの時間が経った今、
アンタの孫が入院して手術したとは
露ほども知らない。
でも、
私の身体のことを常に心配し、
手術に、たった一人で付き添ってくれた
嫁の池ちゃんだけは…
手術当日、
朝寝坊で大遅刻
をかますという
患者の妻にあるまじき大失態を演じた。
笑わっしょんな。
ねぇねぇ。
ボクは我が家にとって必要な人間なの?
(泣)